PR 公開日 2024/05/31 06:30

ソニー新サウンドバー「BRAVIA Theatre Bar 9(HT-A9000) / BRAVIA Theatre Bar 8(HT-A8000)」は「リビングシアターの理想形」。進化した実力を徹底チェック!

評論家・折原一也がレビュー

先ほどと同じタイトルをHT-A9000で体験してみると、フラグシップモデルの表現はやはり別格だ。まず空間の奥で聞こえていたBGMの質感がぐっと上がり、金属の音もきらびやかに伸びる。ビームトゥイーターを追加した効果がダイレクトに現れているようだ。

製品を確認する折原氏

そして“横”のサラウンドフィールドの広さのみならず、リアルな音の移動感と回り込み感も特筆モノ。これはビームトゥイーターに加えて、HT-A8000とHT-A9000とのスピーカー構成の違いも関係しているのだろう。こうした点が、より一層のサウンドクオリティ向上に直結している。

低音は量感と引き締めだけでなく、音の空気感にまで踏み込む――これで、別体サブウーファーなしの一本バースタイルを採用した理由がよくわかる。このスピーカー構成なら、別体サブウーファーなしでも充分に様々なコンテンツを楽しめるのだ。

アドベンチャー映画でもBGMのスケール感、映画館さながらの距離のある空間で繰り広げられるアクションシーンでの表現が圧倒的。映画にしかない、何重にもある距離感をサウンドバーで立体的に生み出すことに思わず感心させられた。

猛スピードで走行する列車の車両の屋根に登り、周囲には砲撃が飛び交う中でのアクションシーンというゴージャスな音場も、視聴しているこちらの耳元後ろまで回るサラウンド感で、一気に映画の世界観に引き込まれるのだ。ミュージカル映画でも、男性・女性ともに歌声に鮮やかさが加わるところが魅力的だし、登場人物たちが縦横無尽に動き回る移動感もしっかり再現する。このクオリティアップはなかなかのものだ。

YouTubeでのコンサート映像は、部屋がもはやライブ会場。サウンドフィールド機能が特にワイドな音場を形成した上で、音源に含まれる音を再配置するため、眼前にステージがあるかのような臨場感になる。リビングが一気にライブ会場に変わると表現しても言い過ぎではない、と繰り返し言っておきたい。

オプションスピーカーの追加で「映画館に匹敵する空間再現能力を備えるようになる」



HT-A9000で映画と音楽ライブを体験をして、すでに最上位級に到達した気分でいたが、両モデルには、なんと、さらにサラウンド体験を拡張する機能があるという。別売オプションのワイヤレスサブウーファーやリアスピーカーの追加だ。

サブウーファーやリアスピーカーを追加してさらなる音質強化が可能

まずはサブウーファー「SA-SW5」の追加から試す。前述したようにHT-A9000単体の重低音で十分だったと思いつつも、「SA-SA5」を追加した音も体験すると……さらなる音の上がり幅がある。例えば、戦闘機が発する重低音の量感や、音が空間を満たすような効果がアップするのだ。

また特筆したいのが、セリフやBGM、効果音に至るまで中高域の音のS/N、解像度への効果がとても大きいこと。「重低音を担当するサブウーファー追加でなぜ中高音域の音質が向上するの?」と思うかもしれないが、重低音をサブウーファーに任せるようになって、HT-A9000本体が担当する中高域に余裕ができたのだろう。サラウンドの奥行き、立体感がさらに出始めるところも意外な効果だ。

続いてリアスピーカー「SA-RS5」追加の効果もチェック。ワイヤレスリアスピーカーなので、スピーカーケーブルの配線を気にすることなく設置が可能だ。

こちらもHT-A9000に追加する形で体験してみると、サウンドフィールドが完全に背後まで回り込むのがはっきりわかるし、ほぼ頭上のような高さでの難易度の高い前後方向の音の定位もきっちりと再現。ここまで来ると、映画館のサラウンドに匹敵する空間再現能力を備えるようになる。

オプションスピーカーを追加すれば360 Spatial Sound Mappingの効果もさらにアップ

まとめ:「HT-A9000とHT-A8000はリビングシアターの理想形のひとつ」



ソニーのA9000/A8000の実機を体験してわかったことは、今どきのサウンドバーの先進性だ。

Dolby Atmosの立体音響対応などはもはや当然のことで、その上で音質を高めて、360 Spatial Sound Mappingという独自の立体音響技術も搭載。オプションスピーカーを追加してのさらなる音場拡張まで対応している。

複数のスピーカーを配置するマルチチャンネルよりも省スペースなサウンドバーで、これだけの臨場感あるサラウンドを体験できると考えると、HT-A9000とHT-A8000は、まさにリビングシアターの理想形のひとつと呼べるモデルだと言える。

(提供:ソニーマーケティング株式会社)

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