FitEarは7つのシェル新色

<ポタ研>ETYMOTICの新イヤホン「ER3SE/XR」発売間近/オンキヨー・パイオニアDAPに行列

編集部:風間雄介
2018年02月10日
本日2月10日、東京・中野サンプラザで開催されている「ポタ研(ポータブルオーディオ研究会)2018冬」。本項では、オンキヨー・パイオニアやfinal、完実電気などが出展していたエトワールルームの模様をレポートする。

ETYMOTICから新イヤホン「ER3SE」「ER3XR」登場

完実電気のブースでは、ETYMOTIC RESEARCHの新イヤホン「ER3SE」「ER3XR」が展示されていた。両モデルは音質チューニングが異なる兄弟モデルで、ともに2月中旬に発売される。価格は22,800円(税抜)。

左が「ER3XR」、右が「ER3SE」

「ER3SE」のSEは「STUDIO EDITION」、「ER3XR」のXRは「EXTENDED RESPONSE」を表している。SEはフラットかつワイドレンジな音づくり、XRは原音忠実をベースとしながら低域再現力を高めたモデルだ。

ともに、ER4から受け継いだBAドライバーを1基搭載。またETYMOTICのアイコンともいえるトリプルフランジイヤーチップとの組み合わせによって、-35dBというパッシブノイズキャンセリング性能を実現している。

スペックは両モデルとも変わらず、再生周波数帯域は20Hz〜16kHz、インピーダンスは22Ω。最大出力音圧は120dB SPLで、感度は102dB SPL。ケーブルはMMCXコネクターによる着脱式で、リケーブルも可能だ。

SHUREブランドでは、同ブランドの最上位機である静電型イヤホン「KSE1500」とポータブルアンプ「SHA900」を積極的にアピール。ハッシュタグを付けてSNSに投稿すると、もれなくオリジナルケースがもらえるキャンペーンも行われていた。

SHUREは静電型イヤホン「KSE1500」とポータブルアンプ「SHA900」を展示

またSTAX(スタックス)は、創立80周年記念でユニットを強化した静電型ヘッドホン「SR-L300Limited」をアピールしていた。

「SR-L300Limited」

「SR-L300Limited」は68,000円だが、搭載しているユニットはラムダシリーズ最上位機で、135,000円の「SR-L700」と同等。ヘッドバンドやケーブルなどを工夫し、コストパフォーマンスを高めたモデルだ。

限定800台ということもあり、今年1月の発表後に注文が殺到。2月下旬発売だが、すでに「いま注文しても2ヶ月以上お待ち頂く状態となっております」(スタックス)とのこと。「このままのペースだと、あと1ヶ月くらいで終了になりそう」とも語っていたので、気になっている方は早めに購入を申し込もう。

限定モデルとはいえ、ここまでコストパフォーマンスの高い製品を投入したのは、「とにかくSTAXのファンを広げたい」という思いが背景にあるという。「以前は『STAXは高い』というイメージをお持ちの方も多かったのですが、最近ではダイナミック型でも、もっと高い製品が増えています。我々は『音では負けない』という自信を持っています。若い方を含め、ぜひSTAXの音を聴いていただきたいと思っています」。

同じくアニバーサリーモデルの、ドライバーユニット「SRM-353X」の黒モデル

欲しい機能をリクエストできたオンキヨー・パイオニア

オンキヨー・パイオニアのブースは、今回初めて展示された製品はなかったものの、長蛇の列が出来ていた。ブースには両ブランドの最新DAPやスマホ「GRANBEAT」が置かれていたが、今回は聴くだけでなく、搭載して欲しい機能をリクエストすることができた。

新製品がないにもかかわらず長蛇の列ができていたオンキヨー・パイオニアブース

取材時、欲しい機能として投票が多かったのは「再生速度の変更機能」「CDレコ対応」「aptX HD対応」「レジューム位置設置選択機能」「リプレイゲイン機能」など。aptX HDやCDレコ対応などは、機種によっては対応しているモデルもあるが、旧機種にも搭載を望む声が多かった。

DAPに欲しい機能をリクエストできた

リプレイゲイン機能は、楽曲ごとにゲインを自分で設定し、タグ情報として埋め込み、それを再生時に反映する機能。ノーマライザーで自動的にゲインを調整することもできるが、音質が劣化する可能性もある。リプレイゲインであれば、自分でゲインを設定する必要はあるものの、音質劣化の懸念がない。

