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公開日 2025/09/16 09:00
各チャンネルの音量レベルを画面上で確認できる新機能も

デノン、HDMIジッター除去機能を搭載した7.2chAVアンプ「AVC-X2850H」

編集部:岡本 雄

デノンは、AVアンプの新製品「AVC-X2850H」を9月19日(金)より発売する。価格は132,000円(税込)。



デノン「AVC-X2850H」


2022年に発売された「AVR-X2800H」の後継機にあたる7.2ch出力のAVアンプ。「The Home Theater」をコンセプトとしており、「より磨かれたデノンサウンドを手の届く価格で提供する王道のAVアンプ」としてアピールしている。


新機能「HDMIジッターリダクション」「チャンネルレベルモニタリング」


大きな変更点は2つで、1つ目は「HDMIジッターリダクション」機能の導入。HDMI入力回路に新たに搭載されたICによって、マスタークロックに含まれるジッターを低減し、より正確なD/A変換を実現。すべてのHDMIソースに対して作用し、より高精度な映像・音声信号を伝達するという。


2つ目は「チャンネルレベルモニタリング機能」の追加。音声信号が割り振られた各チャンネルの音量レベルをリアルタイムで画面上に表示する機能で、どのスピーカーからどれだけの音が出ているかを簡単に確認することができる。本機能はリモコンの「OPTION」ボタンから表示/非表示の切り替えが可能。



HDMI入力用ジッターリダクション」機能を導入。HDMI信号伝達をより正確に



「チャンネルレベルモニタリング機能」。実際に画面に表示した様子


チューナーレス設計で低ノイズ化


本機は、7ch同一構成のディスクリート・パワーアンプを搭載。サウンドマスター・山内慎一氏が「Vivid&Spacious」を目指してサウンドチューニングを行っており、信号ラインや電源供給ラインの低インピーダンス化、パーツ配置の最適化によってノイズを最小化。また、電源供給ラインを2系統に分離することで、チャンネル間のクロストークとS/Nの改善を図っている。


内部構造について、ラジオチューナーを省いたことも大きな特徴。チューナーの動作電源や高周波によるオーディオ回路への干渉をなくすことで、よりピュアな信号伝達を実現したとしている。AVR-X2800HAVC-X2850Hの「R」と「C」の違いはこの部分に起因しており、本モデル・AVC-X2850Hはチューナー、すなわちレシーバー(R)機能のないAVセンター(C)という位置付けとなっている。



ラジオチューナーを省くことで低ノイズ化


上位モデルのパーツ採用で音質をブラッシュアップ


プリアンプ部の入力セレクターやボリューム、出力セレクターには、フラグシップモデル「AVC-A1H」にも使われている高性能なカスタムデバイスを採用。最適化されたレイアウトで実装することでシンプルかつストレートな信号経路を実現し、透明性の高いサウンドを再生するとしている。


そのほかの回路にも上位モデルのパーツを随所に採用。電源部の大容量カスタムコンデンサーと整流ダイオードは「AVR-X3800H」と同じものを使用し、フット部にもX3800Hと同じ安定性の高いリブ入りの個体を導入している。HEOSモジュールには、「AVC-A10H」にも搭載されている最新モジュールを搭載。処理速度が速く、ノイズも少ないという。



内部回路。サウンドマスター・山内慎一氏が繰り返し試聴をしながらパーツを厳選


DACには、サウンドマスターによる入念なリスニングテストによって選定された32bit対応のステレオD/Aコンバーターを4基搭載。オペアンプは、内部構成およびワイヤリングの見直しと、高品質なシリコンウェハーの採用によって音質対策が図られている。


電源部には、カスタム仕様の大型EIコアトランスを搭載。プリ/パワーそれぞれに専用の巻き線から電源供給することで、相互干渉を抑えてサウンドの純度を高めている。加えて、先述のカスタムコンデンサーの採用や、信号経路や電源供給ラインの最短化、基板上のパターンを太くするといった施策を重ねることによって、5ch同時再生時でも定格出力の70%以上の出力を可能にしている。


そのほか細かいパーツについては、DAC回路をはじめ、電源回路、アナログ段、デジタル系でオーディオグレードのELNA製コンデンサーを多数投入。また、サウンドマスターが繰り返し試聴を重ねながら、ワイヤリング、ワイヤーツイスト・ビス、緩衝材、電解コンデンサーの銘柄、耐圧・容量などの仕様変更を施すなどして、全体の作り込みを徹底したという。



背面端子部


立体音響フォーマットはDolby AtmosDTS:XMPEG-4 AACに対応。バーチャル3DサラウンドテクノロジーのDolby Atmos Height VirtualizerDTS Virtual:Xもサポートする


音声補正技術は「Audyssey MultEQ XT」を搭載。専用アプリ「Audyssey MultEQ Editor」では、AVアンプ単体では設定できない詳細な調整項目を用意しており、個々のユーザーの環境に合わせたカスタマイズが可能となる。


HDMIは入力×6と出力×2を搭載しており、うち入力3系統と出力2系統が8Kに対応。こちらも8Kアップスケーリングが可能で、出力端子から電源供給能力が300mAhの電源供給が可能。eARCALLMVRRQFTといったゲーム向け機能もサポートする。HDRHDR10Dolby VisionHLGHDR10+Dynamic HDRに対応。


HEOSAmazon Alexaでの音声操作やAirPlay 2Bluetooth 5.4の送受信にも対応。外形寸法は434W×237H×341Dmm(アンテナを立てた場合)で、質量は9.5kg


 

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