オーディオアクセサリーブランドの出展も

<ヘッドホン祭>11.2MHz対応で2万円弱のDAP「Cayin N3」に新色レッド/“ラズパイ”オリジナルケース&DAC展示

編集部:押野 由宇
2017年04月29日
本日4月29日(土)〜30日(日)にかけて中野サンプラザで開催されている、ヘッドホン関連ブランドが集うイベント「春のヘッドフォン祭2017」。本稿ではバリュートレード、コペックジャパン、フォーカルポイント、S'NEXT、奏KaNaDe、エスカートのブースをレポートする。

バリュートレード

バリュートレードのブースでは、ERATOの左右独立完全ワイヤレスイヤホンを展示。3Dサラウンド機能を搭載する「MUSE5」、φ15.4×22.2mmで質量4gという世界最小モデル「Apollo 7」、14.2mm径のExtra Bassドライバーを搭載する「RIO3」などを、多くの来場者が試聴していた。

ERATOの完全ワイヤレスイヤホンが人気

「MUSE5」

同社が取り扱いを開始したNuForceブランドでは、フルレンジ・バランスドアーマチュアドライバーを1基搭載した「HEM1」(12,880円/税抜)、スポーツタイプの「BE Sport3」(9,880円/税抜)、エントリーモデル「NE-Pi」(4,880円/税抜)をはじめ、「HEM」シリーズのイヤホンなどが多数取り揃えられた。

「HEM1」

また、同社ブースでは先日公開が告知された、海上忍氏がプロデュースするDACボード換装対応Raspberry Pi用オリジナルケースも展示された。

海上忍氏プロデュースのDACボード換装対応Raspberry Pi用オリジナルケース

海上氏によれば、オリジナルDACボードには高精度クロックを44.1kHz系(22.5792MHz)と48kHz系(24.576MHz)の計2基を搭載。Raspberry Pi側にクロックを供給(Raspberry PiがDACボードのスレーブとして動作)する仕組みの製品は少なく、このDACボードのアドバンテージとなっているという。また、DACボードからRaspberry Piに給電する仕組みもこだわりのポイントとのこと。

ケースを分解した様子。開口部をどこに設置するか、シールド対策の板を採用するなど海上氏のアイデアが設計に反映されている

また、DACチップにはTIの「PCM5122」(384kHz/32bit)を採用。一般的にI2Sといえば192kHz/24bitが上限だが、「Volumio 2」など最新のLinux OSでは、I2Sで最大384kHz/32bitの再生が可能なため、本製品もPCM 352kHz/24bitの再生を確認しているとのこと。そのほか、ゲイン切り替えスイッチ(Low +12dB、High -12dB)を搭載し、MELF抵抗を使うなどパーツも厳選されているという。

オリジナルDACボードを搭載した様子。実際に試聴も可能

ヘッドホン端子は3.5mmアンバランス(L/R GND分離4極仕様)と2.5mmバランス(4極仕様)の2基を搭載し、同時使用も可能。会場ではORBの「Clear force 3.5φ Slim body double 2.5φ」にリケーブルした、beyerdynamic「T1 2nd」(600Ω)が試聴用モデルとして用意された。また、ブライトーン社のRaspberry Pi用DACボード「Terra-Berry2」も展示していた。

コペックジャパン

コペックジャパンのブースでは、Cayinブランドのポータブルプレーヤーの試聴で多くの賑わいを見せていた。また本日29日(土)、「Cayin N3」の新色としてレッドが公開。実機のサンプルが会場に用意された。価格に変更はなく、発売は5月下旬を予定している。

「Cayin N3」のレッドカラーモデル

また多数のリケーブルをラインナップするUNCOMMONブランドからは、4.4mm 5極バランスのMMCXリケーブルが新製品として参考出展された。価格、発売時期ともに未定。

UNCOMMONの4.4mm 5極バランスMMCXリケーブル

フォーカルポイント

フォーカルポイントのブースでは、新たに同社が取り扱いを開始したIFROGZブランドのBluetoothイヤホン/ヘッドホンが多数展示された。IFROGZはApple製品向けにアクセサリーを展開するブランドとして2006年に創業され、イヤホンやスピーカーなどのオーディオアクセサリーも開発。2011年よりZAGG社のブランドのひとつとして世界で製品を展開している。

Bluetoothイヤホンは3モデルをラインナップ。「impulse wireless」(4,480円/税抜)は11mmダイナミックドライバーとアルミニウム製ハウジング、IPX2防滴仕様が特徴。「summit wireless」(3,980円/税抜)は8mmダイナミックドライバー搭載で、シリコン製のセキュアフィットイヤーとIPX2防滴仕様により、スポーツなどアクティブ向けとなる。

