「テレビ用外付けスピーカーアンプ」も

<ヘッドホン祭>音茶楽、楓素材の「Donguri」など/フォステクス新モデル「T60RP」/MUTECがクロックをデモ

編集部:押野 由宇
2017年11月04日
東京・中野サンプラザで開催中の「秋のヘッドホン祭2017」。本稿では出展された音茶楽/フォステクス/ヒビノ/VECLOSなどのブースについてレポートしたい。

音茶楽のブースでは、削り出しの楓無垢材を拭漆仕上げ(黒漆)としたイヤホン「Donguri-楓」「Donguri-楓Balance」を展示。Donguriシリーズの第三弾となるモデルで、塗装はオイル、漆、黒漆仕上げを、リアキャビネット素材は楢材、欅材、楓材をそれぞれ試作した結果として、楓と黒漆に決定されたという。

「Donguri-楓」

「Donguri-楓 Balanced」

また山櫻無垢材を素材とする「Flat4-櫻」「Flat4-緋櫻」にもバランスモデルを参考出展。取材中にも、スペックは同じでも素材で音が変わることに驚く感想が来場者から聞こえてきた。

「Flat4-櫻」「Flat4-緋櫻」のバランスモデル

写真の右から楢材、生漆、黒漆、欅材

フォステクスカンパニーでは新モデルとして「T60RP」を展示。「T50RP」をベースにドライバーをブラッシュップしたモデルで、装着感を高め、よりリスニング向けの仕様としたという。筐体はアフリカンマホガニーで、φ2.5mm、φ4.4mm、XLRバランスのケーブルがオプションで用意される。12月発売の予定で、価格は30,000円前後になる見込み。

「T60RP」

また同社が展開するKOTORIブランドからは、ブランド初となるBluetoothスピーカーが並べられた。ファブリックを付け替えることで外観を変えられる仕様で、価格は15,000円。同社が持つ技術によって、革素材やプリントなども考えられるという。ほか、タツノコプロとのコラボイヤホンも各種展示され、その第二弾も予定しているとのこと。

Bluetoothスピーカー「KOTORI501」

タツノコプロのコラボイヤホン。写真は大鷲の健

ヒビノのブースでは、MUTECブランドのクロックジェネレーター「MC-3+USB」と「REF10」を用いたヘッドホンアンプシステムが試聴できるようになっていた。「ヒビノブースでのクロックの試聴が目当てで会場に来てくれた方もいる」(担当者)。また、JBLプロフェッショナルのアクティブスピーカー「LSR305」のホワイトカラーモデルも参考出展されていた。

写真上が「MC-3+USB」、下が「REF10」

「LSR305」のホワイトカラーはユーザーの要望が多かったという

サーモスが展開するVECLOSブランドは、真空管ワイヤレスポータブルスピーカー「SSA-40S」をデモ。先日発表されたプロ・セミプロユーザー向けモニター「MSA-380S」は残念ながら展示がなかったが、魔法瓶からの技術を活かしたという独自のスピーカーのサウンドに、来場者が足を止めて聴き入っていた。

「SSA-40S」

説明用にサーモスの魔法瓶も用意されていた

SOUND WARRIORは、ヘッドホンが試聴できるシステムを展示する一方、「テレビ用外付けスピーカーアンプ」を参考出展。テレビからHDMIで受けた音声信号をステレオスピーカーで再生させるためのアンプで、「サラウンドシステムなどとは違ったアプローチで、オーディオ的にテレビを良い音で楽しむことを目指した」という。テレビのリモコンに連動し、電源やボリューム調整が行える。

「テレビ用外付けスピーカーアンプ」(仮名)

audio-opusは、ポータブルプレーヤー「opus#1」のDACチップCS4398をCS43198へと変更した「opus#1S」を参考出展。アンプ周りをグレードアップさせて高出力を実現しているとしており、価格についてはopus#1と同程度を予定しているとのこと。12月中の発売予定で、opus#1もしばらく併売するという。ブルーとパープルの2色をラインナップする。

「opus#1S」

NModeはUSB伝送「Bulk Pet」に対応したことを発表したばかりの「X-DP10」のほか、ヘッドホンアンプ「X-HA3」を展示。1bitデジタルヘッドホンアンプ「HA-1」の後継機にあたるモデルで、4Pin XLRバランス、3Pin XLRバランス、6.3mmステレオの出力を搭載。ACアダプターで動作する。価格は予価で10万円前後、来春までの発売を目指しているとのことだ。

「X-DP10」

「X-HA3」

テイクティは、音場活性装置を組み込んだという接続ケーブル「SAC」をデモ。左右チャンネルの+を3MΩ以上のハイインピーダンスでミックスする音場活性装置により、音質向上効果があるという。そのほかRE・LEAFは電流駆動式アンプ「E1」とともに電流駆動と電圧駆動をハイブリッド構成とした「E3 hybrid」を用意。他にはないという独自設計を施した機器に、長時間試聴する来場者の姿が見られた。

音場活性装置搭載の接続ケーブル「SAC」

写真左が「E1」、右の2つが「E3 hybrid」

ナガオカトレーディングは、NAGAOKAブランドのアルミ製ボディを持つBluetoothイヤホン「BT805」や音響フィルターにルビーを用いたカナル型イヤホン「R1」など、同社が展開する様々な製品を出展。カートリッジなども合わせて用意されており、アナログレコードファンが反応するというシーンもあった。

「BT805」

カートリッジ製品も並べられた

逢瀬(AUSE)は「WATERFALL Integrated 250」を出展。デジタルボリューム制御のDAC単体モード、パワーアンプ単体モード、この2つを組み合わせたIntegratedモード、外部プリアンプを追加できるモードといった様々な動作モードを持つ製品で、「DACパワーともいうべき、前例のないモデル」とアピールしていた。OJI Specialのブースでは、オールアルミ筐体のヘッドホンアンプ「BDI-DC24B G Tunes II」を用いた試聴システムによって試聴デモを実施していた。

「WATERFALL Integrated 250」

「BDI-DC24B G Tunes II」

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