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折原一也がレポート

<CES>HDRテレビが続々登場! CES 2016で見た高画質化技術を総まとめ

公開日 2016/01/12 15:14 折原一也
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パナソニック、サムスンが「Ultra HD Blu-ray」発売へ

「Ultra HD Blu-ray」プレーヤーについても、パナソニック、サムスンが製品出展を行っていた。

パナソニックはUltra HD Blu-rayプレーヤー「DMP-UB900」を発表(関連ニュース)。DMR-UBZ1の技術を継承した高画質再生や筐体の作り込みも含めたプレミアムな構成で、先行して3月に発売する欧州では1,000ユーロ以下程度。国内でも発売検討中とのことなので、期待したい。

パナソニックの「DMP-UB900」

一方サムスンも、昨年のIFAで発表済みのUltra HD Blu-rayプレーヤー「UBD-K8500」を3月に399ドルで発売すると発表。日本で発売される可能性は低いが、安価なプレーヤーとして注目だ。

サムスンのUltra HD Blu-rayプレーヤー「UBD-K8500」

最後に、今回CESでは、4Kを飛び越えて「8K」関連の出展も多数あったことを報告しておこう。

特にサムスン、LGなど、自社でパネル製造設備を持つ韓国勢が8Kテレビのプロトタイプを出展。サムスンは98型で「Quantum Dot Display Technology」を搭載。LGは98型のIPS、こちらも量子ドット技術を使った広色域モデルを出展した。ちなみに入力端子はMHLによるSuperMHLを利用している。

サムスンによる98型の試作機

LGによるIPSパネル搭載の98型

8K関連では、パナソニックブースでは8Kソリューションの一貫として、光ファイバーによる100Gbps伝送を利用した8K伝送を出展していた(関連ニュース)。HDMI端子のコネクタを採用した試作機も展示され、8K実用化時のコネクタとして用いられるかもしれない。

HDMI端子と光ファイバーによるハイブリッドケーブルの試作機



HDRの盛り上がりを中心として「ULTRA HD プレミアム」、そして「Ultra HD Blu-ray」と、画質関連技術の当たり年だった今回のCES。ラスベガスで披露された製品が数々が国内に発売される夏商戦や年末には、昨年を圧倒的に上回る高画質でAVファンの目を楽しませてくれる1年となりそうだ。


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