「impulse wireless」

「summit wireless」

また5月中旬の発売が予定されている「charisma wireless」が参考出展された。価格は予価3,980円(税抜)。6mmネオジムドライバーとIPX2防滴仕様に加え、マグネット式イヤーパッドを採用。女性デザイナーによる女性向けにデザインされたイヤホンとのこと。これら3モデルは、ケーブルをリモコンに巻きつけて保存できるように、あらかじめ設計されていることも特徴となる。

「charisma wireless」

IFROGZからはBluetoothヘッドホン「CODA WIRELESS」も登場。40mmドライバーを搭載し、バッテリー駆動時間は10時間。人間工学に基いて設計された鬼や−デザインと、耳に負担をかけないソフトなインナークッションにより、長時間のリスニングでも快適に音楽再生を楽しめるとしている。価格は3,980円(税込)。

「CODA WIRELESS」

そのほか、ATOMIC FLOYDの各イヤホン製品や、mophieブランドのモバイルバッテリーとイヤホンケース一体型の「Power Capsule」(4,980円/税抜)を展示。Power Capsuleは1,400mAhのバッテリーを内蔵しており、最大60時間までBluetoothイヤホンを充電できる。

「Power Capsule」

ATOMIC FLOYDのイヤホンも展示

S'NEXT

S'NEXTのブースでは、finalから発表されたばかりのイヤホン「E3000」および「E2000」が出展された。ともに5月18日の発売予定で、価格はE3000が5,480円(税込)、E2000が4,380円(税込)。

E3000はステンレスボディを採用し、特定の音域を強調しないことで、低域から中高域までバランスよく再生。高い解像度と芯のある低音、クリアで伸びのある中高域を実現したとしている。E200にはアルミニウムボディを採用し、高域にわずかに特徴を持たせることで、ボーカルを近くに感じることができ、ライブ会場の最前列で聴いているかのようなサウンドを実現したという。

「E3000」

同社は「両モデルはスマートフォンに付属するイヤホンからのステップアップを考えるユーザーに良い音を届けたいという考えから、あえて価格を抑えている」としている。また本製品のレビューキャンペーンも実施。E3000もしくはE2000のレビューを、レビューサイトや販売店サイトに投稿し、サイトURLを応募フォームに送信する、もしくはTwitterかInstagramでハッシュタグ「#Eシリーズレビュー」を加えてレビュー投稿することで、抽選でE3000もしくはE2000がプレゼントされる。

そのほか同社ブースでは、YAMAHAブランドのイヤホンならびにヘッドホン製品や、Questyleブランドのアンプ製品を展示。Questyleは新製品としてDAC内蔵ヘッドホンアンプ「CMA400i」を参考展示。DACチップにAKM「AK4490EQ」を搭載し、最大384kHz/32bit PCM、11.2MHz DSDに対応。ゲインは7.8dBで、最大出力は106mW。6.3mmステレオ標準、4ピン XLR、2.5mm 4極の出力端子を搭載する。5月〜6月の発売を予定しており、価格は予価で90,000円前後とのこと。

YAMAHAのイヤホンやヘッドホンも多数展示

参考出展された「CMA400i」

KaNaDe

金井製作所が展開するKaNaDeは、オーディオ用インシュレーターを取り扱っている。据え置きのヘッドホンアンプやプレーヤーに用いるインシュレーターとして、同社の最新製品「KaNaDe03」を展示。会場限定で通常18,500円の価格が10,000円で販売される。また、スパイク受け「KaNaDe02SU」も参考出展された。

インシュレーター「KaNaDe03」

同社ではインシュレーター製品について「インシュレーターは振動に密着することで効果を発揮するため、ポータブルプレーヤーなどには効き目がない」という。また「ヘッドホンやイヤホンの方が、部屋の影響がない分だけ音の変化が分かりやすい。自宅の据え置きシステムで使用してみて欲しい」としている。

ヘッドホンアンプなどの下に敷いて使用する

エスカート

エスカートは音響パネルやオーディオボード、調音アクセサリーなどを扱っており、同社ブースではMISTRALブランドのオーディオ用ボード「EVA」を展示。電磁波吸収素材を使用し、USBケーブルによるアーシングシステムを持つ同製品のノウハウを活かし、ポータブル向けモデルとして「EVA Portable」を参考展示していた。

「EVA Portable」

ポータブルプレーヤーやポータブルアンプなどと重ねて使用する電磁波吸収素材を用いたアクセサリーで、空いた端子に接続することでアースを取るための3.5mmプラグやmicroUSBプラグを装備。来場者の意見を参考に、どの端子が有効かなど製品化に向けて開発を進めていくという。

またコンパクトスピーカー用のスタンド「Desktop Speaker Stand」も参考展示。モニタースピーカーやブックシェルフスピーカーなどを設置し、角度調整によりスピーカーの向きを最適なポジションに設定できる構造を採る。6月中旬頃の発売を予定し、価格は16,000円前後を予定している。

「Desktop Speaker Stand」


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