トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2018/03/15 08:00
ドライバーまでデジタル信号を直送

オーディオテクニカ「ATH-DSR5BT」レビュー。フルデジタル・ワイヤレスイヤホンの実力とは?

岩井 喬

前のページ 1 2 3 次のページ

■ピュア・デジタル・ドライブ初のイヤホンタイプ「ATH-DSR5BT」

デジタル信号をドライバーユニットまでダイレクトに伝送するTrigence Semiconductor社のDnote技術を用いた、オーディオテクニカの「ピュア・デジタル・ドライブ」方式Bluetoothヘッドホンのフラッグシップ機「ATH-DSR9BT」やその弟機「ATH-DSR7BT」は、フルデジタルヘッドホンであること、そして48kHz/24bit伝送を実現するaptX HDコーデックを搭載したことで大きな話題となった。

「ATH-DSR9BT」(左)「ATH-DSR7BT」(右)

さらに振り返れば、同社でDnote初搭載となったフルデジタルヘッドホン「ATH-DN1000USB」の存在もある。ピュア・デジタル・ドライブ方式に関して熟成を重ねてきた先進性の点でも、他社の一歩先を行くブランドであるといえるだろう。

ATH-DN1000USB

そして今年、これらの機種に続いて初のピュア・デジタル・ドライブ方式Bluetoothイヤホン「ATH-DSR5BT」が登場した。

ATH-DSR5BT(予想実売価格¥40,000前後)

本機にはTrigence Semiconductor社と共同開発したD/Dオーディオ・コンバーター「AT1962」を搭載。AT1962には、ダイナミックレンジを拡張する「バーチャルコイルテクノロジー」が組み込まれている。

新たに開発されたD/Dコンバーター「AT1962」を搭載している

ネックバンド方式を取り入れており、AAC、aptX、aptX HDといった音質劣化の少ないコーデックにも対応。「Sound Reality」シリーズの流れを汲むΦ9.8mmとΦ8.8mmのドライバーを対向配置させた「DUAL PHASE PUSH-PULL D/A DRIVERS」により、広帯域に渡って歪みのないサウンドを実現した。

ドライバーを対向配置しプッシュプル駆動させる「DUAL PHASE PUSH-PULL D/A DRIVERS」を採用している

■プッシュプル構造も取り入れたドライバー構成「DUAL PHASE PUSH-PULL D/A DRIVERS」

本モデルもDnote技術の延長線上にあるものだが、専用設計ドライバーに備えるボイスコイルへ、デジタル信号をデジタルのまま直接送り込む仕組みをとっている。

一般的なシステムでは、D/A変換を行ってからアナログ回路で増幅を行うため、厳密にいえば信号の劣化が起こっている。これに対しピュア・デジタル・ドライブでは、最後のドライバーでD/A変換を行う構造となっているのだ。

「フルデジタルかつプッシュプル構造」の大きな利点

前のページ 1 2 3 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ビックカメラ、実店舗での「2026年新春福箱」は元日10時から。約250万円おトクなホームシアター福箱も
2 レコードプレーヤーが好調持続。デノン「DP-3000NE」が圧倒的存在感<販売店の声・売れ筋ランキング11月>
3 SOUNDPEATS、「福袋2026」販売開始。「ハイエンド機とランダム1機種ずつ」「完全ランダムで2機種」の2タイプ
4 ビクター、最上位完全ワイヤレス「WOOD master」にK2テクノロジー対応アップデート
5 メタリック・レッドのアクセントがクール。AKGの銘ヘッドホン「K240」の日本限定版、プロ機の高性能健在!
6 4K UHD BD『28年後...』、恐怖と静寂のコントラストが際立つ、没入感たっぷりの立体音響
7 Qobuz、ドイツ・グラモフォン/デッカのDSDが最大33%オフの「クラシックDSDホリデーセール」
8 「オーディオフェスタ・イン・ナゴヤ 2026」、2/14 - 15に開催。名古屋コンベンションホールにて
9 【年末特別企画】ニュース記事アクセスランキングで振り返る2025年<上半期編>
10 j5create、小型のUSB-C to HDMI ワイヤレス送受信機など2機種
12/26 10:53 更新

WEB