HOME > ニュース > <CEATEC2007:FED>世界初の240Hz駆動FEDを展示

<CEATEC2007:FED>世界初の240Hz駆動FEDを展示

公開日 2007/10/04 18:23
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
エフ・イー・テクノロジーズ(株)のブースでは、先日発表された240p駆動に対応したFED(関連ニュース)の展示などが行われている。

エフ・イー・テクノロジーズのブース

FED(Field Emission Display)は、電界放出型ディスプレイとも呼ばれ、CRTの高い色再現性、高速応答性、階調表現力に加え、固定画素ディスプレイの解像力が同時に得られる。FEDの研究開発はこれまでソニーが行ってきたが、同社が液晶と有機ELに開発資源を集中させたことに伴い、ソニーからカーブアウトという手法で独立、エフ・イー・テクノロジーズ社が設立された。

今回展示されていた試作機は、画面サイズ19.2型、解像度1,280×960、8bit表示のディスプレイを使用。輝度は400カンデラ、コントラスト比は20,000対1以上となる。画面サイズは「19.2型以上の大型化は技術的には可能。将来的に家庭用製品も視野に入れているため、24型程度の製品も作っていくことになるだろう」(同ブース説明員)。

24Hzと240Hz駆動の比較

60Hz駆動のLCD/FEDの比較デモ。フルHD FEDも出展されている

ブースでは24Hz駆動と240Hz駆動パネルの比較や、60Hz駆動の液晶テレビとFEDの比較展示などを行っている。

FEDパネルは24pから240pまでをフレームレートフリーに表示することができる。「パネル自体に変化はなく、映像処理回路を変更することにより、240Hzの信号に対応する」(同ブース説明員)という。

FEDの利点は電子源「ナノスピント・エミッター」を高密度に配置し、高精細な映像を実現できることに加え、画素ごとのコントラストを十分に確保することによって高い解像感を実現可能な点だ。説明員によると、家庭用製品としての発売は「少なくとも数年は先」とのこと。まずは放送局用モニターや、医療用モニターとしての製品化を想定しているという。

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック