【ペナンショウ】コードやdCS、マジコなどハイエンドブランドも集結、70以上のブースで盛り上げる
4月27日まで、マレーシア・ペナン島にて開催されている「Northern International Audio & Visual Show」(以下ペナンオーディオショウ)。さらに詳細についてレポートしよう。
まず目を引くのが、このポスター。ちょっと悪そうな猿がヘッドホンをしているイラストで、ちょっと日本では見かけない雰囲気のテイスト。実はこのイラストは、展示会スタッフのひとりであり、イラストレーターとしても活躍しているテリーさんが描いたもの。

猿に対しては、どうもペナン島の人々は格別の思い入れがあるようで、ペナンヒルの自然保護区域でも非常に大切にされている生物のようだ。ちなみに昨年のポスターもテリーさんが描いた猿がスピーカーやレコードと遊んでいるイラストとなっている。
ショウの出展社としては、いわゆるHi-Fiオーディオブランドが6割程度とメインを占め、映像を含むホームシアターシステムが比較的多く2割程度、ヘッドホンやデスクトップオーディオ関連が1割程度、その他PAなどのプロ向け機材やカラオケ機材(!)も出展している。Hi-Fiオーディオブランドのほとんどは、日本を含む海外ブランドだが、一部マレーシアの新興ブランドも出展していたのが興味深い。
ブースの数は、レコード物販等も含めて70程度。7つの部屋は独立した個室となっており、比較的ハイエンドなシステムが組まれている。大ホールには、40程度の簡易ブースが組み立てられており、それぞれのメーカー/代理店が試聴スペースを構築している。ただ音漏れについては大きな課題で、残念ながら他の試聴ルームの音や、コンサート会場からの音がかなり漏れてきており、集中して聴くには少し厳しい環境であった。
部屋の中に入らなければどんなシステムが展示されているかわからない、という点もある。外側のポスターやブランド名などから多少想像できるところもあるが、Hi-Fiシステムなのか、ヘッドホンブースなのか、ホームシアターなのか、「ここはどんな部屋だろう?」とわくわくしながら扉を開けることになる。(大まかには区分けされているようだが…全体マップに色分けがあると良さそう)
ペナンというと「リゾート地」をイメージしていたので、目の玉が飛び出るようなハイエンドシステムが集結か…と思いきや、一番高くても1000万円程度、システム全体で数百万円クラスと、比較的穏やかな価格帯の機器が中心となっていたので安心した。
YY Soundはおそらく今回のショウのなかでも高額なプロダクトをもちこんだディストリビューターのひとつであろう。マジコの「S3」、イギリス・ウィルソン・ベネッシュ、アメリカのGENESISと3種類のスピーカーをメインに据えた3つのシステムを部屋の3方に展示し、時間ごとに切り替えて試聴会を行っていた。
テクダスのアナログプレーヤー「AirForce III Premium」やDELA(海外名義ではMELCO)のオーディオサーバーなど日本ブランドの姿も見える。マレーシアのなかでも老舗の代理店のようで、CH PrecisionやIsoTekなど、人気の世界的に評価の高いブランドも多い。












































