トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2017/03/29 10:21
【特別企画】「まさに家庭にピッタリな調音材」

変幻自在な吸音・拡散 − コスモプロジェクトの調音材「スローピー」実力徹底チェック

鴻池賢三

前のページ 1 2 3 次のページ

オーディオやホームシアターにおける高音質を追求する手法のひとつに、部屋の調音がある。その調音のための注目アイテムとして今回紹介したいのが、コスモプロジェクト“SOUND SPHERE”NOBLEシリーズの新製品「SLOPEY(スローピー)」だ。設置性やデザイン性の高さ、そしてその調音効果を、評論家の鴻池賢三氏がチェックした。

評論家の鴻池賢三氏が製品をチェックした

■AV機器と同等以上に重要な“室内音響”

良い音でオーディオやホームシアターを楽しむには、ルームアコースティック(室内音響)、言い換えれば「調音」を無視することはできない。なぜならば、部屋は「スピーカーの裏返し」と考えることができ、スピーカーと同様、あるいはそれ以上に、音質を大きく左右する要素だからだ。

また、音響で評判の良い映画館の多くは、特別なアンプやスピーカーを用いている訳ではなく、音響設計や熟練者によるチューニングの成果であることが殆どで、その事実からも「調音」の重要性をご理解頂けるだろう。

調音の基本は、「吸音」と「拡散」である。音質の劣化に繋がる有害な反射音は吸音しつつ、美しい響きは一定方向に偏らないよう、拡散するように反射させて適度に残し、バランス良く整えるのが理想だ。

調音の手段としては、オーディオアクセサリーとして販売されている、性能や特性が明示された吸音材や拡散板の利用であるが、家庭におけるオーディオルームやホームシアターは生活空間でもあるので、導入のしやすさやインテリア性も欠かせない要素と言える。

こうした必須要素を積み重ねて行くと、1つの答えが浮かび上がる。コスモプロジェクトの新製品「スローピー」シリーズだ。

傾斜がついたスロープ形状であることが製品名の由来

■音のプロ御用達のブランド、コスモプロジェクト

コスモプロジェクトは、天然素材である羊毛を用いた断熱材「サーモウール」を独自開発し、大手住宅メーカーなどへの供給実績を持つ。言わプロ御用達のブランドばだ。

羊毛は一般的なグラスウール(ガラス繊維製の断熱材)とは異なり、天然素材であるが故に安心して利用でき、さらに消臭効果なども期待できる。身の回りの置いても安心安全で住宅との相性も良いスーパー素材と言って良いだろう。

コスモプロジェクトは既に、「サーモウール」を用いたオーディオ用の調音材「サウンドスフィア」や「林薫」(りんか)で販売実績を持ち、その性能はVGP受賞を果たすなど、第三者からも高い評価を得ている。

こうしたバックグラウンドをベースに新開発されたのが「スローピー」シリーズである。

設置の手軽さも魅力

前のページ 1 2 3 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB