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4K/8K映像市場の活性化への寄与に期待

NTT、HEVCのRange Extensionsに対応したソフトウェアエンコードエンジンを開発

公開日 2014/04/07 18:36 ファイル・ウェブ編集部
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日本電信電話株式会社(NTT)は、HEVC(High Efficiency Video Coding)のRange Extensionsに対応したソフトウェアエンコードエンジンを世界で初めて開発したと発表した。

HEVCは、放送局などで用いられる映像の圧縮を可能にする映像符号化国際標準規格。今回開発したエンコードエンジンは、素材映像に必要な色成分精度の高い色差フォーマット(4:2:2フォーマット)や、高ビット深度(12bit)に対応する。

こうした素材映像は、配信に用いられる映像と比較してデータ量が1.3倍以上になるため、圧縮時間の短縮および圧縮率の向上が求められていた。そこでNTTは、圧縮時間の短縮および圧縮率の向上のために「Range Extensions」に対応したソフトウェアエンコードエンジンを開発。HEVCを用いることにより、放送局やコンテンツプロバイダ等の4Kの素材映像を、従来より少ないデータ量に圧縮して伝送することが可能となった。また、素材映像を高圧縮で蓄積することも可能となるため、伝送コストやストレージコストを削減することもできるという。

NTTは、素材映像の伝送から映像配信をサポートするエンコード技術を提供することで、今後の4K/8K映像市場の活性化に寄与するとともに、さらなる高精細映像配信サービスの発展に貢献するとしている。

なお、本エンコードエンジンは、米国ラスベガスで4/7〜10に開催される世界最大の放送技術展「NAB2014」のNTTブース(South Hall Upper Level, SU5021)にて展示される。

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