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松下電器産業、UniPhierアーキテクチャ採用のホームAV用システムLSIを開発

公開日 2006/03/02 18:38
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MN2WS0030
松下電器産業(株)は、デジタル家電統合プラットフォーム「UniPhier(ユニフィエ)」のアーキテクチャーを採用した、ホームAV用システムLSI「MN2WS0030」を開発するとともに、3月よりサンプル出荷を開始することを明らかにした。

本製品は同社独自のUniPhierプロセッサー技術により開発された。そのバックグラウンドには民生用システムLSIで世界初となる対称型マルチプロセッサ構成を実現した高性能プロセッサー技術と、3次元/曲面描画にも対応しプロセッサーとの処理分担を最適化した高機能・高速グラフィックスエンジン技術などとともに、ソフトウェアによる、放送/通信/蓄積分野にわたるストリーム処理、および著作権保護機能を実現した同社独自のメディア・コア・プロセッサ技術が活かされている。

従来はデジタルハイビジョン放送を2チャネル同時に受信し、2画面表示機能を実現するには、それぞれのチャネルにつき1個のデジタルハイビジョン用システムLSIと、2つのLSIからの映像出力を合成するLSIなど数個のLSIが必要とされてきた。デジタルハイビジョンチューナ内蔵DVDレコーダーでは、デジタルハイビジョン用のシステムLSIとレコーダ用のシステムLSIが必要であり、1チップで2チャネルの同時受信ができ、録画のためのエンコード機能も有するLSIが求められてきた。

今回同社が開発したシステムLSIを採用することにより、ホームAV用デジタル機器ではデジタルハイビジョン放送の2画面表示機能や録画機能などの多機能化を、1チップで実現できるようになるとされている。

またソフトウェアのみ変更することで、「デジタルハイビジョン放送の2チャネル同時視聴」、「デジタルハイビジョン放送の通常画質での録画」など複数の機能に対応が可能であり、これをデジタルハイビジョンチューナを内蔵した機器に幅広く応用することができる。

また高速なオン・スクリーン・ディスプレイ機能と3次元/曲面にも対応した描画機能により、自然な表現のグラフィカル・ユーザ・インタフェースも実現できるようになる。その他にも日米欧の放送方式対応、裏番組録画、高速ダビングなどの機能もフレキシブルに実現する。

【問い合わせ先】
松下電器産業(株)半導体社
TEL/075-951-8151

(Phile-web編集部)

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