【ミニレビュー】ACアダプター製品の強い味方、フェルム・オーディオの強化電源「HYPSOS」
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今月は、ACアダプター製品の強い味方、ポーランドのFerrum Audio(フェルム・オーディオ)のDCパワーサプライ「HYPSOS」を小型ネットワークプレーヤーでテスト!
音像がすっきりシャープに描かれる
フェルム・オーディオの「HYPSOS」はオーディオ機器用高性能DCパワーサプライで、スイッチング電源とリニア電源のハイブリッド構成を採用している。可変ボルテージ、すなわち5V DC〜30V DCを可変して設定可能なのが最大の特徴と言えるだろう。ACアダプター電源を採用するネットワークオーディオ関連機器は多いが、HYPSOSならそのほとんどに対応できる。連続最大6A(瞬間最大9A)と大出力でもある。
ワトソン・オーディオのネットワークトランスポート「Emerson DIGITAL」に繋いで試してみた。
セルビアのベーシスト、ネナド・ヴァシリッチ『Bass Room』は指弾きの音像からにじみが見事に解消!弓弾きも音像がすっきりシャープに描かれている。音像にまとわりついていたノイズに由来する雑味が綺麗さっぱり取り除かれ、音場のノイズフロアも掃き清めたかのようである。
エッタ・キャメロン『Etta』は金属パーカッション、ピアノ、トランペット、ベースのどれもがやはり雑味皆無の音像で、しかもビシビシッと精確に定位する。ハミングするボーカルもきわめて静かな音場にクッキリと浮かび上がる。
試しに付属の電源ケーブルから、単品売りされている完成品電源ケーブルに繋ぎ換えると音数が激増。さらに音色に深みが増し音場も大きく拡大する。































