正式開幕を控え幹部が会見

<IFA>オープニングカンファレンス:“レコード・イヤー”な今年の見どころは? テレビの世界市場動向も明らかに

編集部:小野佳希
2018年08月30日
AV機器を始めとする様々なジャンルのメーカーが集う世界最大級の国際見本市「IFA 2018」。現地時間8月31日の開幕を前にオープニングプレスカンファレンスが開催され、今年の見どころや、テレビを始めとする家電市場の動向などが紹介された。


プレゼンテーションには、まず最初に、昨年に続きドイツ民生通信エレクトロニクス協会(gfu)のHans-Joachim Kamp氏が登壇。スマートフォンやウェアラブルデバイスの状況も紹介しつつ、「コネクテッド」「UHD」「ボイスコントロール」「3Dサウンド」などといったキーワードが今年のIFAの主なトレンドになるだろうとした。

gfu Hans-Joachim Kamp氏

IFA2018の主なトレンド

Kamp氏は、2018年上半期はコンシューマー・エレクトロニクス市場が3,740億ユーロと昨年は約1%上回る実績を挙げ、年間では8,540億ユーロとなる見込みであると紹介。その内、欧州と北米がともに23%、中国がそれを上回る24%のシェアだという。

家電市場の地域別シェア

伸長率で見ると中東とアフリカ、南米などはマイナス成長

またテレビの世界市場は、2億3,800万台、金額にして1,070億ユーロの市場規模となり、台数/金額ともに7%の成長だとのこと。地域別シェアが大きいのは欧州(22%)、北米(21%)、中国(22%)などで、日本を含むAPAC(アジア太平洋)の先進国は9%だった。一方、成長率では南米が22%とトップに。中国は7%、APCの開発途上国地域は8%だった。

テレビ市場の地域別シェア

また、世界全体での4Kテレビの割合は40%。欧米では4Kテレビの割合が20%台前半があるのに対し、中国は台数では36%、金額でも28%と4Kの普及が急激に進んでいることが紹介された。

4Kテレビの割合は40%に。有機ELテレビの割合はまだ1%程度にとどまっている

なお、世界規模でのテレビ全体における有機ELテレビの割合は1%。およそ40%を欧州が占め、次いでAPAC先進国と北米がそれぞれ20%程度で続いた。

有機ELテレビの地域別シェア


ドイツ電機工業会(ZVEI)のReinhard Zinkann氏も登壇し、白物家電の状況などを紹介

地域別の市場動向

IFAの主催者であるメッセ・ベルリン社のCEOであるChristian Goeke博士は、今年のIFAは去年を上回る161,200m2という広大な会場に1,814社の出展がある“レコード・イヤー”であると紹介。

メッセ・ベルリン Christian Goeke CEO

また、「DISRUPTION(ディスラプション/破壊的イノベーション)」というキーワードをコメント。5GネットワークやIoT、ボイスコントロールにスマートスピーカー、有機ELやAIなど、これらが旧来の産業を破壊するほどのイノベーションを起こしうるものだと語り、IFAにはそうした分野の出展が数多く集まっているとした。

破壊的なほどのイノベーションの波をIFAで感じられるとアピール

さらに、昨年スタートさせた「IFA NEXT」に続き、新たに自動車関連のエリア展示「Shift Automotive」を行うことにも言及。IFAでは会期後半まで様々な分野でイノベーティブな展示に出会えることをアピールした。

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