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事業方針説明会で発表

ひかりTV、HLG方式での4K HDR IP放送を10月24日から開始

公開日 2016/10/13 13:19 編集部:小野佳希
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そのほか4Kでは、4K放送チャンネルを「Kawaiian for ひかりTV 4K」としてリニューアルすることや、俳優の斎藤工を監督に起用したオリジナル4K映画「blank13」制作にも改めて言及。blank13については「これまでは外部からの調達などが中心だったが、本作品は我々が主幹となってやっていく。国内外の様々な映画祭にも出品していきたい」と、4Kコンテンツ拡充に引き続き取り組んでいく姿勢を見せた。

「Kawaiian for ひかりTV 4K」の説明

なお今後の4K/HDRコンテンツ拡充について、すでにSDRでは4K提供中の作品などもHDR化していくかなどは現在検討中。「ユーザーの反応や対応テレビの普及状況なども見ながら、コンテンツ全体にかける投資額のなかで、どこまでHDR化を推進していくかを決めていく」とした。

一方で、「『4Kをやって収益が大きく上がるわけでもないのになぜやるんだ?』とよく言われる」ともコメント。「ひかりTV全体の商売で考えた際には、売れ筋の商品だけでなく、技術力やサービス開発力を示す“見せ筋”の商品も必要だ。ホンダやトヨタがF1をやるようなものに近いかなと思う」とし、様々な4Kサービスを次々と他社に先駆けて投入することで「4Kのマーケットを我々の手で作っていきたい」と言葉を続けた。

そして「ひかりTV全体で黒字をキープできていればいいと思っている」とする一方で「ただ、ビジネスとしてはスタートしていると考えている」とコメント。「我々は元々は電話の接続事業からスタートしており映像分野では後発だが、4Kはネット、ブロードバンドのインフラを使ったほうが有利な面もある。パートナーの協力も得ながら、我々の手で4Kの市場を作っていきたい」と述べた。

なお、前述のリオ五輪4K配信は、NHKが8Kで撮影したものを4Kにダウンコンバートして再送信したというもの。現在行われている8K試験放送などでも同様のことを行うかについては、「これからの話し合い」だとしながらも、2018年からの4K 8K実用放送開始に向けて、技術的な検討を進めていると説明した。

■オリジナルのスマホゲーム等でサービスの多様化も図る

そのほか、同社初のスマホ向けオリジナルゲーム「ルナたん 〜巨人ルナと地底探検〜」の提供開始日が10月27日に決定したことも発表。同作は基本プレイ無料のゲームアプリで、テレビ向けひかりTVゲーム版と連携することでさらに楽しみ方が広がるという。

スマホ向けオリジナルゲーム「ルナたん 〜巨人ルナと地底探検〜」の提供日が決定

同作ではアニメ化やコミカライズ、グッズ販売やゲーム音楽の販売など、マルチ展開を実施。ひかりTVの各種サービスで配信や販売を行う。

実機デモも

板東氏は、「ここにきて、ひかりTVの映像配信ユーザーも増えてきて、従来のようには増えないレベルになってきた。そこで、ゲームを始めとした新サービスに投資してサービスの多様化を図っていく時期にきたのかなと思っている」と、オリジナルゲームの開発に乗り出した背景を説明。「今後ますます多様化に力を入れていきたい」と、4K化によるサービスの高度化やマルチネットワーク、マルチデバイス化に加えて、サービスの多様化も一層図っていく戦略を語った。

サービスやコンテンツの高度化だけでなく多様化などもさらに図っていくと説明

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