白物家電やスーパーカー自転車も

<パナソニック100周年>カラーテレビやVHS、テクニクス、BDなど家電が歩んだ“100年”を振り返る

編集部:押野 由宇
2018年10月30日
パナソニックは今年、創立100周年を迎えることを記念し、同社が発表してきた製品や最新ソリューションによる総合記念展示会を開催している。

パナソニック創立100周年を記念した総合展示

1918年(大正7年)にパナソニックは創業された。創業者は松下幸之助氏。同年、配線器具である「アタッチメントプラグ」を発売して以降、多種多様な家電機器を世に送り出してきた。以下、パナソニックの展示年代に合わせて紹介していきたい。

家電黎明期(1918年〜1948年)】

上述のアタッチメントプラグとともに「二灯用差込みプラグ」を1918年に考案、製造販売を開始。1923年に砲弾型電池式ランプを製造。そして1927年に、「スーパーアイロン」を発売した際、商品に「ナショナル」の商標を初めて使用した。

「アタッチメントプラグ」(左)、「二灯用差込みプラグ」(右)

1929年に新開発のサーモスタットを使用した「電気コタツ」を発売。そして1931年には「ラジオ受信機試作品」を完成させ、東京放送局のコンクールで1等に当選。また1938年には「テレビ試作品」を完成させ、実像実験に成功している。なお、1925年に日本初のラジオ放送が開始。1936年のベルリン・オリンピックがNHKで実況中継放送された。

3球1号型受信機「当選号」(1931年)

電気コタツ(1929年)

家電ブーム(1951年〜1973年)】

1951年に洗濯機、1952年に白黒テレビ、1953年に冷蔵庫を発売と、三種の神器が相次いで登場。そして1960年にはNHK東京・大阪と民放4社がカラーテレビ放送を開始。そこからカラーテレビ、クーラー、自動車といった3C家電の時代に入り、パナソニックも関連製品を発売していった。

丸型撹拌式電気洗濯機(1951年)

17インチ白黒テレビ(1952年・左)、21型カラーテレビデラックス(1960年・右)


冷蔵庫(1953年)

電気ジャー炊飯器(1972年)


掃除機「強ハイクリーンデラックス」(1965年)

音響家電(1955年〜2003年)】

「Panasonic」のブランド名は、1955年の輸出用スピーカーに用いられたことからスタート。1959年にはニッポン放送、ラジオオールナイトが放送開始。レコード大賞が創設された年でもある。

ステレオラジオカセット「ディスコM」(1979年)

ラジオ「クーガ」(1973年)

1970年には世界初となるダイレクトドライブ方式のターンテーブル「SP-10」が発売された。そして1971年、「Technics」を高級音響商品の商標として全面最採用し、ショウルーム「テクニクス銀座」をオープンする。そして1975年には “DDコンポ” 「you-oz」シリーズが続々登場した。

テクニクス“you-oz”プリメインアンプ(1975年)

DDターンテーブル「SP-10」(1970年)


4チャンネルセパレートステレオ「テクニクス」(1971年)

ジュニア家電(1961年〜1985年)】

1956年にCMソング「明るいナショナル」がスタートし、1960年にはテレビ番組「ナショナルキッド」を提供するなど、子供に向けた家電展開を実施。電動鉛筆削りや、 “スーパーカー自転車” 「クリックFFビームアップ」といった製品を発表した。

時計付白熱灯スタンドや蛍光灯スタンド(1976年)など

「明るいナショナル」のテレビオープニング(1956年)


左から電気鉛筆削り器(1958年)、電気鉛筆削り「ベンナー」(1967年)、「パナパーム」(1967年)

“スーパーカー自転車” 「クリックFFビームアップ」

情報通信家電(1979年〜2006年)】

1971年に自動車電話システムが発売され、以降加速度的に情報通信家電が発達。1973年に一般事務用電話ファクス「パナファクス2000」が発売。1987年には初の独自開発16ビットパソコン「パナコムM」が、1989年には携帯電話「TZ-803/B」が登場した。

携帯電話「TZ-803」(1989年・左)、「TZ-803B」(1989年・右)

携帯電話「mova」シリーズ、「FOMA」シリーズ

1993年には業界初の自動ルート探索機能搭載カーナビゲーションシステム「CN-V1000D」も発売。1996年からは第2世代携帯電話、世界最小・最軽量デジタルmova「P201 HYPER」などが発売された。なお、携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」の放送が開始されたのは2006年のこととなる。

パーソナルコンピューター(1981年)

レッツノート(2000年)


シグマブック(2004年)

3DOインタラクティブマルチプレーヤー「Panasonic 3DO REAL」(1994年)

映像家電(1977年〜2011年)】

1977年にVHS方式ビデオの採用が発表され、映像家電も急激に成長した。1985年にVTR一体型カメラ「マックロードムービー」が、1990年にフラット大画面のBSチューナー内蔵型カラーテレビ「画王」、1996年に世界初のDVDプレーヤー “Dream” 「A-100」「A-300」が発売されている。

デジタルカメラ「ipalm」(2000年)

αチューブカラーモニター(1985年)

そして1999年には次世代メモリーカードとして「SDメモリーカード」の開発・規格化を発表。2001年、ライカ社と共同開発したデジタルカメラ “LUMIX” 「DMC-LC5」「DMC-F7」が登場。さらに2003年、薄型テレビ「VIERA」を発売。2006年には世界初のBlu-ray Disc対応レコーダー「ブルーレイDIGA」とディスクを発売した。

BD/DVDレコーダー(2004年)

ハイビジョンビデオ(1994年)


音声多重内蔵カラーテレビ「魁」

デジタルハイビジョンプラズマテレビ42型「プラズマビュー」(1997年)


ビデオ一体型カラーテレビ「2-SHOT」(1990年)

家事時短家電(1970年〜2004年)】

1970年には日本初の2ドア冷凍冷蔵庫「NR-180FF」が発売。1977年に初のオーブンレンジ「NE-8600」、1979年には業界初のマイコンジャー炊飯器「SR-6180FM」、2003年にはななめ30°ドラム洗濯乾燥機「Labシリーズ」が登場するなど、家事にまつわる家電も多様な種類がラインナップされている。

初のオーブンレンジ「エレックオーブン」(1977年)

左から2ドア冷凍冷蔵庫(1979年)、4ドアパーシャル冷蔵庫(1986年)、ノンフロン冷蔵庫(2004年)


ななめドラム洗濯乾燥機(2004年)

空調家電(1969年〜2015年)】

1969年にクーラー事業部草津工場が完成し、1969年にクーラー「樹氷」が、1973年に業界のスタンダードとなる「ヒーターレス下吹き出し冷暖エアコン」が発売。1989年には「1/fゆらぎ扇風機」を発売するとともに、1995年までにフロン使用全廃を表明した。2015年には世界初の「温冷感センサー搭載エアコン」を発売している。

世界初の壁掛けセパレート型クーラー「樹氷」(1969年)

卓上扇風機「白鳥」(1974年)


ルームエアコン「お掃除エアコン」(2005年)

空気清浄機(1976年)

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