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「AQUOS第2章の幕開け」

【更新】シャープ、“フリースタイル AQUOS”の大型モデル拡充 − 60/40/32/20V型を投入

2011/08/25 ファイル・ウェブ編集部
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小型モデルは女性が持てるほど軽量
シャープ(株)は、チューナー部とディスプレイ部を分離し、ワイヤレスで映像や音声を伝送する、“フリースタイル AQUOS”の新モデルを9月15日から順発売する。

・60V型「LC-60F5」¥OPEN(予想実売価格38万円前後)10月28日発売
・40V型「LC-40F5」¥OPEN(予想実売価格15万円前後)9月15日発売
・32V型「LC-32F5」¥OPEN(予想実売価格11万円前後)9月15日発売
・20V型「LC-20F5」¥OPEN(予想実売価格8万円前後)10月28日発売

LC-60F5

LC-40F5


LC-32F5(同梱スタンド使用時)

LC-20F5

いずれも2色展開で、40/32/26V型はブラックとホワイトの2色をラインナップ。60V型はブラックとシルバーが用意される。

パネル解像度は60/40V型が1,920×1,080のフルHD、32/26V型が1,366×768のワイドXGA。パネルはUV²Aで、エッジ型のLEDバックライトを備えている。USB-HDDへの録画にも対応している。なお、3D映像の表示は行えない。

6月に発売した「LC-20FE1」と基本コンセプトは踏襲しているが、ディスプレイ部にバッテリーは内蔵しておらず、別途電源が必要となる。ただし、小型モデルについては外付けバッテリーの開発を進めているという。

製品はテレビとチューナーユニット部が分かれており、5GHz帯を用いてハイビジョン映像を伝送する。これにより、ディスプレイ部をアンテナコンセントが無い部屋や場所へも設置できる。なお通信はIEEE80.11n/aに対応している。

チューナー部もコンパクト

ディスプレイ部本体は薄型・軽量で、薄さは60V型が2.1cm、40V型が2.7cm、32V型が2.7cm、20V型が2.4cmと、いずれも3cm以下を実現した。

壁面から画面まで約4cmという薄型設置が可能

60V型を横から見たところ

質量は60V型が約21kg、40V型が約8.5kg、32V型が約5.5kg、20V型が約2.5kg。このため壁掛け設置が容易に行える。なお、スピーカーは本体下部に、下向きに設置されている。

薄型軽量化を行うために部材を少なくした。写真は同社の現行AQUOS

フリースタイルAQUOSは大幅に部材の数を減らした

ディスプレイ部にはHDMI入力を1系統ずつ装備。60/40/32V型は標準端子、20V型はミニ端子となる。そのほか静止画や音楽再生用のUSB端子やヘッドホン出力端子も1系統ずつ用意している。また、20V型以外は光デジタル音声出力も1系統装備している。

ディスプレイの下部にスピーカーを内蔵している

チューナー部は170W×36H×180Dmm、質量は約0.7kgと小型・軽量。地上/BS/110度CSデジタルチューナーを1系統備え、ほかにLAN端子やUSB-HDD録画用のUSB端子、B-CASカードスロットも内蔵する。

また壁掛け金具もスリム化し、壁から画面までの距離が4cm程度となっている。壁掛け金具とスタンドは本体に同梱している。

無線では、これまではWi-Fiダイレクト接続のみだったが、新製品ではルーター経由でのWi-Fi接続にも対応。また20V型以外の3機種はディスプレイ部にLAN端子も備え、有線LAN接続も可能にした。

チューナー部とディスプレイ部はワイヤレス接続

ネット機能では、先日発売されたL5と同様、「AQUOS City」や「スマートリンク」に対応。AQUOS PHONEやAQUOSブルーレイと連携させることができる。また「ホームネットワーク」機能にも対応し、DLNAのプレーヤー/レンダラー機能が利用できる。

ネット機能も充実

フリースタイルで設置の自由度を大幅に高める

ユーザーインターフェースも円形にアイコンを表示する「マイサークル」を使った独自のものを採用している。アイコンは好みのものを入れ替え、使用頻度の高いものをまとめることなどが可能。リモコンも楕円形の形状をした専用のもので、「マイサークル」ボタンを押すことでアイコンが表示される。

リモコンもブラックとホワイトを用意

「マイサークル」ユーザーインターフェース

そのほかネット動画では、YouTubeやアクトビラ ビデオ・フル、ひかりTV、TSUTAYA TV、T's TVに対応している。

専用オプションでは、壁寄せ設置が行える「壁掛けラック」を用意。60V型用と40/32V型用の2種類を近日発売する予定だ。また20V型用に壁掛けフック「AN-20WL1」も用意されている。価格は6,300円(税込)。

市販のアームと組み合わせてスイーベル設置を行うことも可能だ

壁寄せ設置が行える「壁掛けラック」の設置例

■「AQUOS 第二章の幕開け」

製品の発表会で同社執行役員 AVシステム事業統括 兼 AVシステム事業本部長の中村恒夫氏はまず、「AQUOSの1号機から始まり、シャープは薄型テレビの進化を常にリードしてきた」とこれまでの流れを振り返った。

執行役員 AVシステム事業統括 兼 AVシステム事業本部長の中村恒夫氏

その上で中村氏は「ブラウン管テレビから液晶テレビの置き換えが起きたように、今後は『据え置き』から『フリースタイル』への移行がはじまる。いわば、アンテナコンセントから解放され、好きな場所で好きなスタイルで設置できる新しいテレビだ。こういった流れを先取りし、AQUOSはフリースタイルAQUOSへ進化する」とコメント。「AQUOS第二章の幕開けだ」と意気込みを語った。

フリースタイルAQUOSのコンセプトについては、同社執行役員 オンリーワン商品・デザイン本部長 兼 ブランド戦略推進本部長の岡田圭子氏が説明。岡田氏はフリースタイルAQUOSを拡充させる背景について、生活空間の変化に加え、求められるテレビの役割が変わってきていると指摘。

執行役員 オンリーワン商品・デザイン本部長 兼 ブランド戦略推進本部長の岡田圭子氏

このような状況に対応するため「どんな空間のどんな場所にでも自由に設置できるテレビ」としてフリースタイルAQUOSを企画したと説明した。

60V型をベッドルームに置いた設置イメージ

32V型を書斎に置いたイメージ

岡田氏はフリースタイルの「フリー」には、サイズによって3つの意味が込められているとも述べ、20V型については、家の中でテレビを持ち運べる「キャリングフリー」が特徴。40/32V型については壁掛けや据え置きなど様々なスタイルで視聴できる「レイアウトフリー」がコンセプトと解説した。60V型については大画面ながら薄型設計なので、壁と一体化したような設置が行えるとし、壁掛けや壁寄せ設置により「スペースフリー」が実現するとした。

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