HOME > ニュース > ソニー、平井一夫・前CEOがグループを「卒業」。会長職も退任へ

新たな取締役の候補者を発表

ソニー、平井一夫・前CEOがグループを「卒業」。会長職も退任へ

公開日 2019/03/28 17:08 編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、新たな取締役の候補者を発表。前CEOで会長の平井一夫氏が取締役から外れるとともに、会長職も退任することなどを明らかにした。

平井一夫氏

各候補者および退任者は、6月18日じ開催予定の定時株主総会での承認決議をもって、正式に選任/退任の予定。6月18日以降、平井氏はソニーグループのシニアアドバイザーとして、経営陣の要請に基づく助言を適宜行っていく予定だという。

平井氏は「昨年4月に吉田さんに CEO 職を移譲して以降、この一年間は会長という立場から円滑な経営体制の移行をサポートしてきました。吉田さんのもと、マネジメントチームと社員が一致団結し、ソニーという会社をより一層輝かせていく体制が整ったと確信し、35年間過ごしたソニーグループから卒業することを決めました。これまで、私を支えてくれた社員、そして全てのステークホルダーの方々に感謝いたします」とコメントしている。

平井氏は2012年4月にソニー社長に就任。2018年4月に会長へ退いた。社長在任時にはソニーの経営を立て直すと同時に、「感動(KANDO)」や「ラストワンインチ」など、数々の記憶に残る言葉を残した。

また、現CEOの吉田憲一郎氏は「平井さんとは、2013年12月から共に経営改革に取組んでまいりました。本年6月をもって当社の役員としては退かれる形となりますが、今後も多様な事業を擁するソニーの経営について、大所高所からサポートを頂くつもりです」とコメントしている。

新取締役候補は下記の通り。

吉田憲一郎 代表執行役 社長 兼 CEO
十時裕樹 (新任) 代表執行役 専務 CFO
隅 修三 東京海上ホールディングス(株) 取締役会長
ティム・シャーフ Intertrust Technologies Corporation チーフ・プロダクト・オフィサー/スタートアップ・アドバイザー/元 Sony Network Entertainment International LLC プレジデント
松永 和夫 三菱ふそうトラック・バス(株) 代表取締役会長/元 経済産業事務次官
宮田 孝一 (株)三井住友フィナンシャルグループ 取締役会長/(株)三井住友銀行 取締役会長
ジョン・ルース 元 駐日米国大使/Geodesic Capital ファウンディング・パートナー
桜井 恵理子 ダウ・東レ(株) 代表取締役会長・CEO
皆川 邦仁 元 (株)リコー 常勤監査役
岡 俊子(株)岡&カンパニー 代表取締役
秋山 咲恵(新任) (株)サキコーポレーション ファウンダー
ウェンディ・ベッカー(新任) Logitech International SA 社外取締役/Great Portland Estates plc 社外取締役
畑中 好彦(新任) アステラス製薬(株) 代表取締役会長

<取締役会議長候補>
取締役会議長: 隅 修三

<取締役退任予定>
平井 一夫 会長
永山 治 中外製薬(株) 代表取締役会長
原田 泳幸 元 日本マクドナルドホールディングス(株)代表取締役会長兼社長兼 CEO

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック