会田肇のCES2009レポート

ソニーのハイビジョン対応Webクリップムービー“Webbie” − さっそく会場で撮影してみた!

会田肇
2009年01月09日
海外で急速に認知され始めているのがWeb向けのHDビデオカメラである。これまでもSDで記録するビデオカメラは数多く登場しているが、YouTubeがハイビジョン対応となったことでこのタイプにもHD化の波が一気に押し寄せたというわけである。

そんな流れに対応してソニーはハイビジョン記録ができるビデオカメラ“Webbie(ウェッビー)”をCES会場で発表した。

ラインナップはは横型の「MHS-CM1」と、縦型の「MHS-PM1」の2モデル。撮像素子はともに1/2.5インチCMOSで、有効画素数は5Mピクセル。動画記録のモードは1,440×1,080/30p、1,280×720/30p、 640×480/30pの3種類から選べ、メモリースティックPRO Duoに記録する。16GBなら1,080pのハイビジョンムービーを約340分録画できる。


CES会場で触ることができたMHS-CM1(横型モデル)とMHS-PM1(縦型モデル)。ボディカラーは手前からオレンジ、パープル、シルバーの3色を用意する。

MHS-PM1はカメラ部がグルッと上下方向に回転し、自分取りを行うのも簡単。ただし光学ズーム機能はない。
ユニークなのは簡単にYouTubeへアップロードできるソフトとしてPMB(Picture Motion Browser) Portableを内蔵していることだ。PCを接続するとカメラ本体でこのソフトが自動起動する。これなら自分のPCにこだわらず、出かけた先でPCを借りてアップロードすることもできるのだ。

気になる価格もきわめて魅力的。なんとMHS-CM1が199.99ドル、MHS-PM1が169.99ドル!つまり、2万円以下で買えるHDビデオカメラなのだ。まぁ、カメラ段でのクォリティはあまり期待できそうにはないが、動画の記録モードが必要に応じて3種類から選べるのは何かと便利だし、ブックマーク記録用途として使うのであれば十分なスペックではないか。


MHS-CM1にはLED式ライトが備わる。ただし、フラッシュ機能は搭載されていない。
そんな期待を胸に会場で撮影を試みた。するとハンドリングではPM1の方が構えたときの安定感が高い。CM1は一般的な横型なのだが、サイズの割に拍子抜けするほどボディが軽く感じるし、トリガーボタン(録画ON/OFFボタン)の位置がやや下の方にあって押しにくい。押すときにどうしても本体が揺れてしまうのだ。その点、PM1は自然な位置にトリガーボタンがあって、楽に撮影ができる。ただ、カメラとしてのスペックはCM1の方が上。レンズは5倍ズームとなっているし、2.5型(4対3)モニターもずっと見やすい。価格差も30ドルしかないわけで、これだとやっぱりズーム付きのCM1を選んでしまうだろう。

この2モデルの発売を期待したいところだが、残念ながら日本国内での販売はなし!理由は画質面で日本のユーザーには向かないからなのだという。つまり、ソニーは本機を『ハイビジョンが撮れるトイカメラ』として位置づけているようなのだ。それに撮影した映像を気軽にネット上にアップロードする楽しみ方は、まだ日本では根付いていないという考えも背景にはあるようだ。とはいえ、ぜひ使ってみたいものである。聞けば、PM1は4月の発売だというが、CM1はすでに米国内のソニースタイルでなら購入可能だという。ラスベガスのあるネバダ州では7.75%の収税がかかるので216ドル近くになる。でも、円高の今ならほぼ2万円ちょうどぐらい。これならラスベガスの記念に買って帰るしかないという気になってきた。

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