HOME > ニュース > ソニー、バランス対応のフラグシップイヤホン「XBA-Z5」。自社開発3ウェイドライバー搭載

ダイナミック×1・BA×2/BAドライバーは新開発

ソニー、バランス対応のフラグシップイヤホン「XBA-Z5」。自社開発3ウェイドライバー搭載

公開日 2014/09/25 13:07 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、16mmダイナミックドライバーとフルレンジBA、マグネシウムHDスーパートゥイーターと称するBAドライバーという3基のドライバーによる“HDハイブリッド3ウェイドライバーシステム”を採用したフラグシップイヤホン「XBA-Z5」を10月18日より発売する。価格はオープンだが65,000円前後での実売が予想される。

XBA-Z5

■ダイナミック×1、BA×2の“HDハイブリッド3ウェイドライバーシステム”

上記の通り3基のドライバーによる“HDハイブリッド3ウェイドライバーシステム”を採用。BAドライバーには、“シンメトリックアーマチュア”とダイレクトドライブ構造による新開発のリニアドライブバランスド・アーマチュアを搭載しており、従来よりもさらに入力信号に忠実に振動板を駆動し、透明度の高い中高音を実現するという。

実機


シンメトリックアーマチュアは、その名の通りアーマチュアの形状を対称形状にしたというもの。一般的なアーマチュアは振動方向に僅かだが非対称性が生じるU型形状をしているが、これを対称形状のT型アーマチュアに変更。上下方向の振動の対称性を高めることで波形再現性を向上させ、リニアリティを高めている。

一般的なBAドライバーの構造。下側のアーマチュアがU字型をしている

T型アーマチュアに変更することで上下方向の振動の対称性を高めた

加えて、BAドライバーではダイレクトドライブ構造も採用。振動板一体の連結ロッドを採用し、アーマチュアと振動板がダイレクトに連結されることによって、入力信号に対して忠実に振動板を駆動させるよう配慮した。

筐体構造

そしてマグネシウムHDスーパートゥイーターでは振動板にマグネシウムを採用。実用金属中でも比剛性が高く、かつ高い内部損失を誇るマグネシウムを採用することにより、ハイレゾ音源のもつ解像度の高い超高音域を正確に再現するという。

さらにマグネシウムHDスーパートゥイーターのコンデンサーには音質に優れるというフィルムコンデンサーを使用。振動や電気的な鑑賞を抑えることでも音質に配慮している。

ダイナミックドライバーの振動板には、コルゲーションの数を通常よりも増やして可動性を高めた「ハイコンプライアンス振動板」を採用。振動板の可動性を高めることでより大きな振幅を歪みなく駆動することを可能にし、これにより超低音域の再現性を高めたとしている。

ハイコンプライアンス振動板を採用

また、同振動板の素材には「アルミニウムコートLCP」を採用。。MDR-1Rなどで使用している液晶ポリマーフィルム振動板(LCP)の表面にアルミニウムの薄膜をコーティングしてふたつの素材を合わせることで、高域における内部損失をさらに向上し、超高域まで色づけの少ない音質を実現したという。

■独立グランドケーブル構造で音質に配慮/バランス接続にも対応

そのほか、ハウジング上に設けたポート(通気孔)により低域における通気抵抗をコントロールする「ビートレスポンスコントロール」も採用。振動板の動作を最適化することで低域の過渡特性を改善し、リズムを正確に再現できるよう配慮した。

次ページバランス接続用など別売リケーブルも

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックやデータを見る
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドSONY
  • 型番XBA-Z5
  • 発売日2014年10月18日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格65,000円前後)
【SPEC】●型式:密閉ハイブリッド ●ドライバーユニット:ハイブリッド3ウェイ(16mmダイナミック+2×バランスド・アーマチュア) ●感度:107dB/mW ●再生周波数帯域:3〜40,000Hz ●インピーダンス:32Ω(1kHz) ●ケーブル長:約1.2m ●プラグ:金メッキステレオミニプラグ ●質量:約11g(ケーブル含まず)