マランツ、新ドライブメカ搭載のSACD/CDプレーヤー「SA-15S2」

2008/09/12
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(株)マランツ コンシューマー マーケティングは、SACD/CDプレーヤー「SA-15S2」を10月に発売する。価格は157,500円(税込)。

SA-15S2

本機のリアパネル

型番こそ前機種「SA-15S1」のブラッシュアップモデルのような印象を受けるが、プレーヤー上位機の技術を搭載し、且つ新ドライブメカを搭載するなど、内容を一新したモデルとなっている。SACDは2チャンネル再生のみに対応している。


本機の内部構造。新ドライブメカ「SACDM-10」を搭載
新開発したドライブメカ「SACDM-10」は、SA8003/7003に搭載されたメカをベースに、台座部分を2mm厚の綱板で固定。回転部の振動をシャーシや基板に伝えることのないよう配慮した。さらにメカカバーには非磁性体のアルミ材を使用している。なお、デイスクトレー部にはケブラーの約2倍の強度を持つザイロンFRPを採用している。

同社オリジナルの高速電圧増幅モジュール“HDAM”は、低歪フィルター回路にディファレンシャル入力のHDAMを使用し、さらにそれを高速で送り出すためにHDAM SA2を採用。HDAMとHDAM SA2のハイブリッド構成としている。

DACにはシーラスロジック社の「CS4398」を採用。リアパネルに光デジタル入力を装備し、本機をDAコンバーターとして使用することもできる。対応サンプリング周波数は32/44.1/48/88.2/96kHz、分解能は24ビット。

電源部にはトロイダル型トランスを採用し、外周にコアリングとショートリングの2重シールドを施して磁束漏洩を抑えた。また、トランス捲き線にはデジタル回路、オーディオ回路、ディスプレイなどをそれぞれ独立した回路とすることで相互干渉を排除した。

そのほか、高品位なオーディオ部品を採用。高音質フィルムコンデンサーや、SA-7S1にも採用した同社特注のカスタム電解コンデンサー、ミュートリレーや電源回路のショットキーバリアダイオード、レギュレーターなども高品位なデバイスを搭載している。


本機のリモコン
ヘッドホン出力では、アナログ出力回路とのあいだにバッファーアンプを搭載することでヘッドホン回路との相互干渉を排除。またヘッドホン出力回路事態と電源回路などについても見直しを行うなどの工夫で、さらにヘッドホン出力の音質を向上させた。

アナログ音声出力はアンバランス1系統で、真鍮削り出しのRCA端子を装備。ほかに同軸デジタル音声出力、光デジタル音声出力端子をCD再生用に備える。なお、デジタル出力回路は銅ケースでシールドし、オーディオ回路へのノイズ流出を防いでいる。デジタル出力はオフにすることも可能。

ディスプレイは蛍光表示管に比べノイズの少ない液晶タイプで、ディスプレイとブルーイルミネーションをオフにすることも可能。

※製品の仕様、規格および外観は、改良のため予告なく変更する場合があります。

【問い合わせ先】
(株)マランツ コンシューマー マーケティング
お客様相談センター
TEL/03-3719-3481

(Phile-web編集部)

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  • ブランドMARANTZ
  • 型番SA-15S2
  • 発売日2008年10月
  • 価格¥157,500(税込)
【SPEC】
<SACD部>
●チャンネル:2チャンネル ●再生周波数範囲:2Hz〜100kHz ●周波数特性:2Hz〜50kHz(-3dB) ●ダイナミックレンジ:112dB ●高調波歪率(1kHz):0.001%
<CD部>
●チャンネル:2チャンネル ●再生周波数範囲:2Hz〜20kHz ●周波数特性:2Hz〜20kHz ●ダイナミックレンジ:100dB以上 ●高調波歪率(1kHz):0.0015%
<全体>
●消費電力:20W ●最大外形寸法:440W×123H×419Dmm ●質量:13.5kg