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AP地域のセールス・マネージャーが語る

オーディオクエスト、非同期Bluetooth対応USB-DACやリケーブル参入など今後の展開を明らかに

公開日 2015/07/29 10:00 ファイル・ウェブ編集部
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本業のケーブルでポータブルオーディオマーケットをさらに活性化

同社は、NightHawkの次の取り組みとして、密閉型ヘッドホン「NightOwl」を開発している。キャビネットやクッション、ダイアフラムなどがNightHawkと共通のため、一見すると同じ製品に見えるが、半開放型と密閉型と方式が違うため、音作りは一からやり直す必要があり、発売時期や価格などは全く未定だという。

ヘッドホン以外では、日本はもちろん世界でもマーケットが拡大している、ポータブルオーディオに対応した製品を発売していくという。その第一弾製品となるのが、ケーブル長15cmのLightning-USBケーブル「CINNAMON」。この製品は、まさに出荷をしようという段階で、間もなく発売予定という。価格は6,000円前後。

間もなく発売予定となっているケーブル長15cmのLightning-USBケーブル「CINNAMON」

「CINNAMON」のパッケージ

「日本ではこの製品の倍くらいの価格のショートケーブルが主流となっていますが、そこと伍して戦えるか、それ以上のパフォーマンスを持つケーブルだと思っています。このCINNAMONは我々のラインナップの中で、価格とパフォーマンスが非常に高い次元で融合している製品です。現段階では1モデルですが、今後の需要やユーザーからの評価次第でラインナップを増やすということも考えています」

これに次ぐ第二弾製品として予定しているのが、3.5mm-3.5mmのアナログケーブル。ケーブル長15cmと30cmの2仕様を用意する。こちらについても近々発売予定とのこと。

近々発売予定の3.5mm-3.5mmのアナログケーブルの説明をしているShaun Schuetz氏

今回見せてもらえたのはケーブル長15cmの「BIG SUR」と「GOLDEN GATE」の2モデル

「ポータブルオーディオのマーケットにおいて、我々が今までに培ってきたオーディオのケーブル、ビジュアルのケーブルに対する知識や熱心さを、これからはポータブルオーディオのマーケットに向けても展開していきます。このポータブルオーディオ向けのケーブルや、先ほど述べたヘッドホン向けのアップグレードケーブルなど、我々の本業であるケーブルでポータブルオーディオやヘッドホンマーケットをさらに活性化していきます」

並列的にも直列的にも使える小型USBフィルター

同社は、ケーブル以外にもユニークな製品の発売を予定している。そのうちの一つが、PCから出るノイズを吸い取るUSBフィルター「JITTER BUG」で、9月頃の発売を予定している。価格は7,000円前後。

USBフィルター「JITTER BUG」

直列的な使い方でも並列的な使い方でも効果が出る

使い方としては、同社のDAC兼ヘッドホンアンプ「DragonFly」をJITTER BUGに直列的に挿すスタイルが一番分かりやすいとしている。また、複数USBポートを備える場合に、USB-DACとは別のポートに接続する、いわゆる並列的な使い方をしても効果が出るというユニークな製品だ。

「JITTER BUGを使うだけで、ノイズレートがぐっと下がり、はっきりとした効果が出ます。安価な製品ですが、ハイエンドのオーディオ機器で使っても効果が出ます。価格以上のパフォーマンスを発揮する、非常にオーディオクエストらしい製品だと考えています。今、市場に出回っているものですと、同等のパフォーマンスの製品は倍以上の値段になります」

なお、USBポートが3つ以上あるPCにJITTER BUGを2個並列で使うと、1個使用の場合に比べてさらに音は良くなるが、3個以上は増やしてもあまり音質に変化は感じられないとのこと。

ちなみにJITTER BUGはUSB2.0を採用している。USB3.0を採用しなかった理由ははっきりしていた。

「オーディオデバイスではUSB2.0がまだ主流で、USB3.0が適しているのは動画の場合などです。JITTER BUGは音楽を聴くデバイスであるため2.0を採用しました。また、オーディオクエストから3.0のUSBケーブルも出していますが、リスニングテストを行うと明らかに2.0の方が音が良いのです。2.0の方が機構が単純にできているため、ノイズを発生させる要素が少なくなります」

JITTER BUGに関連した質問の多くに、USB Type-Cに対応しないのかというものがあるが、具体的な計画については、今この場では言えないとのことだった。ただ、趨勢がUSB Type-Cに流れた場合は、アダプターも視野に入れて製品化を考えているとのことだ。

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