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公開日 2026/04/03 06:30
照明を効果的に使ったくつろぎのシアターを体験

世界の照明を沼津で展示販売するシバタ照明、調光が効果的なシアターショールームも発見!

遠藤義人

静岡・沼津に、約1,000点の世界のランプを一堂に展示販売する老舗店「シバタ照明」がある。1階から3階までの3フロアあるうち、最上階の3階にあつらえられた、一流照明器具とともに調光の効果も体験できる本格的なホームシアターショールームを訪れた。



ワンタッチでシーンチェンジできる「照明シミュレーションルーム」を兼ねたシアタールームとなっている


電気工事士の免許を持つ照明専門店


静岡・沼津駅から北側に伸びる大通りは、かつて工場を構えていたリコーが街作りに貢献したことから、リコー通りと呼ばれている。現在その跡地にはAEONを建築中。20分ほど歩いた路面に、シバタ照明の建物がある。



シバタ照明


代表の柴田博司さんに話を訊いた。シバタ照明は、照明の企業に勤めていた先代が脱サラして1975年に起業。博司さんは2代目にあたる。80年に法人化し、沼津駅の南側から移転して30年ほど前、北側のこの場所にビルを建て、創業半世紀の老舗に成長した。


主な商圏は静岡東部。「人口規模でいうと100万人ぐらいです。最近では静岡や浜松からご来店いただくことも多くなりました。かつては都内に店舗を出したこともあったんですよ。わたしたちの強みは、電気工事士の免許があるため、照明器具を自分たちで取り付けまでこなせることです」(柴田さん)


電気工事士の免許がないインテリアショップでは、スタンドおよびモバイルタイプなどしか販売できない。その場合、照明器具はインテリアのアクセサリーにすぎなくなる。


これはホームシアターにおけるカスタムインストールの違いとも同列に捉えることができる。機器を置いて配線すれば視聴は可能だが、通線した上でプロジェクターを天吊りしたり、スピーカーを天井に穴開けして収めたり、壁付けしたりすることで、実現できる選択肢の幅が広がるのだ。


そういった住宅設備としての側面も理解する必要があるという点で、ホームシアターインストールは照明の設置と似ている。柴田さんも「私もかなり親和性があると思っています」と自信を覗かせた。


1階はヨーロッパの一流照明が群雄割拠


そんなお話を聞きながら、1階から順に店内を拝見する。エントランスを入った左手にイタリアのFLOS(フロス)、右手にデンマークのLouis Poulsen(ルイスポールセン)のコーナーが設置され、価値観が重層的に共鳴をみせている。


とくにフロスはブランドの世界観を重視しており、世界で同じ什器を使うことになっている。「フロス本社からイタリア人の方が来日して展示スペースを測っていきました。実際に展示してみると、お客さんの評判もいいんです」と柴田さん。



フロスの展示コーナー




ルイスポールセンの展示コーナー




ほかにもArtemide(アルテミデ)やLE KLINT(レ・クリント)、イサム・ノグチやヤコブソンランプまで、所狭しと世界の照明器具が満載で万博さながら




フロスのペンダントランプ「Aim Small」も受付の天井を伝っている




Bang & Olufsenのテレビの脇には、珍しいBella Iluminação「Morgana」


2階はシャンデリアが眩しい!


2階はかつて秋葉原にあったYAMAGIWAを思い起こさせるような煌びやかな空間が開ける。シャンデリアやブラケットを中心としたコーナーだ。


とくにシャンデリアは、東京でも現物を目にできる場所はかぎられているだけあって、わたしも大興奮。しかもこれだけの数が一堂に! 比較的手にしやすいものもあり、吊る場所があるならすぐ連れて帰りたいものもたくさんあった。


「シャンデリアは根強い人気があります。今後も廃れないと思いますよ」と柴田さんも後押しする。



比較的手頃な価格のシャンデリアもたくさん。よく見るとBang & Olufsenの「Beosound 9000」も


これら展示されている照明の中には、シバタ照明オリジナルブランドのものや、柴田さんが海外で直接買い付けてきたものもあるという。


「イタリアの照明の展示会エウロルーチェには毎回行っており、いいものを見つけては買い付けます。PSE認証を取って日本でも販売できるようにしています」(柴田さん)



