<山本敦のAV進化論 第152回>

ソニーのBT/NCイヤホン「WI-1000X」をロングフライトで試す。エコノミーの辛さも軽減するグレードアップ効果

山本 敦

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2018年01月23日
2018年も仕事はじめは、アメリカ・ラスベガスで開催されたCESの取材だった。例年この時期のラスベガスは日本よりも気温が高く過ごしやすいので、滞在そのものは楽しみにしている。だが乗り継ぎを含め、片道14時間前後かかる空の旅は歳を重ねるほど辛くなってくる。

機内で過ごす時間を少しでも快適にしたいと考え、今年はソニーのデジタルノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスイヤホン「WI-1000X」を旅の道中で試してみることにした。

デジタルノイズキャンセリング機能を搭載するハイレゾ対応のワイヤレスイヤホン「WI-1000X」を飛行機の旅で使ってみた

オーディオ品質にこだわったノイキャン機能を搭載したワイヤレスイヤホン

WI-1000Xは2017年10月に発売されたイヤホンなので、詳細をご存知の方は多いと思う。ソニーが “オーディオ品質” にこだわって開発した「デジタルノイズキャンセリング」テクノロジーと、これを応用した「外音取り込み=アンビエントサウンド」の機能を搭載。Bluetoothリスニング時にもハイレゾに迫る高品位なサウンドが楽しめるLDAC、aptX HDのコーデックをサポートしたほか、DSEE HXのアプコン機能、デジタルアンプ「S-Master HX」によって様々なコンテンツを “いい音” で楽しめる。

スマホアプリ「Sony Headphones Connect」を併用すれば、ノイズキャンセリングやアンビエントサウンドの効果、オーディオエフェクトのカスタマイズ、ノイズキャンセリング機能に関わる様々な機能を自動的に最適化する機能が使え、とても便利だ。イヤホン部は9mmダイナミック型ドライバーとBAドライバーによるハイブリッド方式になる。その他の特徴については国内発表時のニュースが詳細の確認にも最適だ。

BA・ダイナミックのハイブリッド方式を採用している

プレーヤー機器とNFCによるワンタッチペアリングに対応

WI-1000Xに関する最新ニュースとしては、Googleアシスタント機能がソフトウェア・アップデートにより追加されることが発表された。北米からスタートして、日本でも使えるようになりそうだ。アップデート後には「Sony Headphones Connect」アプリから、本体の右側にあるアンビエントサウンドの切り替えボタンの機能をGoogleアシスタントの起動ボタンとしても割り当てられるようになる。

左右のネックバンドの内側にリモコンなどのボタンを搭載する

アンビエントサウンドの切り替えは左側先端のボタンで行う。アップデートによりGoogleアシスタントの呼び出しボタンにもなる予定

ウェイクワードを発声しなくても、ボタンを押すだけですぐにGoogleアシスタントを立ち上げて定額制音楽配信サービスの楽曲再生、Web情報の検索などがスマホとペアリングして使えるようになるので便利だ。

イヤホンケーブルはネックバンドの先端からではなく、途中から引き出されるデザインとして装着時に強いテンションがかからないようにした

WI-1000Xを旅のお供に選んだ理由

今回の旅にWI-1000Xを持参したいと筆者が考えた理由は、本機の音質が気になっていたことももちろんあるが、ほかにも機能面を中心に、次の4つのポイントをチェックしてみたかったからだ。

・ノイズキャンセリング機能の効果
・交換イヤーチップなど付属品をキャリングケースに入れてコンパクトに持ち運べること
・ワイヤレスとワイヤードの両方で使いやすいこと
・大気圧の変化にも合わせてくれるパーソナルNCオプティマイザー


欧米に10時間前後のフライトで移動する時は飛行機の中での過ごし方をあれこれ工夫したくなるものだ。持参したスマホで音楽や動画を楽しむだけだと間が持たなくなりそうなので、機内エンターテインメントも活用したり、少し眠りたい時にもノイキャン機能付きのヘッドホンやイヤホンがあれば心強い。

出発前に準備したこと

今回の空の旅はエアカナダで、バンクーバーを経由してからラスベガスに入った。機体は最新鋭のボーイング787-9。エコノミーの座席にもプライベートスクリーンと電源が取れるUSBポートがあることは確認済みだったが、航空機変換プラグが必要かどうか思い出せなかったので、一応荷物にプラグをしのばせた。

充電用USBケーブルのほか、ワイヤードリスニング用のケーブル、航空機変換プラグが付属する

WI-1000Xは最長の電源持続時間が「10時間/ワイヤレス・NCオン時」まで確保されているイヤホンだ。「東京 ー バンクーバー」間が往路・復路ともに9時間近くになる。その間、ずっと音を聴いていることはないだろうと思いながら、出発前にWI-1000Xを愛用している方から「乗り継ぎもあるなら、念のためUSBケーブルも持参して機内で充電した方がいい」とアドバイスをもらっていたので、microUSBケーブルは手荷物で持参した。イヤホン以外の機器を充電する用途にも使おうと思っていたケーブルだったので、特に荷物が増える煩わしさは感じずに済んだが、iPhone用にはLightningケーブル、Apple Watchは専用の充電ケーブルが必要など、旅に持参しなければならないアイテムが増えるのはどうにかならないものか。

ワイヤードリスニング用のケーブルは本体側がUSB接続になる

WI-1000Xには通常の半透明なシリコンイヤーピースのほかに、2種類の硬さのシリコンゴムと、ソニーが独自に開発したシリコンフォーム素材を組み合わせた「トリプルコンフォートイヤーピース」が付属している。サイズはシリコンが4種類、トリプルコンフォートが3種類だ。

通常のシリコンイヤーピースと、ソニー独自のトリプルコンフォートイヤーピースが付属する

「トリプル〜」の方は肌触りがよく遮音性も高いのだが、筆者の肌に合わないのか、サイズを変えて試してみてもスルっと耳から抜け落ちてくることが多かったので、家を出る前にあらかじめ通常のシリコンイヤーピースを装着しておいた。

黒い方がトリプルコンフォートイヤーピース

弾力感と表面の平滑性が高い。ただ筆者の耳には通常のシリコンイヤーピースの方がフィットした

ほかのイヤーピースもキャリングポーチの内側のポケットに念のため入れて、なおかつ有線リスニング用の専用ケーブルと航空機変換プラグを放り込んでも十分に荷物がコンパクトに抑えられる。ノートPCに複数のスマホ、充電器などを手荷物に入れて持ち歩くことの多い筆者にとって、このサイズ感は何よりありがたかった。

ソフトタイプのキャリングポーチが付属する

キャリングポーチの内側のポケットにケーブルや交換用のイヤーチップを収納できる

実際に試して分かった便利なポイント

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