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公開日 2015/12/18 19:22

フィリップス「TX2BT」レビュー。音質に定評ある「TX2」がベースのBluetoothイヤホン

TX2との音質比較も実施
山本 敦
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フィリップスのBluetoothイヤホン「TX2BT」を山本敦氏がレビュー。価格帯を超えた音質で高い評価を得た「TX2」をベースに、MusicChain機能など使い勝手にもこだわったワイヤレス・イヤホンに仕上げられた本機の魅力を分析していく。

TX2BT(ブラック、ホワイト) ¥OPEN(市場想定価格15,800円前後)

TX2をベースにしたBluetoothイヤホンが登場

フィリップスのイヤホンは、トップエンドの「Fidelio」シリーズから、抜群のコストパフォーマンスが人気の「SHE9700」シリーズまで人気者が幅広く揃っている。近年のヒットモデルとしては、Fidelioシリーズのイヤホン「S2」「S1」をベースにしたスタンダードモデル「TX2」の名前が挙げられるだろう。

TX2はFidelio S2/S1と同じ13.5mm口径のダイナミックドライバーを搭載するイヤホン。ハウジングはセミオープン型S2/S1のに対して、TX2では密閉型としたことで低域のインパクトを高めている。さらに値段が手頃であること、密閉型なので満員時の通勤電車などで音楽を聴く機会の多い都市生活者のリスニングにマッチしていることから、発売後瞬く間にフィリップスを代表する顔となった印象がある。

ゴールドのリングが高級感を引き立たせるデザイン。セミオープン型の構造を採用している

「TX2BT」は、このTX2をベースとしたBluetooth対応イヤホンだ。スマートフォンで音楽を聴く時は、メールやWebをチェックしながらという方も多いはずで、日常的に使うならケーブルはない方が何かと快適だ。ゲームや動画を楽しむ時ならなおさらだろう。しかもベースモデルがTX2であるだけに、音質にも期待がふくらむ。

イヤホン部をTX2から継承。NFC対応など使い勝手にも配慮する

本機もTX2と同様に、高磁力のネオジウムマグネット搭載の13.5mm口径のダイナミックドライバーが採用された。ハウジングの構造はTX2と同様に密閉型となっている。

ノズルをセンターから外した位置に配置。楕円形として装着感も高めている

フィリップスのオーディオ製品は、「音質」「デザイン」「使いやすさ」の3点をバランスさせることが念頭に置かれている。本機もBluetoothイヤホンとして、こうした開発思想を追求した高い完成度を誇る。まず、長時間の装着にも負担がかからないように、人間工学のノウハウを採り入れたデザインを採用。TX2と同様にイヤホンノズルを少し前方に傾け、そのノズル形状も楕円形とすることで優れたフィット感を生み出している。この楕円形状ノズルは、膨大な数の耳穴の形状リサーチの末に辿り着いた形だという。実際に本体を装着してみると、耳穴への素直なグリップ感は確かにひと味違う。

Bluetoothトランスミッターやバッテリーを内蔵するボックスの筐体

3ボタンタイプのマイク付きリモコンを採用。曲のスキップ操作は+/ーのボタンを長押しする

「使いやすさ」の要素として、NFCによるワンタッチペアリングにも対応。左側イヤホンケーブルのインラインにあるマイク付リモコンにNFCタグを内蔵し、NFC対応のスマートフォンを近接されるだけでBluetooth接続ができる。リモコンは3ボタンタイプで、スマホやタブレットとの組み合わせでは音楽の再生停止やボリューム、曲送りのほかハンズフリー通話の操作に対応。曲送りは+/ーボタンの長押しで対応するので誤操作も少ない。iOS/Android両方の端末で快適なリモコン操作ができる。

リモコンの側面に充電用のmicroUSBポートを搭載する

装着時には、首の裏側にケーブルを回して、Bluetoothトランスミッターなどを内蔵するボックスユニットを肩のあたりに乗せるようなかたちになる。ケーブルは装着した時にブラつかない適度な長さだ。形状もTX2と同じフラットケーブルなので絡みにい。ボックスは軽量なので装着時の負担も感じなかった。

次ページTX2譲りの抜けの良さとタイトな低域再現が魅力

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