公開日 2020/05/26 06:40

Bluetooth、同時接続できるデバイスの数に限界はある?

【連載】ガジェットTIPS
海上忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
キーボードやマウスに始まり、いまではポータブルスピーカー、イヤホンなどデジタル機器全般に利用されている「Bluetooth」。利用開始時点で登録手続き(ペアリング)を行い、2台の機器を1対1の関係で利用することが基本です。

ただし、それは「Bluetooth 3.x以前」の規格に準拠した機器での話。Bluetooth 4.0以降は別規格と言っていいほど仕様に違いがあり、ペアリングは必須とされていません。実際、ペアリングが必要なキーボードやマウス、イヤホンは「クラシックBluetooth」ことBluetooth 3.xが動作要件とされる機器です。

何台まで同時接続できる?

そんなクラシックBluetooth機器は、ペアリングした1台のパソコン/スマートフォンと最大7台同時利用できます。ペアリングする機器は、機器側が許すかぎり制限なく増やせますが、同時に動作させられるのは規格上7台までとされているのです。

なお、クラシックBluetoothの最大伝送レートは1Mbpsです。Bluetooth 2.0のときには、それまでの通信速度(Basic Rate)にくわえ、最大3Mbpsの拡張通信規格「EDR(Enhanced Data Rate)」が追加されましたが、EDRの伝送レートを必要とするのは音質指向のイヤホンなど一部製品に限られます。

クラシックBluetoothの用途は、オーディオデータの転送(プロファイルはA2DP/HFP/HSP)とキーボードやマウスの接続(プロファイルはHID)がほとんどで、実際のところ伝送レートはそれほど必要ありません。しかし、Basic Rateは理論値で1Mbps、実効速度は0.7Mbps程度になるため、上限とされる7台を同時使用すると通信が途切れるなど問題が発生する可能性が高いことから、現実的には3、4台がせいぜいでしょう。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX