HOME > ニュース > <ポタ研>Astell&Kernは新DAP「SE100」を「SP1000」と比較試聴/Luminox Audioから新リケーブル3種

384/32対応ポータブルDACアンプ「SPECTRA」も

<ポタ研>Astell&Kernは新DAP「SE100」を「SP1000」と比較試聴/Luminox Audioから新リケーブル3種

公開日 2018/07/07 21:01 編集部:川田菜月
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フジヤエービック主催のポータブルオーディオ関連イベント「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研)2018夏」が開催。本稿では、Astell&Kern/DITA/Luminox Audioなどの出展内容をレポートする。

Astell&Kern/DITA/Luminox Audio

Astell&Kernでは、6月16日に発売開始となったハイレゾポータブルプレーヤー「A&futura SE100」をメインに出展。最上位モデル「A&ultima SP1000」と並べて比較試聴を行っていた。

「A&futura SE100」をメインに出展

その他現行モデルももちろん試聴可能

「A&futura SE100」はプレミアムラインに位置付けられ、ポータブルプレーヤーとして世界初となる8ch DAC「ES9038PRO」をシングル搭載。384kHz/32bit PCM、11.2MHz DSDのネイティブ再生に対応する。また、SP1000の開発ノウハウを継承した最新回路により、バランス出力時で出力 4.1Vrms、S/N 123dB@1kHzというスペックを実現し、高出力化と高S/N化の両立を図っている。ブースでは、フランスのアーティスト「トマ」が描いた『ムシュー・シャ』のイラストを背面パネルに印したSE100も参考出展、ボディーカラーはグリーンの特別仕様となっている。

ムシュー・シャのイラストを背面にデザインした特別仕様のサンプルも

本体カラーはグリーン。側面のボタンにもイラストがデザインされる

DITAブランドでは、サウンドチューニングの異なる2機種のダイナミック型イヤホン“Twins”シリーズの「Fealty」「Fidelity」を出展、試聴ができるようになっている。また、6月に日本展開を開始したリケーブルブランド「Luminox Audio」からは、現在展開中の「Day for Night」「Booster Blue」「Reflection」の他、新たに3シリーズ『Kilowatt』『85-Filter』『Night for Night』を参考出展している。

リケーブルブランド「Luminox Audio」は参考出展も合わせて、全部で6シリーズを展開

DITA“Twins”シリーズの「Fealty」「Fidelity」を出展

それぞれイヤホン側端子に2pin/MMCX、プレーヤー側に3.5mm/2.5mm/4.4mmを用意。また日本向けにL字プラグバージョンや、イヤホン端子のバリエーションとしてFitear/qdcタイプの2pin端子もサンプルを展示している。

新たに登場した3シリーズ『Kilowatt』『85-Filter』『Night for Night』(前から順に)

L字型プラグなど、日本向けにカスタムしたモデルも参考出展

NGS(水月雨/MUM)

NGSでは、MUMのφ10mmダイナミック×1/BA×2のハイブリッドイヤホン「Galileo D4」や、水月雨のイヤホン「Kanas Pro Edition」「Liebesleid」を出展。「Galileo D4」は、木と組み合わせたメタルフレームを用いてシェルと接合し、ダイナミックドライバーを最適な位置に固定した点が特徴。オープン型ながら音漏れも少なく抑えているという。「Kanas Pro Edition」では、ダイヤフラムにDLC(Diamond-like Carbon)コーティングを施すことで、余計な振動をカットして明瞭なサウンドを実現するとのこと。今回3.5mm端子モデルに加えて、2.5mm/4.4mm端子モデルを展示していた。

MUMのφ10mmダイナミック×1/BA×2のハイブリッドイヤホン「Galileo D4」

ダイヤフラムにDLCコーティングを施し、クリアなサウンドを実現したという「Kanas Pro Edition」

オーディオみじんこ

オーディオみじんこでは同社のリケーブル製品を一斉に出展。新製品として自社開発の錫(すず)とOFCを用いたハイブリッド線材を採用したケーブルを展示している。元々ビンテージオーディオを取り扱っている同社は、あえてローファイなサウンドを狙ったとして、今回ビンテージワイヤーに使われる錫を用いたとのこと。またOFCとのハイブリッドにすることで、レンジを狭めることなく中域に厚みを持たせた温かみあるサウンドに仕上げたという。

あえてローファイなサウンドを狙ったという新ケーブル

錫(すず)とOFCのハイブリッド線材を使用している

SPECTRA(スムージィ)

スムージィのブースには、nextDriveの384kHz/32bit対応ポータブルDACアンプ「SPECTRA」を出展。端子はUSB Type-Aモデル(関連ニュース)、USB Type-Cモデル(関連ニュース)、USB Micro-Bモデルの3種類を展開する。カラーはブラックだが、Type-Aモデルのみシルバーも用意される。

USB TypeA、B、Cと用意。ライトニング端子も希望が多かったという

11.2W×89H×11.2Dmm、質量17g、ケーブルを含む全長でも235mmという小型サイズが大きな特徴のポータブルDACアンプで、DACチップにはESS Technology社製「SABRE9018Q2C」を採用し、小型ながらPCM 384kHz/32bitおよびDSD 11.2MHzに対応する。外出先でもより手軽に高音質/高品質なサウンドを楽しめるとし、これまでは音楽制作者向けに提案してきたが、今後コンシューマー向けにも積極的に提案すべく、イベントを通じて様々な感想や意見を取り入れていきたいとした。

ジェイフォニック(Sensaphonics/j-phonic)

ジェイフォニックでは、同社取り扱いのシリコン製カスタムIEMを展示。これらの製品は音楽用だけでなく、その高い装着性と密閉度から、NASAの宇宙飛行士向けや、インディ500などレーシングスポーツのレーサー向けにも提供されている。これらは非常に大きな騒音から耳を守ることに加え、レーサー用モデルにはジャイロメーターを搭載し、走行時やクラッシュ時における頭の動きなどの測定にも使われるとのこと。

シリコン製カスタムIEMを展示

レーサー向けにも提供されているという

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