公開日 2025/09/08 06:30
【ミニレビュー】アンダンテラルゴの1段ラック「Weefolk Board」。高性能とノン・カラーレーションを極めた傑作
<連載>オーディオアクセサリーひとくちレビュー
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今月はパワーアンプ用の1段ラック4本立てでお送りする。2機種目は軽量・制振を旨とするアンダンテラルゴの「Weefolk Board」をテスト!
極めて静かな音場と揺らがない音像
アンダンテラルゴの「Weefolk Board」。特殊な積層合板の棚板に非対称形状の開口部を設けることで棚板自体の制振と軽量化、そして機器〜棚板間の共鳴防止を図っているのが特徴的な1段ラックである。棚板とアルミ削り出しのスパイクの接合には高強度な構造用接着剤を使用して、雑音や混濁・歪みの発生を防いでいる。
パワーアンプの下に「Weefolk Board WF-600」を設置すると、ネナド・ヴァシリッチのベースが引き締まる。指弾き・弓弾きともに音像がドシッ!ビシッ!と安定して揺らがない。音場は極めて静かだ。
ハイ・ファイ・セット「卒業写真」はヴォーカルと伴奏の解像度がともに激増する。温度感は中庸である。各音像間の前後関係が特に意識をそこに集中させなくても容易に分かるのが素晴らしい。
タン・ドゥン『交響曲1997「天、地、人」』は鐘の金属感を不自然に強調することなしに解像度を高め、たくさんの鐘が同時に打ち鳴らされても各鐘を実に細やかに描き分ける。周波数レンジ・強弱レンジ表現の幅も極めて広い。
高性能とノン・カラーレーションを極めた傑作と言っていい。































