【連載】ガジェットTIPS

スマホのパワー不足、「電気二重層キャパシタ」が助けています

海上忍
2020年05月19日
多くのデジタルガジェットに採用されているリチウムイオン(ポリマー)バッテリー。他の二次電池に比べエネルギー密度が高く、小型・軽量ながら大容量のバッテリーを作ることができます。充放電を繰り返すと実用容量が低下するメモリー効果が発生しないため、スマートフォンやデジタルカメラのバッテリーには最適といえます。

しかし、リチウムイオンバッテリーだけでは十分といえません。スマートフォンでいえばシステム起動時やアプリ実行時、デジタルカメラでいえばフラッシュを焚いたときなど、瞬間的に負荷が高まる場面ではパワーが不足します。瞬間的に出せる電力、わかりやすくいえば “瞬発力” がリチウムイオンバッテリーだけでは足りない場面があるのです。

「電気二重層キャパシタ」って何?

その瞬発力不足を補うため、スマートフォンやデジタルカメラの電源部には「電気二重層キャパシタ」(スーパーキャパシタ)が利用されています。電気二重層キャパシタは電解コンデンサと二次電池の中間に位置する部品で、蓄電容量こそリチウムイオンバッテリーに及ばないものの瞬時の放電量が大きく、百万回以上繰り返し使用できるとされるほど充放電サイクル寿命に優れています。

質量あたりの蓄電容量は大きくないため電気二重層キャパシタ単独では主電源として使えないものの、メモリのバックアップや待機用の電力源として、電力平準化を助ける部品として適しています。スペック表から搭載の有無はわからないものの、瞬発力を求められるデジタルガジェットの多くに使われています。

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