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<CEATEC:NTTドコモ>「ウェルネス携帯電話」「人体通信」などユニークな展示

2007/10/04
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NTTドコモのブースでは、体脂肪率や口臭のチェックができる「ウェルネス携帯電話」や、キーパッドに電子ペーパーを使用したケータイなど、ユニークな展示が行われている。

NTTドコモのブース

今回多くの人を引きつけたのは、参考出品されていた「ウェルネス携帯電話」の試作器。歩数計や脈拍計、体脂肪計、ブレス(口臭)の測定センサーを搭載しており、健康に関するさまざまなデータを測定・管理することができる。会場には5色のカラーバリエーションが用意されていた。iアプリによって摂取カロリーや消費カロリーのデータ管理も行える。データはネットワークを通じて家族や友人などと共有することも可能だ。歩数や消費カロリーはウィジェットでリアルタイム表示される。

ウェルネス携帯の概要

カラーバリエーションは5種類

タッチパネル操作を採用。写真はワークアウトミュージックプレーヤー使用時

また、ワークアウトミュージックプレーヤーを搭載。距離や時間、消費カロリーなどを設定し、音楽を聴きながらジョギング/ウォーキングを行う。目標に達するとアラームが鳴るしくみだ。

キーパッドに電子ペーパーを使用したケータイは、目的によってキー表示を変化させることができる。例えば電卓の時は数字のキーが表示され、メール作成画面ではひらがな表示に変わる(カタカナ入力の際はカタカナ表示)…といった具合だ。キー表示が変わる際にのみ電流を使うため、待機電力は低く抑えられるという。

起動画面では数字キーを表示

メール作成画面(かな入力時)ではひらがなキーに変わる

なお、両端末とも実用化の目処はたっておらず、あくまで参考出展だという。

もうひとつユニークだったのは、微弱な高周波を利用した「人体通信」だ。本技術は(株)カイザーテクノロジーが開発した“Wirelesswire”技術を採用したもの。人体に10.7MHz以下の微弱な電気信号を通し、FSK通信(現在は片方向のみ)を行う。ビットレートはモジュール単体では100kbit/s、携帯電話へ実装した場合は約40kbit/sとなる。

人体通信の概要

人体通信機能を搭載した試作端末

本体裏に貼り付けた薄い金属から電流を流す

本技術を応用することにより、携帯電話をポケットに入れたまま人と握手するだけでデータ交換ができたり、特定スポットに体の一部が触れた際、周辺情報やクーポンを取得することも可能になるという。また、「Bluetoothや赤外線などの通信と違い狭い範囲で通信を行うため、情報漏洩リスクも低くなる」(同ブース説明員)という。

(Phile-web編集部)

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