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NHKグローバルメディアサービスとNHKメディアテクノロジーが共同製作

NHK、IP導入の4K中継車「4K-OB1」発表。東京五輪に向け4Kスポーツ中継など制作力強化

2018/10/16 編集部:押野 由宇
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NHKグローバルメディアサービスとNHKメディアテクノロジーは、共同で4K中継車「4K-OB1」を製作。本日、メディア向けの内覧会を行った。

4K中継車「4K-OB1」

4K・8K放送の本格化を見据えたという4K中継車で、その特徴はソニーが提供するIP伝送を用いた「IP Live Production System」の導入で、4Kライブ制作のIP化を実現した点にある。これまでNHKメディアテクノロジーの中継車はSDIシステムが用いられてきたが、今回はじめて4K IPを採用した。

それは「4K中継車を製作するにあたり、システムの拡張を考えたときにはSDIという選択肢はなく、また世の中がIPベースになってきているなかで様々な信号を取り扱うにあたってはIP化が必須であるとも考えた」結果だという。

制作室は両側拡幅で、全長/全幅/全高が11,430/2,490(拡幅時4,495)/3,630mmと、非常に広いスペースを確保した。

両側拡幅の設計で、拡幅時は計2メートル広がる

モニターウォールには14枚の43インチモニターを配置。スイッチャー卓の位置を左右だけでなく前後に移動させることができ、必要に応じて使用するモニターを減らす代わりにさらにスペースを確保するといったことが可能となっている。

モニターウォールには43インチモニター14枚を配置。スイッチャー卓は可動式

またラインセレクターやマルチビューワの中継切り替えなど、多くの作業を1つのパネルから操作できるように設計されており、物理的にスペースを広げるだけでなく、機能を集約させることでも効率化が図られた。

中継車内には広いスペースが確保される

IP化に伴い、QC卓ではパソコンによる管理が行われる。QC卓にはソニーの30型4K有機ELマスターモニター「BVM-X300」が2台配置され、SDRとHDRの品質管理ができるようになっていた。

QC卓にはBVM-X300が設置され、上でSDR、下でHDRをチェックできる

音声は5.1chに対応。カメラは2/3型3板式4Kイメージセンサーを搭載したソニー「HDC-4300」8台を常載し、最大20台までが搭載可能。クロスコンバーターはASTRO「SB-4024」を32式搭載する。

4K8K時代を迎えるにあたり、今回の中継者はまず制作環境を整えていくという意図がある。担当者は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、コンテンツを拡充していくとともに、コンテンツ制作のスキルそのものを高めていく必要がある。ただし、この中継車ありきでコンテンツを制作するということはなく、あくまで番組の方向性によって、活用できる際にこの中継車を選択していくかたちで運用していきたい」とコメントした。

現状、4K-OB1がどのタイミングで、どのように稼働するかは未定。ただし、BS 4Kがスタートすれば間違いなくスポーツ中継で使用されるとのことだ。

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