HOME > ニュース > ソニー、トリプルBAドライバーのハイレゾ対応イヤホン「XBA-300」

非ハイブリッドBA機として初のハイレゾ対応

ソニー、トリプルBAドライバーのハイレゾ対応イヤホン「XBA-300」

公開日 2015/09/08 14:01 編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、ハイブリッドではないBAドライバー搭載イヤホンとして初のハイレゾ対応モデル「XBA-300」を10月10日に発売する。価格はオープンだが28,000円前後での実売が予想される。

XBA-300

BA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを3基搭載。フルレンジ、ウーファー、HDスーパートゥイーターというトリプルBAドライバーユニットによって、ボーカルや楽器そのものが持つ音色をダイレクトに表現するとしている。

内部構造イメージ

周波数特性は5Hz〜40kHz。ダイナミック型ドライバーとのハイブリッドではない、BAドライバーのみを採用した同社製モデルとして、初めてハイレゾに対応した。

スケルトン筐体を採用

BAドライバーには、対象形状によって振動の対称性を高めるシンメトリックアーマチュアと、アーマチュアの振動をロスなく振動板に伝達できるよう配慮した振動板一体の連結ロッドによるダイレクトドライブ構造を採用。それぞれのドライバーに適切な形状と素材の振動板を採用することで、入力信号に忠実に振動板を駆動し、透明度の高い音質の実現を狙ったとしている。

プラグはL型

また、音のかなめとなる音導管には真鍮を採用。音導管の内径を拡大することで伸びのあるクリアな中高音を実現したという。加えて、ハウジングはダブルレイヤードハウジング構造を採用。高剛性と高内部損失のマグネシウム合金を使用してドライバーユニットを堅牢に固定することに加え、アウターはウイングとインナーハウジングとを異種材料で復号させることで、音の立ち上がりをさらに改善したという。

そのほか独立グラウンドケーブルや銀コートOFC線などの採用によっても音質に配慮。ケーブルは着脱式で、現在展開中の「MUC-Mシリーズ」を使用できる。

リケーブルに対応

■リケーブルにも新製品

これとは別に、リケーブルにも新製品を発売。KIMBER KABLE社とコラボした「MUC-B12BL1」(予想実売価格22,000円前後)と、よりリーズナブルな「MUC-S12BL1」(予想実売価格8,000円前後)の2種類を10月10日より発売する。なお、両製品は上記「XBA-300」が対応する「MUC-Mシリーズ」には含まれない、別ラインの製品となる。

「MUC-B12BL1」ではKIMBER KABLE社の協力の下でその編み構造を持つデザインを採用。8本のBraid構造によって外部ノイズを遮断し、ワイヤー間の相互作用に伴うオーディオ信号の劣化を最小限にとどめるよう配慮。ノイズのレベルを下げるとともに、ケーブルの持つ電気的特性を最適化している。

「MUC-S12BL1」では、ツイストペア構造を採用。往路と復路の導体を互いに撚り合わせることで、電流が流れることによって外部に発生する磁束をキャンセルして伝送ロスを低減。同時に、外部からケーブルを貫通する磁束によって発生する電流ノイズの影響も低減させ、スケール感のある解像度の高い音質を実現するとしている。

記事初出時、両製品が「MUC-Mシリーズ」として展開されてXBA-300に対応するという記述をしていましたが誤りでした。お詫びして訂正いたします。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

製品スペックやデータを見る
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドSONY
  • 型番XBA-300
  • 発売日2015年10月10日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格28,000円前後)
【SPEC】●型式:密閉トリプル・バランスド・アーマチュア型 ●ドライバー:トリプル・バランスド・アーマチュア ●感度:101dB/mW ●再生周波数帯域:5Hz〜40kHz ●インピーダンス:16Ω@1kHz ●最大入力:100mW(IEC) ●ケーブル長:約1.2m(Y型/着脱式) ●プラグ:3.5mm金メッキステレオミニプラグ(L型) ●質量:約7g