公開日 2025/06/02 00:00

美しい画と音が24時間いつでも楽しめる専用劇場

【アバック/専用室シアター】愛用のイクリプススピーカー統一した7.1.2ch
編集部:松原ひな子
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アバック横浜が手がけた神奈川県H邸のホームシアター

趣味への情熱がよみがえる自宅の特等席

スクリーンは120型。「視界いっぱいに映像が広がり、凄い迫力」とオーナー

シアタールームは他の部屋と距離があり、窓も中庭に面しているため、あえて防音にはしていない。家づくりの初期段階で間取りを工夫して音漏れ対策を施した好例だ

学生時代に「無色透明」を掲げる開発コンセプトへ惹かれて以来、長年イクリプスのスピーカーを愛用しているというオーナー。新築時につくりあげた自宅の映画館は、スタイリッシュなSFアクションも、情緒的なヨーロッパ映画も、作品世界に入り込んだかのようにリアルな音で満たされる。

オーナーはフランスの巨匠レオス・カラックス作品などをこよなく愛する、いわゆるシネフィル。以前のテレビと2chスピーカーという環境ではなかなか集中できず、趣味からも遠のきつつあった。

そこでシアターのインストールを担当したアバック横浜が提案したのは、24時間いつでも描写に優れた映像音響を楽しめる専用ルーム。完成以来、映画はいつもスクリーンで楽しんでいるといい、その完成度の高さが窺える。

サブウーファーも含め7.1.2chをすべてイクリプスのスピーカーで統一している

映像と音のバランスが均等になるようプランニング

スピーカーはもちろんイクリプスで統一。サラウンドおよびサラウンドバックスピーカーは天吊り設置で視聴スペースをゆったり確保しつつ、音のつながりをよくするためリア側と同じ「TD508MK3」をフロントハイトスピーカーとして導入。

すべてのスピーカーが視聴位置からベストな角度になるよう調整し、部屋のすっきりとした動線と、音の没入感を両立した。

扉の位置や動線の確保といった住環境の条件も考慮しつつ、視聴位置にねらいを定めてスピーカーをレイアウトすることで、サラウンドの音質をケア。センタースピーカーはオーディオボードを設置して安定させている。

音のつながりを強化することで「より音の移動感が忠実に感じられる」と栗原氏

サブウーファーは小型かつハイパワーなイクリプス「TD520SW」をチョイス(左)/新築の機会を活かしてスピーカーは天吊り設置が中心(右) 

スクリーンは120型。画面に天吊りスピーカー本体が被らず、影も映らない最大サイズを算出しつつ、平滑性に優れたパネルタイプを選んだ。

プロジェクターはアバック横浜のショールームで視聴して比較検討。とくにヨーロッパ映画を視聴する際、暗い画がつぶれてしまうのを避けたいという要望を受け、暗部の階調表現にも優れたビクターの8Kモデルを採用。遮光カーテンを床から約5センチ伸長して光漏れを防ぐことで、昼間も暗室で作品に没入できる環境に仕上げた。

シネマライクな画質と暗部階調の描写力を気に入り、ビクター「DLA-V70R」を選んだ

AVアンプなどの機器はオーディオラックに設置。パナソニックの4K ディーガはWOWOWで放映された映画などをエアチェックするのに使っているというオーナーの手持ちの機器を採用

平日の早朝に映画を1本観るのがルーティン化したというオーナー。最近は7.1.2ch環境をフルに活かして、ドルビーアトモスによる音楽配信も楽しんでいる。

ひたすら映画と音楽に没頭していたという学生時代を彷彿とさせる熱中ぶりだ。自宅の映画館は、いつでもその期待に応えることだろう。

(撮影:水谷綾子)

 

H邸ホームシアター概要

HOMETEATER DATA ●住宅形態:戸建/新築 ●ホームシアターの広さ:12畳 ●画面サイズ:120型 ●サラウンド:7.1.2ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング など

SYSTEM LIST ●プロジェクター:ビクター DLA-V70R ●スクリーン:GRANDVIEW GPA-120HDW●AV アンプ:マランツ CINEMA 50 ●Ultra HD ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-4W101 ●フロントスピーカー:イクリプス TD510ZMK2 ●センタースピーカー :イクリプス TD510MK2 ●サラウンドスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●サラウンドバックスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●フロントハイトスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●サブウーファー:イクリプス TD520SW ●オーディオボード:クリプトン AB-500 ●ラック:ハミレックス G3623

[INSTALL SHOP/INSTALLER]

Placeholder Image

アバック横浜

場所:神奈川県横浜市中区長者町3-8-13 TK関内プラザ1F
TEL:045-228-9881
営業時間:11時00分 – 19時00分(予約推奨)
定休日:火曜日、水曜日
ホームシアターの視聴室:あり

営業を担当した松本弘典氏(左)/インストールを担当した栗原 淳氏(右)

 

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