シバタ照明オリジナルの純国産真鍮照明ブランドLUCIVA(ルシーバ)。カスタマイズ可能で価格もリーズナブル/イタリア・ムラノ島の伝統工芸である吹きガラスを使った、LED光源を交換可能なランプを展開するMurano Bulb(ムラノバルブ)




セラミックアルミニウム製のシェードが印象的なTOSCOT「Battersea」


3階は和風照明コーナーに加えてシアタールームが


3階は煌びやかな2階から一転、ウォームトーンの落ち着いた和風照明が並ぶ。


それとともに、10畳ほどのスペースを割いて、ホームシアターのブースがあつらえてある。いくつものシステムを並べて比較視聴させる多くのオーディオビジュアル専門店のショールームとは異なり、ホームシアターを実際に自宅に導入した場合の世界観だけをリアルに味わえる仕組みだ。



3階は和風照明の展示が中心




シアターショールームも。映像は超短焦点プロジェクターとスピーカー内蔵のパネルスクリーン、サウンドは5.1.2ch


リビングダイニングシーンを模した一連の照明は、いずれも調光・調色が可能で、リモコンを使いワンタッチでシーンチェンジできる「照明シミュレーションルーム」でもある。「照明を適切に配置すると、家具がそんなに高価でなくても空間全体が上品になります」と柴田さん。


正面スクリーンボックス内にテープライトを貼るウォールウォッシャーはよく見かけるが、ブラケット照明や、フロントスピーカーの陰に床置きする間接照明はさすがプロ。空間の立体感が俄然高まる。



シアタールームに合わせて照明をコーディネート




リビング後方には丸いダイニングテーブルがありルイスポールセン「enigma」を配置。別のゾーン照明としてプログラムされている


感触は上々、アバックのコラボ施策「サテライト」


このホームシアターブースは、ホームシアター専門店のアバックが近年取り組む異業種とのコラボ施策「サテライト」の一環。全国各地の電気店やインテリアショップ内に、ホームシアター体験ブースをあつらえてもらい、ホームシアターをより広く知ってもらおうという試みだ。


「私の方からアバックさんに連絡を取って東京・新宿店でホームシアターを体験し、去年の9月にこのブースをあつらえました。ご来店いただいたお客様はたいていこの3階まで見てくださるので、こんなことも始めましたと紹介しています。興味を示さない方もおられますが、ほとんどの方は感動してくれて、感触はすごくいいんですよ」(柴田さん)





サテライト ショップ一覧


現在、北海道・帯広、栃木・那須塩原、神奈川・横浜、横浜南、兵庫・神戸、そしてここ静岡・沼津がある。今後も拡げていく予定だ。




シバタ照明は、かつてBang & Olufsenを10年ほど取り扱っていたこともあり、オーディオビジュアル機器の販売経験もある。さらに先述したとおり電気工事士の資格もあり、屋内電気配線はお手の物だ。


「まだ始めて半年といったところですが実績が出ており、昨日(2月19日)も施工してきたところです。照明を取り付けて点灯すると、お客様がすごく喜んでくださる。それがこの仕事の醍醐味なんです。今年は私どもでも、もっと能動的に普及活動をしていきたいと思っています」(柴田さん)


照明は、くつろぎのホームシアターとの親和性はもともと高い。このような異業種コラボをもっと加速させ、住宅空間の “ナカミ” を豊かにするコンテンツないし文化として、ホームシアターが広まってくれることを願う。


シバタ照明「ホームシアターファクトリー沼津サテライト」は東名・国道1号からのアクセスもいいので、ぜひ近くに寄った際は、世界の一流照明器具に囲まれたホームシアターで、音と映像の芸術作品を存分に楽しんでほしい。





シバタ照明


ホームシアターファクトリー沼津サテライト
静岡県沼津市江原町15-48
TEL:055-921-1130/FAX:055-923-7080
営業時間:平日9 – 19時/日祝10 - 18時



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