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MPEG-4 ALS対応も検討

ひかりTV、地上波番組の4K見逃し配信/4K IP放送開始を発表。HDR等への対応検討も

公開日 2015/04/09 13:00 編集部:小野佳希
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NTTぷららは、同社が運営する「ひかりTV」において地上波でのテレビ番組の4K画質での見逃し配信や、4K IP放送を順次開始すると発表。あわせて、将来的にHDR(High Dynamic Range)やMPEG-4 ALSの各技術にも対応も検討中であることも明かした。

会場には4Kの高精細さによってリアルな描写になった同社キャラクター「ひかりカエサル」も

■日本初の4Kでのテレビ番組見逃し配信 − 本放送に先行しての4K配信も

テレビ番組の4K画質での見逃し配信は、4月10日より地上波放送がスタートするテレビ東京のコメディドラマ「不便な便利屋」とドキュメントバラエティ「E-girlsを真面目に考える会議」、そして今年2月まで放映されていたNHKの人形劇「シャーロック ホームズ」のオリジナルスピンオフ作品「シャーロック ホームズ 4Kスピンオフ(仮)」の3番組。地上波で放送する番組を、4Kによる映像で見逃し配信をするのは国内で初めて。

テレビ東京との4K共同プロジェクトを拡充

テレビ東京の2番組は4月10日深夜の放送終了後から提供を開始し、NHKの「シャーロック ホームズ」は7月からの提供開始を予定している。なお、ひかりTVのVOD見放題対象プランに加入していれば月額基本料金内(追加料金不要)で視聴できる。

シャーロック ホームズはテレビで放映された本編にオリジナルのスピンオフ映像を加えた内容

加えて、「E-girlsを真面目に考える会議」については、第3話目より、地上波で放送する6日前から4KおよびHD画質で見放題のVOD作品として独占・先行提供も実施。地上波放送より先行して番組を4K映像で提供することも国内初となる。

「不便な便利屋」は、金曜夜の「ドラマ24」枠で放映中のドラマ。人気バラエティ「水曜どうでしょう」の“ミスター”として知られる鈴井貴之が監督/脚本を務め、岡田将生らが出演している。「E-girlsを真面目に考える会議」は、E-girlsが「街中でのスカウト対決」や「保育士さんに挑戦」などのさまざまなチャレンジをするドキュメントバラエティ。両番組とも4Kで撮影されており、この4K映像をひかりTVにて配信する。

岡田将生らが出演する「不便な便利屋」

「シャーロック ホームズ 4Kスピンオフ(仮)」は、放映が終了した本編(1話20分)に、今回新たに制作するスピンオフ映像10分を加えた30分の番組。元々は2Kで制作された作品であるため、本編部分は4Kにアップコンバートしての配信となる。

「シャーロック ホームズ」は三谷幸喜が脚本を手掛け、山寺宏一、高木渉など豪華な声優陣でも話題を集めた人形劇。スピンオフでは、本編では描かれなかった事件の記録を紹介するとのことで、「人形たちの感情豊かな表情、細部にまでこだわった手作りの小道具やセットを、きめ細やかでビビッドな4K映像でお楽しみください」としている。

加えて、すでに展開中の4K VODについても作品数のさらなる拡充を目指すと宣言。2014年10月のサービスイン時点では124本だったところから今年3月末時点では276作品へと作品を増加させたことに触れ、今年度末(2016年3月末)までに約700本の4K VOD作品を提供予定であるとした。

今年度末までに約700作品への拡大を目指す

映画「アニー」や「ウルトラヒーローズ」などの4K配信も決定済み

■2015年12月に4K IP放送も開始

4K IP放送は、今年12月中の放送開始を予定。「実は12月18日がNTTぷららの設立記念日で、今年が創立20周年という年でもある。できればそれにあわせて4K IP放送を開始できればと考えている」(NTTぷらら 代表取締役社長 板東浩二氏)という。

NTTぷらら 板東氏

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