公開日 2013/12/12 10:00

横幅120cm!ヤマハの大型サウンドバー「YAS-152」をレビュー

55型以上の大型テレビ向けモデル
高橋敦
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大型ボディとすることで、音質面の優位性も確保した大型テレビ向けサウンドバー

ヤマハから新しく登場した「YAS-152」は、55型以上の大型テレビとの組み合わせを想定した大型のサウンドバーだ(関連ニュース)。実売想定は3万円前後。

YAS-152

55型テレビと組み合わせたところ

横幅120cmという大きなサイズは、音質面の優位も生んでいる。内部には、6.5cmと十分な口径の真円スピーカーを左右十分に離して設置することが可能となり、サブウーファーも左右各1基内蔵して大容量のキャビネットを確保した。筐体が大きくなることで、特殊な技術に頼らずとも音が良くなる条件を満たしている。

左右底面にサブウーファーユニットを搭載する

バスレフポートは本体の左右側面に備える

サラウンド再生については、ヤマハ独自のバーチャルサラウンド技術「AIR SURROUND XTREAM」を搭載しており、7.1ch相当のサラウンド音場の創出に対応する。

さらに使い勝手や機能性にも抜かりがない。設置はテレビの前に置いて光デジタルケーブルで接続するだけ。本機がテレビのリモコン受光部を隠してしまう場合に備えて、リモコン信号を本機で受信して背面からテレビに向けてリレー送信する機能も搭載している。

本体とリモコンの操作性は簡素だが、そこはスマートフォンアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」からの操作に対応することでカバーしている。特にサラウンドプログラム(映画・音楽・スポーツ・ゲーム・テレビ番組)の切り替えや、サブウーファー音量の調整などの操作は、アプリから行うとぐんとやりやすい。アプリと本体の通信はBluetooth。もちろんBluetooth経由での音楽再生も可能で、スマートフォンに入れてある音楽を本機で楽しめる。

専用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」からの操作にも対応

中低音の充実感や低音の響きを実感。サラウンド前方の広がりや移動感も優秀

映画「ゼロ・ダーク・サーティ」より、ステルスヘリでの夜襲の場面でチェック。まずは音楽の重厚さで、中低音の充実を確認できる。ステルスヘリの独特な“こもった爆音”の音の抜け方・こもり方の再現性も悪くなく、低音が腹に響く感じまで出ている。それでいて、その爆音の中での台詞や細かな物音がしっかり聴き取りやすいのもポイントだ。

サラウンド感は、側方や後方までの音の回り込み方はやや弱いものの、前方での広がりや、その中での移動感は優秀だ。ヘリから降りての作戦行動の場面は、一転して静かなシーンとなるが、その静けさの中での虫の声・砂を踏む足音などの描き込みも十分なレベル。その場の気配感が伝わってくる。

大柄ボディによる余裕ある表現力に配慮が行き届いた使い勝手と、完成度の高いサウンドバーだ。

◆高橋敦 プロフィール
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。

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