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公開日 2022/03/08 06:30
【連載】ガジェットTIPS

映画の「画質」や「音質」、配信よりもディスクのほうがいい?

海上忍
いまどき自宅で映画を楽しむなら「ネット配信」一択でしょ、という声が。確かに、買うにしても借りるにしても嵩張らないし、見放題のタイトルであれば追加出費はありません。内容がディスク版と変わらないのであれば、ネット配信を選ぶことが合理的に思えます。

しかし、「質」に関してはそうとは限りません。映像に関していえば、同じ4K解像度であっても、ディスクとネット配信では単位時間あたりの情報量(ビットレート)や配信フォーマットに差があることが多く、ディスク最高画質・UHD BD(Ultra HD Blu-ray)のほうがネット配信に比べおおむね有利です。

質に関しては、ネット配信よりUltra HD Blu-rayのほうが有利です

さらに、ネット配信は通信回線の状態によってビットレートが下げられることがあるため(アダプティブビットレート)、つねに最高画質が保証されるわけでもありません。インターネット回線が混雑する時間帯にネット動画が粗くなりがちなのは、アダプティブビットレートが主な原因です。

音に関しても、ディスクのほうが有利です。立体音響技術「Dolby Atmos」を例に説明してみましょう。UHD BDの場合、ロスレスコーデックのDolby TrueHD・192kHz/24bitにAtmosのデータを付加しますが、ネット動画はロッシーコーデックのDolby Digital Plus・48kHz/16bitにAtmosのデータを付加しています。情報量が多いぶん、UHD BDのほうが高音質を期待できるのです。

つまり、最高の画質・音質で映画を楽しむならUHD BDがベターといえますが、それはあくまで現時点での話。ネット動画の配信業者は、画質・音質を含めユーザ体験の向上を目指していますから、今後ビットレートやビデオ/オーディオコーデックの見直しが進む可能性は高く、5Gの普及などネットワークインフラの改善もあって、両者の差は縮んでいくものと予想されます。

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