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Mediascape/Timescapeで直感的かつ広がりある使用を実現

ドコモからソニエリ製Android携帯「Xperia」が登場 − 4月発売、専用音楽配信サービスなども開始

公開日 2010/01/21 19:38 ファイル・ウェブ編集部
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(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)製のAndroidスマートフォン“Xperia(エクスペリア)”「SO-01B」を日本市場に投入。4月より発売を予定している。本体価格は、端末購入サポート制度(※)を適用して3万円台後半となる見込み。本体色はセンシャスブラックとラスターホワイトを用意している。※対象機種をバリューコースおよびベーシックコースで購入し、2年間の契約で使用する場合、端末本体価格から31,500円(税込)が割引される制度


“Xperia(エクスペリア)”「SO-01B」。約63W×119H×13.1Dmm、約139g

Xperiaのフィーチャー
Xperiaはソニー・エリクソン初のAndroid携帯で、既に昨年11月に海外で発表されていた。Android OS 1.6を搭載し、約4.0インチ(480×854ドット)のフルワイドVGA TFT液晶タッチディスプレイを備えている。なお、マルチタッチには非対応。

本体上部のボタンはズーム操作、本体下部はカメラボタン

背面部。


本体下部にはストラップを付けられるホールも用意されている

本体上部。USBと3.5mmステレオミニ、電源ボタンを配置
1GHz CPUを搭載し高速な動作が可能なほか、送信時最大2.0Mbpsの高速パケット通信が可能なHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)やWi-Fiにも対応した。

記録媒体にはmicroSDを採用。16GBのmicroSDが付属する。

大きな特徴は、音楽や動画、写真などを自在に操って楽しめる「Mediascape」機能と、携帯電話の使用履歴を一元表示できる「Timescape」機能を搭載した点だ。

■MediascapeとTimescape


Xperia内、webの両方から情報を取得できる

直感的な操作で音楽や動画、写真を自由に操れる
「Mediascape」は、直感的な操作で音楽や動画、写真などを自在に操れる機能。「Infinite」ボタンを押すと、Xperia内だけでなくウェブからも関連する情報を収集する。例えば音楽再生中に「Infinite」ボタンを押すと、SDカード内のデータやYoutubeにアップされた動画の中から、再生中の楽曲アーティストに関連したデータを探して表示する、という具合だ。また写真であれば、FacebookとPicasa内のコンテンツもシームレスに表示することができる。


Media Go。PCとPSP go、PS Storeを連携させるソフトとしてお馴染み
コンテンツは、PC用ソフト「Media Go」を使って管理することが可能(ただし下記で説明するmora touchで購入したコンテンツは含まれない)。なおMedia Goは、Mac OSには非対応。今後のMac版登場も未定とのことなので、使用したい場合はブートキャンプなどでWindows環境を用意する必要がある。



「Timescape」は、携帯電話の使用履歴を一元表示できる機能。不在着信やメール、写真、SNS(mixi/Twitter/Facebook)などのコミュニケーション履歴、音楽の試聴やカメラ撮影の履歴を、複数のアプリを立ち上げなくても一元的に表示できる。

さまざまなコミュニケーションの履歴をシームレスに表示できる

そのほか、電話帳にあらかじめ顔写真を登録しておくと、その人が写っている写真を自動で探し出し、名前をタッチするとその人に電話やメールができる機能もユニークだ。1枚の写真上で最大5人までの顔を認識し、データリンクすることができる。なお、「顔が横向きなどになってしまうと認識できない。また、どのくらいの大きさの顔まで認識できるかなどは、まだ仕様を詰めている段階」(説明員)とのことだ。


電話帳に登録された写真をもとに、その人が写っている写真を探し、連絡先情報も提示してくれる

特定の人とのさまざまなコミュニケーション履歴を一覧で見ることもできる
電話帳はそのほかにも通話履歴やSMSやりとり履歴、写真など、その人とのコミュニケーション履歴をシームレスに表示できる入り口になる。



