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公開日 2026/04/23 06:30
ハイレゾワイヤレスのLDACの音質から「Personi-Fi 3.0」のサウンド効果もレビュー

JBLのワイヤレスNCヘッドホン「Live 780NC」は本命ミドルクラス!

生形三郎

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「Live 780NC」 オープン価格(JBLオンラインストア販売価格27,500円・税込)


現代人の必需品のひとつになった、ワイヤレスヘッドホン/ワイヤレスイヤホン。その需要は着実に高まり続け、ノイズキャンセリング機能によって場所を選ばず快適に音楽を楽しむのはもちろんのこと、使用時間/装着時間の拡大に伴い、ファッションを彩る装飾アイテムとしての存在価値も高まっている。


そんなワイヤレス市場で、Bluetoothスピーカーを含めて圧倒的なシェアを誇るJBLから、新たなワイヤレス・ノイズキャンセリングヘッドホン「Live 780NC」が登場した。“Liveシリーズ” は、JBLヘッドホンの中核を担うもので、その上位モデルが大幅な進化を果たした。


本稿では、より洗練されたデザインや質感を獲得した外観をはじめ、機能面の向上や音質のフラッシュアップなど見逃せないアップデートを遂げたLive 780NCを徹底レビューする。



メーカーの技術力と開発力の高さが問われるミドルクラスに投入された入魂モデル


Live 780NCは、JBLブランドのワイヤレスヘッドホンの中で、ミドルクラスに位置するモデルとなる。ミドルクラスは、コストパフォーマンスの高さを問われるクラスでもあり、フラグシップ譲りの音質やクラスを超える質感を実現しなければならないという、メーカーの技術力、そして開発力が特に求められるクラスだ。


市場を見渡してみると、売れ筋は1万円前後のエントリークラスか、最低でも3万円台からの上級モデルが多数を占めており、ミドルクラスは製品数が少なく、その難しさを物語っている。


つまり、Live 780NCは、そこに勝負を掛けるべく生まれた、JBL入魂のモデルと見ることが出来る。前モデルの「Live 770NC」から見ても、音質から機能面、デザインまで、大幅に完成度が引き上げられている。



R側のハウジングに電源ボタンとノイズキャンセリングボタンを設置




L側のハウジングにはボリューム調整ボタンを備える


Live 780NCは、同社の本懐でもあるシアターや音楽制作向けのプロ用スピーカー、ホームオーディオスピーカー、そしてオートモーティブでの圧倒的なシェアを誇るJBLのシグネチャーサウンドを体現するために、 ユニットには複合素材による40mm径のハイレゾ認証ダイナミック・ドライバーを採用。



ハイレゾ再生に対応した40mmダイナミック・ドライバー。複合ダイアフラムを導入し、剛性を高めて制振性を向上させている


音響特性としても、全ての帯域にわたってLive 770NCよりも一層滑らかな音色表現を獲得している。


独自技術「Spatial Soundテクノロジー」や「Personi-Fi 3.0」も搭載


各種音質チューニングもブラッシュアップするとともに、イヤーパッドの改良によってパッシブノイズキャンセリング性能を向上させ、新たに2基が追加され合計6基となったANCマイクと最新アルゴリズムを駆使することで、ノイズキャンセル時でもより自然な音質が追求されている。



ソフトPUレーザーのイヤーパッドは自然な側圧ながら密着度の高い装着が可能で、外部ノイズが入りにくい設計としている




USB Type-C端子を1基装備。加えて全6基のマイクを内蔵している


さらに、本機ではワイヤレスでのハイレゾ再生に対応するため、 高音質が楽しめるとともに普及率の高いLDACコーデックの実装も果たした。加えて、独自の「Spatial Soundテクノロジー」によるJBL空間サウンドを搭載しており、高音質なだけでなくエンターテイメント性もカバーしている。


加えて、AIアルゴリズムによって通話音声をクリアにする「パーフェクトコール 2.0」による通話性能アップ、ユーザーに合わせた自動周波数補正が行える「Personi-Fi 3.0」、次世代Bluetooth音声技術規格である「LEオーディオ」への対応、1対多のオーディオ共有「AURACAST」機能を有するなど、実に多彩かつ快適な機能性が実現されている。


デザイン面も触れておきたい。ハウジングはマットな質感でクラス以上の高級感を持ち合わせている。ヘッドバンドにはソフトなシリコン素材、イヤーパッドにはソフトなPU素材を採用することで、柔らかな心地よさとしっかりとしたフィット感を両立させている。



ヘッドバンドの内側にシリコン素材を使用することで長時間でも疲れにくい装着感を実現




ヘッドバンドの長さは12段階で調整できる


カラーバリエーションも豊富で、通常カラーとしてブラック/シャンパン/オレンジ/ブルーの4カラーを用意しており、さらにヨドバシカメラ専売モデルとして特別カラーのホワイトもラインナップする。







カラーバリエーションは、ブラック/シャンパン/オレンジ/ブルーの4色を通常カラーとして用意



ヨドバシカメラ専売モデルとして、特別カラーのホワイトが追加されている


音が明瞭に張り出してくるクリアさと共に低域のパンチも強力、巧みな音質調整を実感



AACからハイレゾワイヤレスのLDACまでクオリティをチェックした


試聴は、まずは最も一般的なBluetooth音声コーデックであるSBCやAACを使った接続で実施してみた。


一聴して感じるのは、JBLらしいパワフルな音の届き方である。高音はとにかく音が明瞭に張り出してくるクリアさがあるとともに、低音もパンチのある強力な張り出しが快いのだ。しかしながら、高域は決して華美にならずジェントルな点に質感の良さを感じる。


ボーカルやメロディ帯域の中域は、密閉型ながらもこもった感じがなく、むしろスッキリとした描写で、メロディとコーラスとを鮮やかに分離するとともに、それぞれのリバーブの違いまでも明快に描かれる様が印象的である。総じて、巧みな音質調整がなされていることを実感させられるサウンドなのだ。


専用アプリでイコライジング機能を試してみる。プリセットの「STUDIO」を選んでみると、程よく低域がシェイプされるカーブが設定されており、先ほどまでの低域の強さが抑えられ、より忠実度の高いバランスになると感じられた。



コントロールアプリ「JBL Headphones」




新機能の「AURACAST」のオン/オフや、イコライザー機能、声の設定などマイク調整も操作できる


全体的にタイトになり更にシャープな印象となるのだ。まさにスタジオというイメージのバランスだ。イコライジングによる違和感もなく、本機能を使って、よりユーザー好みの音質バランスへと調整して楽しめることが大変魅力的である。


続いて、LDAC接続にて試聴してみると、よりきめ細かい描写となり、スムーズかつ精細な描写が楽しめる。SBCやAACでも充分な音質が確保されているが、それらのコーデックではひと塊りになりがちな楽器表現が、各楽器の姿が、前後を含む左右の位置関係がより分離よく描き出されることが快い。質感がアップするとともに、音の解像力が高まるのだ。



音質関連の機能として、「ハイレゾオーディオ(LDAC)」や「LEオーディオ」に対応。「空間サウンド」はムービー/ミュージック/ゲーミングからモードを選べる


LDAC接続では、ハイレゾ認証ドライバーユニットを使った本機のポテンシャルが、より十全に発揮されることを実感できた。最近は、Android OS搭載のスマートフォンであればLDAC対応機種が多いため、ユーザーにとってもワイヤレスでさらなる音質が追求できる、ミドルクラスらしい実用的で嬉しい仕様と言える。


最適化技術「Personi-Fi 3.0」の音質もチェック

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