リプレイゲイン機能やノーマライザーを利用できるGRANBEATも会場におかれていた

実際にブースに置かれていたGRANBEATには、このリプレイゲイン機能やノーマライザーを搭載した試作ファームウェアがインストールされており、機能を確かめることができた。

FitEarはシェルカラーの新色7色を先行受け付け開始

FitEarブースは、MHシリーズ/Privateシリーズ/Monet17シリーズについて、シェルカラーの新色7色を今回のポタ研会場で先行受け付け開始した。

FitEarブースの模様

新色はグレープ、サファイア、スカイブルー、トパーズ、エメラルド、チェリーピンク、フレンチグレーの7色。これまでアーティストなどに展開してきた色などを中心に、生産時の色の安定性なども考慮してこの7色にしたという。

上の段が新色。新色はグレープ、サファイア、スカイブルー、トパーズ、エメラルド、チェリーピンク、フレンチグレーの7色

まフェイスプレートカラーの新色、白も選択可能になった。シボ模様加工入りとなる。これらの新色を選んでも、追加料金などは発生しないという。

S'NEXTはfinal「Make」をデモ

S'NEXTは、finalブランドの「Makeプロジェクト」を中心にブース展開を行っていた。

S'NEXTブースの模様

Makeプロジェクトは同社が昨年12月から、クラウドファンディングサイト「Makuake」でスタートしたもので、フィルター交換で自分だけの音を作れるイヤホン「Make1」「Make2」「Make3」の3機種の出資を募っている(Makuakeのプロジェクトページ)。

同社社長の細尾満氏は「これまでは試聴もできなかった状態だったにも関わらず、2,000万円の出資をいただきました」とプロジェクトの現状を紹介。同社はこれまで数年にわたってイヤホンの組立講座を行っており、のべ5,800名が参加したとのこと。こういった豊富な実績も、出資が順調に集まっている背景にあるかもしれない。

同プロジェクトの出資期限は3月までとなっている。きょうのポタ研以外にも、「1つの機種で音質の幅をご体験頂けるようなイベントを、3月頃に実施したい」と語っていた。

ヤマハのヘッドホンやイヤホンも展示していた

3D設計でユニークな構造を採用した「ACME8」

七福神商事は、Fearless audioの “ACMEシリーズ” 新モデルとして、3Dプリンターを駆使して作られたユニバーサルイヤホン「ACME8」を出展していた。2月に14〜15万円前後で販売開始する。

Fearless audio「ACME8」

8BAドライバーを搭載したイヤホンだが、内部には同社が「チューブ」と呼んでいる、各BAからの音を通すことでダイナミックドライバーのような音を生み出す複雑な構造体が内蔵されている。

内部に複雑な形状の構造物が見える。各BAからの音をこの構造物に通すことで高音質化を図っている

ユニークなのは、シェルを3Dプリンターで作っているだけでなく、この「チューブ」や導管を、すべて3D CADで作っていること。これまでにない構造を、3D CADならではの高い精度で実現している。またチューブの長さや直径、湾曲度をデジタル設計したことによって、位相遅延の計算をより高精度に行うことができ、マルチBAドライバー間の位相干渉を抑制できたという。

KOJOは内部構造を変更したFARAD MK II(右)を展示した

同じくKOJOのPAMPは、新たにブラックモデルを追加する


マス工房のフルバランスヘッドホンアンプ「model 406」。パワーアンプのゲインは3ステップで調整できる

マス工房のポータブルヘッドホンアンプ2機種。左はフルバランスポタアン「model 404」(180,000円)


SoundPotionブースの様子

イーケイジャパン「ELEKIT」の新モデル、真空管ハイブリッドポータブルヘッドホンアンプ「TU-HP03」。価格は23,000円(税抜)。各チャンネル1基ずつのデュアルオペアンプ仕様


ケーブルマスターのブースの様子

ケーブルマスターの新モデル、フルテックのコネクターを使ったFitEar 2pinケーブル。3.5mmアンバラと4.4mmバランスの2種類を用意。導体は銀メッキを施しているという

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