<山本敦のAV進化論 第72回>

【新旧対決】“ウォークマンAシリーズ”はどこが変わった? 機能や音質を比較チェック

山本 敦

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2015年10月09日
ソニーのハイレゾ対応ウォークマンの入門機「Aシリーズ」が約1年振りにリニューアルされる。前機種の「A10」と最新モデルの「A20」ではどこが進化しているのか? 聴き比べたら音質は違うのか? 新旧モデルをハンドリングしながら徹底取材を試みた。なお、同じくウォークマンの「ZX100」と「ZX1」の聴き比べも次回改めて行う予定だ。

新旧ウォークマン「Aシリーズ」を比較レポートしてみた。左がNW-A16、右がNW-A25HN

■ウォークマンAシリーズとは

「ゲームやSNSが普及してから、若者が音楽を聴かなくなった」と言われていたが、ここ2〜3年の間にiPhoneやAndroid系のスマホがすっかり普及して、外出先などではスマホを使って音楽を楽しむスタイルが、年齢や性別を問わずすっかり定着したようだ。一方では、スマホの普及に押されてiPodやウォークマンをはじめとする、いわゆる「音楽専用」のポータブルプレーヤーの人気にかげりが見えてきた。

新しいA20シリーズの「NW-A25HN」本体

そもそもスマホは音楽を楽しむこと以外にも、電話やWeb、カメラに動画プレーヤー、ゲーム機などマルチユースに活用できる複合機だ。だから、例えば音楽を聴いている時に電話がかかってくることもあれば、ひとしきりゲームを楽しんだ後で音楽を聴こうと思ったら、もう電話をかけられるほどのバッテリーも残っていないということもある。マルチユースに使えるのは便利だが、こと音楽を聴くという用途に絞るのであれば、音質やバッテリーライフの面などでポータブルオーディオプレーヤーに優位な点もたくさんある。

「音楽を聴くならスマホもいいけど、ウォークマンならもっと快適」であることを、広く音楽ファンに知らしめながら、高音質に加えて操作性・携帯性の高さで入門層を中心に新しいウォークマンユーザーを獲得することが入門機である「Aシリーズ」の使命だ。

新モデルのA20シリーズは日本でも10月10日から発売される。ラインナップの中で最も安価なモデルである「NW-A25」は想定売価が23,000円前後と非常に手頃だ。しかもカラーバリエーションは同時期に発売されるヘッドホン/イヤホン「h.earシリーズ」とシンクロさせたビビッドな6色が揃う。約2.2型液晶を搭載する、片手持ちで操作しやすいコンパクトなボディなど、若者に加えて特に女性の音楽ファンにもアピールできる魅力的な要素を多く備えたポータブルオーディオプレーヤーと言えるのではないだろうか。

■「A10」から「A20」への進化・変更ポイントは?

それでは実際に、新しいA20は前モデルのA10に比べて何が進化しているのだろうか? 今回はそれぞれのシリーズからピンクのカラーバリエーションモデルを借りてみた。外観は写真を見ていただければわかるように大きな変更はない。ピンクの名称はA20が“ボルドーピンク”、A10が“ローズピンク”だが、並べて比べた限りではフロントパネルの色合いについては同じに見える。

フロントパネルのデザインはほぼ一緒。5方向キーの4隅先端の面取りがわずかにA20の方が大きくなっている

ただ、背面についてはA10の方がややくすんだ色になっているのに対して、A20はフロントもリアも同じ明るめな色調に統一されている。細かなところでは十字キーの役割を持たせたひし形の「5方向ボタン」が、4隅先端の面取りがややA20の場合大きくなっているようだ。光に当たると4隅のコーナーがキラリと光るので、操作の際にそれぞれの方向性をユーザーに意識させる効果がありそうだ。

リアパネルはA10の方がすこしくすんだピンクになっている。筆者としては前モデルの方が「男も使えるピンク」っぽかったので好きだったのだが

側面から見ると表と裏の色味の差がよくわかるのでは

大きく6点の進化・変更が

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