■有効画素数約810万画素カメラ

有効画素数約810万画素カメラはオートフォーカスにも対応。最大16倍のデジタルズームが可能だ。さらに顔認識や笑顔検出、手ブレ防止機能のほか、自動シーンセレクション機能も搭載している。また、最大800×480/30fpsの動画撮影も可能だ。

■使いやすいよう工夫された日本語入力機能


「POBox Touch 1.0」を搭載し入力をサポート
ソニー・エリクソン独自の予測変換・入力アシスト機能「POBox Touch 1.0」を搭載。「日本語入力のしやすさにこだわった」とのことで、母音キーを拡大表示する「ワイド」、次に使いそうなキーのみをハイライト表示する「ハイライト」、次候補キーをハイライト表示し、さらに拡大表示する「ダイナミック」の3つから設定することが可能だ。変換候補はタブ形式で表示され、選択しやすくなっている。また、「!」や「。」などよく使う記号を選択しやすいよう、キーボード下方にスペースが設けられている。



■お薦めアプリやニュースなどを配信する「ドコモマーケット」を開設


NTTドコモ 山田隆持社長

お薦めアプリやニュースなどの情報を配信する「ドコモマーケット」
「より多くのユーザーにスマートフォンを快適に使っていただくために、今後ますます力を入れていく」と意気込みを語ったドコモの山田隆持社長は、Xperiaの投入に併せて料金プランの見直しを行うほか、「ドコモマーケット」を4月に開設することも発表した。「ドコモマーケット」は、Android携帯用アプリをダウンロードできるほか、ニュースや動画、スマートフォンで体験できるオリジナルコンテンツなども用意し、利便性の高いコンテンツとする予定。「Androidマーケットは英語や日本語が入り交じって利用しづらいという声もあった」と言う山田社長。年内には課金サービスの開始も予定しているという。

料金改訂については、現在展開されているiモード向けパケット定額サービス「パケ・ホーダイ ダブル」と、スマートフォン向けのパケット定額サービス「Biz・ホーダイ ダブル」を統合。スマートフォンの場合も128k通信の場合も、月額5,985円(税込)とされた。

料金プランも改善し、よりシンプルに。

さらに、国内のiモードメールを無料で利用できる「メール使いホーダイ」の無料対象を拡大。ドコモのインターネット接続サービス「mopera U」の「Uスタンダードプラン」契約時のmopera Uメール送受信にかかる通信料も無料の対象となる。

山田社長は「iモード電話からスマートフォンに移行する際も料金プランを変更する必要がなく、分かりやすい」と説明した。



Android携帯向け音楽配信サービス「mora touch」

(株)レーベルゲートから、Android携帯向けの音楽配信サービス「mora touch」が4月から登場することも発表された。アカウントはPC向けのmoraと共有することが可能だ。


mora touch
配信されるコンテンツのコーデックは音楽がAAC(128kbps)、動画はMPEG-4 AVC(ベースラインプロファイル)で、最大640×480ピクセル/30fpsまでとなっている。

これまでの携帯電話端末向け音楽配信と違うのは、アルバムまるごとのダウンロード購入も可能な点。レコード会社のレコメンドやユーザーレビューを読んだり、無料試聴を行うことができる。コンテンツは、Wi-Fi経由はもちろん、3G回線でも購入することができるという。なおmora touchで購入した楽曲はXperia本体でしか聴くことができないので、注意が必要だ。

mora touchの機能や配信タイトル数、販売価格などは現在検討段階で、後日改めて発表されるという。

同社代表取締役 執行役員社長の佐藤亘宏氏は「mora touchはAndroidのように成長する環境・端末へ提供する、成長するサービス。ついに携帯でもこういうことが可能になったか、と感じる。優れた端末があってこそ、サービスも成長するもの。美しいUIによる新たな世界観、PC向け配信サービスと同じようなサービスの実現、そして多彩な音楽の楽しみ方の可能性を、ユーザーに提供できたら」とコメントした。

(株)レーベルゲート 佐藤亘宏氏

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