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“最強クラス”映画館、11月23日いよいよオープン

国内初!“最強クラス”映画館・ドルビーシネマが「T・ジョイ博多」にオープン。その実力を早速体験

2018/11/21 永井光晴
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ドルビーシネマは、映画そのものに没入するためのプレミアム映画館

一方でドルビーシネマも、多くの映画製作者がドルビーシネマの支持を宣言している。『ファンタスティック・ビースト』シリーズのデヴィッド・イェーツ監督は、「いままでの作品と全く違う表現ができる」とコメントしている。また、まもなく公開される『アリー/ スター誕生』の出演と監督を務めたブラッドリー・クーパーは、「スクリーンの黒がダークグレイではなく、本物の漆黒。色数の多さが特徴だ」と語る。

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(c)2018 WBEI Publishing Rights (c) J.K.R.

『アリー/ スター誕生』(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

さらに、「ライブ演奏シーンは生演奏で行い、視聴体験を増強した。ドルビーアトモスは静寂と騒音の差が明快だ。ライブ観客の声援から瞬時に、自動車内の無音シーンに切り替わるときの音響を比べてほしい。すべての人に理想的な方法で観賞してほしい。ドルビーシネマは作品の世界に入り込める。」と続けた。

漆黒の空間に浮き上がるスクリーン、あらゆる箇所に定位する立体音響

さっそく、いくつかの映画作品シーンの試写を視聴する機会を得られた。総じて、漆黒のシネマの中に浮き上がるスクリーン、それは映像だけに没入するために最低条件であったことが理解できる。また音響のドルビーアトモスは映像との相乗効果か、オブジェクトサラウンドの実力がより発揮されている。

これまでの経験から、ホームシアタールームを多く取材していると、通常の映画館は、ホームシアターに劣る部分が少なからずあった。それは重箱の隅をつつくようなマニアックな指摘と思われる部分もあるが、そうした点も含めて理想に限りなく近づいているのが、ドルビーシネマである。

ドルビーシネマの試写前に一番危惧していた点は、「シネスコ上映」である。最新のシネマコンプレックスは、投資コストとメンテナンスの事情で、多くの映画館でスクリーン幕が存在しない。フィルム時代に必須であった光漏れを防止するための、「マスキング」が行われないため、むき出しのビスタのスクリーンに、シネスコ投影した場合、上下に白い余白ができる。この余白に映画作品の端から漏れる光が乱反射してしまい、作品本体を汚す結果となる。

ドルビーシネマのスクリーンは、ビスタサイズである。シネスコサイズでの試写で確認すると、黒の締まりが優れているため、映像の黒い部分(つまりスクリーンは白いまま)は、より漆黒になっている。たとえ黒い映像のスクリーン前に人が立っても、その影さえ映らないほどだ。ほかの劇場で気になっていた「シネスコ上映」での問題は、ドルビーシネマでは杞憂に終わる。

ドルビーシネマのスクリーンは、ビスタサイズ

3D上映では「ドルビーシネマ3D」を採用しており、左右の映像が2台のプロジェクターから別々に出る。そもそもドルビー3Dは色偏光を応用しているので、左右映像のズレも存在しない。IMAXレーザーの場合は、首をかしげると日本語字幕などで、2台のプロジェクターにズレを感じることもある。

ドルビーシネマでは、HDRによる明度ダイナミックレンジの広さ、ドルビーアトモスの臨場感、そしてどこで観ても同じく感じられる視聴環境が徹底されたシートにより環境が整えられている。アトラクション型のシネマの楽しさとは違い、ただ画面が大きいだけの映画上映とも違う。これまでのどんな映画体験よりも素晴らしいと言える。日本でどこよりも早く体験できる、福岡の映画ファンは幸せものだ。


T・ジョイ博多「ドルビーシネマ」概要

座席数:348席(346席+車椅子2席)
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多シティ内9階
公式HP:http://kinezo.jp/pc/t-joy_hakata
 
≪鑑賞料金(税込)≫
・ドルビーシネマ作品:各種料金または各作品前売鑑賞券に一律追加 +\500
・ドルビーシネマ3D作品:各種料金または各作品前売鑑賞券に一律追加 +\900
・ドルビーアトモス作品:各種料金または各作品前売鑑賞券に一律追加 +\200
 
★「ドルビーシネマ」公開作品情報
≪オープニング作品≫
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』2D字幕/3D字幕
2018年11月23日(金)公開
ワーナー・ブラザース映画
 
≪今後の上映予定作品≫
2018年12月21日(金)『アリー/ スター誕生』(ワーナー・ブラザース映画)
2019年2月1日(金)『メリー・ポピンズ リターンズ』(ウォルト・ディズニー・ジャパン)
2019年2月8日(金)『アクアマン』(ワーナー・ブラザース映画)

またT・ジョイ博多では、ドルビーシネマ誕生を記念して、「ドルビーシネマ年間パスポートプレゼントキャンペーン」を実施する(詳細はこちら)。専用ポイントカードが必要で、ドルビーシネマを1回鑑賞するごとに1ポイント付与される。期間中5ポイントを貯めた方に抽選で「ドルビーシネマ年間無料パスポート」や「ドルビー関連グッズ」がプレゼントされる。

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