公開日 2018/04/21 13:29

USBデジタル接続とアナログ接続、スマホの音はどう変わる? XperiaとSHUREのケーブルで比べた

<山本敦のAV進化論 第156回>
アップルは「iPhone 7/7 Plus」以来、アナログイヤホンジャックを取り去った。その後、Android陣営からも「HTC U11」や「Moto Z」が後を追うように現れ、今年の春にはソニーがグローバルモデルとして「Xperia XZ2/XZ2 Compact」を発表した。

MWCでソニーモバイルが発表した“アナログイヤホンジャックのない初のXperia”「Xperia XZ2」

その後もファーウェイの「Huawei P20 Pro/P20」、ソニーのフラグシップ「Xperia XZ2 Premium」の情報が明らかになり、いよいよスマホのイヤホンリスニングにもデジタル化の波が押し寄せている。

今月に入ってから発表された上位モデルの「Xperia XZ2 Premium」もUSB Type-Cでイヤホンをデジタル接続して音楽を聴く仕様だ

そもそもアナログイヤホンジャックが無いと、スマホ側にどんなメリットがあるのだろうか。各メーカーによって考え方が分かれるところだと思うが、筆者がMWC会場でソニーモバイルの開発担当者を取材した際、“Xperia XZの場合は”という前提で尋ねたところ「主にスリム化する方向でデザインの自由度が高まる」「機密性が上がるので、防水・防塵性能を高められる」という見解だった。

また「Bluetoothによるワイヤレス接続が一般的になりつつある」ことや「ハイレゾ音質はUSBデジタル接続になっても担保できる」こと、イヤホン側に搭載するDAC/アンプを動かすための電力がスマホのバッテリー消費スピードに与える影響は軽微であること、そして変換アダプターをあいだに介せば、通常のヘッドホン・イヤホンもいままで通り使えるから大丈夫と判断したようだ。

だが実際のところは、有線接続の方が便利なことも多い。毎度バッテリーを充電したり、Bluetooth接続のペアリングを行う“儀式”も不要で手軽に使える。変換アダプターを肌身離さず持ち歩くのは面倒だし、筆者もすでにiPhone用のLightning-イヤホンジャックの変換アダプターをもう2回ほどなくしている。

「だったらデジタル接続のイヤホンって実際どうなの?」というのが、今回検証するテーマだ。特にこれから増えるであろう、AndroidスマホのUSB Type-C端子につないで使えるデジタルイヤホンに興味津々だ。ということで、今回はいちはやくSHUREから発表されたUSB Type-C対応のデジタル接続用リケーブル「RMCE-USB」の効果を試してみよう。組み合わせたスマホはソニー「Xperia XZ1」だ。

シュアのUSB Type-Cデジタル接続に対応するリケーブル「RMCE-USB」

■SHUREの「RMCE-USB」ってどんな製品?

RMCE-USBは、SHUREが今年1月のCESで発表した新製品だ。日本上陸するまでに、グローバルモデルのXperia XZ2やファーウェイのP20 Proなど、イヤホンジャックのないAndroidスマホが発表された。どれも、日本では今年の夏モデルとして登場するのではないか。こういったスマホで良い音を楽しむのに適したイヤホンケーブルになりそうだ。オープン価格ながら12,800円前後で購入でき、SHURE「SEシリーズ」やMMCX端子搭載イヤホンと幅広い互換性を持っている。

イヤホン側のコネクタはMMCX

RMCE-USBは、ケーブルのインラインに96kHz/24bit対応のハイレゾDACとアンプを搭載している。SHUREでは先に、iPhoneに対応するLightningケーブル「RMCE-LTG」を2017年に発売しているが(関連レビュー)、今回のRMCE-USBも、基本的にこれらの製品とコンセプトやデザイン、機能を共有している。

USB Type-Cは表と裏、どちら側を向けた状態でも挿せるのが特徴だ

さらにマイクと3ボタンリモコンを別筐体として搭載。音楽再生のコントロールやハンズフリー通話が楽しめる。ケーブルはややゲージが太めだが、曲げ伸ばしに強くハンドリングも良好。耳側のケーブルは形状を固定でき、ループ掛けもしやすかった。

ケーブルのインラインにDAC/アンプを搭載。裏側が3ボタンリモコンになっている

マイクが別筐体になっているのがシュアのこだわり

■アナログ接続 VS デジタル接続。SE535で聴き比べてみる

アナログイヤホンジャックに接続した場合と比べて、デジタル接続での音楽リスニングはステレオイメージが明瞭になり、立体感が増してくると言われている。実際にその効果を確かめるため、今回はRMCE-USBとシュアの定番イヤホン「SE535」を試用した。リファレンスにはアナログイヤホンジャックとUSB Type-Cによるリスニングの両方が選べるXperia XZ1を使用している。

SE535を借りて聴き比べてみた

次ページアナログとデジタルの両接続はどう違う?

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「第53回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」9/25から3日間の放送・配信予定
2 「Amazonプライム感謝祭」10月16日開始。10月13日から先行セール/HANA特設ページも開設
3 『ゴジラ-0.0』IMAX劇場31館にて11月3日0時より最速上映
4 自作のヴィンテージスピーカーがLINNのシステムで蘇る!カント哲学者・黒崎政男氏のオーディオ道楽
5 YouTube、新機能を多数発表。ショート動画もシリーズ化/テレビでの視聴時にコメント音声投稿など
6 【インタビュー】磨きあげられた映像で「黒のビエラ」をアピール。パナソニックがZ95Cで追求する本物の感動
7 Meta、IMAX Enhanced認定のVRグラス「Meta VR Glasses」。約100gの軽さ実現
8 Razer、コンパクトな球形デスクトップゲーミングスピーカー「Mako」。サブウーファー付モデルも展開
9 ロジクールG、ボイス近接センサーやディスプレイを搭載した多機能USBマイク「YETI 2」
10 ゼンハイザー「ACCENTUM Clip」をSaucy Dog 石原慎也が体験。スペシャルインタビュー公開
9/25 10:59 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 202号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.202
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
ケーブル大全2026
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix