見た目の美しさや操作性をも含め頂点にふさわしい内容
C-10Xにはラックスマンがこれまで積み上げてきた回路技術やノウハウ、さらに追求し続けてきた音とその方向性を感じる。鋭い立ち上がりや強い輪郭を感じさせるのではなく、柔らかな中に厚みと滑らかさが表現され、見た目の美しさや操作性をも含め頂点にふさわしい内容と言える。
スピーカーのインピーダンス変動への素晴らしい対応力を持つ
本機は創立50周年記念モデルの純Ａ級モノラルパワーアンプA-300のテクノロジーを踏襲したステレオパワーアンプで、パワーアンプとしての要所・魅力を惜し気もなく採りこんでいる。スピーカーシステムのインピーダンス変動に素晴らしい対応力があり、電源トランスや大容量平滑フィルター・コンデンサーなどの採用が功を奏していることは明白である。
理想を追求して練り上げられたフロア型モデル
TADが満を持して送り出した3ウェイ・3ドライバーユニットのフロア型機である。中高域はお家芸のCST同軸ユニットが受け持つ。ウーファーの振動板はアラミド繊維と不織布を何層にもラミネートしたMACSII。その音質は上等なミネラルウォーターにも似て無色透明なのに味わい深い。理想の追求が高く評価された。
広大な空間描写とダイナミックレンジの広い駆動力
彫りの深い美しいデザイン。メカトロニクスを高次に進化させるエソテリックが登場させたのは、プリアンプGrandioso C1X soloとクラスAパワーアンプGrandioso S1X。その音は、広大な空間描写とダイナミックレンジの広い駆動力が大きな特徴。まさに特別大賞にふさわしい。
スケールの大きい再現性は管球アンプのひとつの極致
本機はフェーズメーションの集大成ともいうべき金字塔モデルで、PSVANE WE-211による純A級パラレル・シングルのモノラルアンプ。ドライバーにはWE-300Bを使用し、出力段とトランス結合。密度に富んだスケールの大きい壮麗な再現性は、管球アンプのひとつの極致と言っても過言ではない。
微に入り細を穿つ緻密な改良が完成度を高めた
Bowers & Wilkinsの最新フラグシップ「800 D4シリーズ」はハイエンドスピーカーのベンチマークといえる存在だが、このたび、801及び805の2モデルがシグネチャー化されアップデート。精妙なバージョンアップの数々を経て、さらなる高精度化が実現されている。詳細かつ透明性高い描写力でもって音楽の深層に迫るのである。
短時間で気付くほど大きな進化を遂げている
弦楽器製作家へのオマージュを掲げつつソナス・ファベールの伝統を受け継ぐAmatiが第5世代に進化し、さらに完成度を高めて登場。思わず引き込まれる美しい外観と艷やかな音色を従来から受け継ぎながら、ソナスの長所とされるエモーショナルな表現力がいっそう際立つようになった。
往年の人気モデルを再設計し現代に蘇らせた
VA 40 rebirthはAURAブランド創業35周年記念として再設計された一体型アンプ。初代VA 40を冠した本機は、当時の回路設計を忠実に再現した純アナログアンプとして企画され、魅力的で簡素な意匠を継承しているのが嬉しい。聴感上で十分なfレンジが確保されバランスも整い、自然な再生音を実現している。
この音質の完成度を良識的価格に収めたのは驚異
ダイレクトドライブ方式を堅守し、レコード再生の孤塁を守ったデノン。空前のレコードリバイバルの中登場したのが本機である。造形は往年のDP-3000を彷彿させるが、現代のオーディオ技術が生んだプレーヤーである。この音質の完成度を良識的価格に収めたのは驚異という他ない。販売業界、評論家の満場一致でミドルクラス大賞が授与された。
