PR 公開日 2024/12/26 06:30

1万円以下の “優秀” ヘッドホンならコレ!「EarFun Tune Pro」はデュアルドライバーの音質も使い勝手も◎

長時間のバッテリー持ちや有線接続の使い勝手も良好
1万円未満クラスのヘッドホンの優秀モデルは「必要な機能は揃っていて音質など基本要素も十分ハイレベルだけれど、個性的な尖った要素はない」になりがちな印象がある。デザイン面で個性を発揮するモデルなら時折現れるが、機能や技術の面での個性も発揮する優秀機となると滅多に現れない。

しかし “滅多に現れない” ということは “たまには現れる” ということ。EarFun「Tune Pro」はまさにそれだ。

「EarFun Tune Pro」(予想実売価格:税込8,990円前後)

アクティブノイズキャンセリング(ANC)やバッテリーなどの基本性能も着け心地や外観も現在のワイヤレスイヤホンに求められる水準を余裕を持ってクリアし、低遅延モードやマルチポイントなどの細かな機能も一通り搭載と、何の不足もない。

その上で、大小のダイナミック型ドライバーによる「デュアルダイナミックドライバー」構成をこの価格帯のワイヤレスヘッドホンにまさかの投入。ヘッドホンにおいては、無線でも有線でもどんな価格帯でも採用例の少ない、挑戦的なドライバー構成を突っ込んできた。

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■EarFun Tune Proレビュー:2枚の振動板が深い低音とキレを両立!


デュアルダイナミックドライバー構成の内容は、大小のドライバーのうち大きい方が40mm径PET複合振動板ドライバー、小さい方が10mm径液晶ポリマードライバーとのこと。ヘッドホン用として標準的なサイズの大口径ドライバーと、イヤホン用に近いサイズの小口径ドライバーという組み合わせだ。そのコンビネーションによってどのような音が実現されているのか、早速そこからお伝えしていこう。

大きさも振動板の素材も異なるドライバーを組み合わせた「デュアルダイナミックドライバー構成」が目玉

基本的な帯域バランスとしては、音楽表現において低音楽器の響きや厚みの豊かさに直結する中低域を充実させたタイプ。しかしその上で特徴的なのは、帯域バランスとしては目立つわけではない高域も、アタックや輪郭の明瞭さによって、その存在感は立たされていることだ。

おかげで星街すいせいさん「ビビデバ」に散りばめられたエレクトリックな装飾の細かな音も高解像度に届けられるし、ジュリアン・ラージさん「Double Southpaw」のアコースティックギターの鈴鳴り成分も際立つ。このあたりには小口径側のドライバーの活躍があるのだろう。

ギターでいうとエレクトリックギターとの相性も抜群。ジミ・ヘンドリックスさんや羊文学を聴くと、がっつり歪ませたファズトーンでも歪み成分を残したクリーントーンでも、そのエッジがジャギッと気持ちよく抜けてくる。ギター好きな方には特におすすめしたくなるサウンドだ。

2種類のドライバーを組み合わせ、豊かな中低音と明瞭さを両立。キレの良いグルーヴが楽しめる

そして中低音も前述のようにしっかりと確保されており、低音表現においてはボリューム感や鳴りっぷりのおいしさが持ち味。なので例えば「ビビデバ」のサビのベースラインのように、音を切らず長めに伸ばして滑らかにつないでいくレガート系の演奏による、うねるようなグルーヴの再現は得意とするところ。その手のグルーヴが好物という方にもおすすめできる。

というのが基本のサウンド傾向だが、本機はアプリでのイコライザー調整も充実。豊富なプリセット、10バンド±10段階のカスタム設定、テストトーンを使っての個人最適化によって、購入後のサウンドフィッティングを行える。

音のバランスを自分好みに変えられるイコライザーも充実。「適応イコライザー」では、テスト音を使った調整で自分の耳の聴こえ方に合わせた調整ができる

また本機は有線接続も可能だが、その際に音調は少し変化。USBデジタル接続時は低域も高域も落ち着いて端正な印象に。アナログ接続時の音質は接続機器のヘッドホン出力のポテンシャル次第。PC/スマホのイヤホン端子レベルだとBluetooth接続時より全体に少しぼやけた印象になった。

3.5mmケーブルでスマホのヘッドホンジャックやポータブルUSB-DACとアナログ接続もできるが、実は96kHz/24bitまでのUSBオーディオにも対応。PCやスマホとUSB接続して充電しながら使うこともできる

そうした音質の話とは別に、音ゲーや格ゲーなどタイミングがとてもシビアなゲームをプレイする時、音ズレを約60ms(0.06秒)まで抑える低遅延モードでもまだ遅れると感じる場合の、その対策としても有線接続は有効。そういった使い方も心に留めておくとよいだろう。

■ノイズキャンセリングもバッテリー持ちも充実。デュアルドライバーを日常のお供に


後回しになったがここからは、ワイヤレスヘッドホンとしての基本要素の充実についても見ていこう。

外観は個性を主張せずオーソドックス。金属部分もプラスチック部分もマットな質感で仕上げてあり、スタンダードなフォルムらしい落ち着き感が高められているのがポイントだ。

黒い樹脂パーツから、ブランドロゴが刻まれた金属製のハウジングカバーまでマットな質感で仕上げられている

イヤーパッドは大きさにも深さにも余裕がありクッション性にも優れ、耳全体をすっぽりと覆ってくれて装着感良好。ANC性能の土台となる物理的な遮音性にも優れる。イヤーカップ部分の回転機構のおかげで、首にかけておく際に肩の上での収まりがよいのもポイントだ。

右側に音量/電源ボタンと3.5mmジャック、左側にANCボタンとUSB Type-Cポートが配置される

折りたたみ/回転機構を備え、収納や肩掛けも簡単

ANCは、イヤーカップ外側のマイクで周囲の騒音を、内側のマイクで耳元まで入り込んできた騒音を、どちらもキャッチして打ち消すハイブリッド方式を採用。ANC自慢のハイエンド機ほどではないにしても、ANCの恩恵、快適な静かさをいつでもどこでも十分に実感できる性能が確保されている。なおANCの効かせ具合はアプリで数パターンから選択可能。もちろん外音取込モードも用意されている。

「EarFun」アプリからANCの強さや外音取り込みモードが切り替えられる

ただし有線接続時には外側のマイクのみを使うフィードフォワード方式での動作となり、ANC性能は低下する。であるが有線接続は主に屋内での使用となるだろうから、そこは大きな弱点にはならないかと思う。

アプリではボタンへの機能割り当ても変更可能。例えば音量の上下と曲の前後スキップを上下ボタンの短押しと長押しのどちらに割り当てるかも自分で選べる。他にも、ボイスガイダンスの音量調整、USB有線オーディオ接続時に充電をオフにしてバッテリーを労るなど、細やかな設定も用意。ボイスガイダンスがいちいち大音量でうるさい!なんてこともなくせるわけだ。

音量ボタンとANCボタンは呼び出す機能を入れ替えることもできる

最後にバッテリーライフだがこれまた優秀。ANCオンで最大80時間、オフなら120時間と、1週間無充電運用も余裕のレベルが確保されている。

というように、EarFun Tune Proは機能性やスペックも充実。であるがやはりこのモデルならではの魅力は「デュアルダイナミックドライバー」であり、そこから生み出されるサウンドだ。豊かな低音と存在感ある高音のコンビネーション。その妙を味わってほしい。

(協力:EarFun)

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