公開日 2020/03/19 11:16

PS5は超高速SSDでロード時間ほぼなし、PS4と互換性も。技術仕様の詳細発表

独自3Dオーディオも
編集部:平山洸太
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーインタラクティブエンタテインメントは、次世代コンソールゲーム機「PlayStation 5」のハードウェア仕様を追加公開した。

新たにストレージや、カスタムGPU、3Dオーディオなどについて技術的な詳細が明かされたかたち。発売は2020年の年末商戦期と発表されている。

ストレージはゲームのロード時間を取り除くことを目的に、超高速SSDを採用。読み込み速度は5.5GB/sで、容量は825GB。またメモリーは16GB(GDDR6)で、バンド幅は448GB/s。

HDDを搭載するPS4は50-100MB/sであることから、約100倍の速度だと説明。PS4では1GBのロードに20秒かかっていたが、PS5では2GBのデータを0.27秒で読み込むことができるという。

2GBを0.27秒でロードできるように

これにより「シームレス、かつダイナミックに、そして広大なゲームの世界でもほぼ瞬時に移動」といったゲーム体験が可能とのこと。また開発者にとっても、「さらに豊かで広大な世界の創造が可能」というメリットがあるとする。

CPUとGPUのスペックはすでに公開されているが、CPUには8コア/16スレッドの「x86-64-AMD Ryzen “Zen 2”」、GPUには「AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine」を搭載する。

レイトレーシングに対応

今回はこのGPUの可能性について説明しており、高解像度な表現だけでなく、レイトレーシングに対応することがアピールされた。レイトレーシングとは、光が物体表面でどのように動き、反射するかを現実世界のように再現するというもの。この機能を備えることで、「水、ガラス、光の屈折、キャラクターの髪の毛など、現実と見まがうほどの表現を目の当たりにする」という。

また、3Dオーディオについても言及。新たにオーディオレンダリングに最適化したカスタムエンジン “Tempest” を設計することで、これまで以上に実在感と定位感を感じられると説明する。これにより、「雨粒がさまざまな異なる表面に当たる音や、敵が具体的にどの方向に潜んでいるか」を聞き分けることが可能だという。

3Dオーディオに対応

そのほか、「PlayStation 4タイトルとの互換性実現に向けた設計」であるとすでに説明されていたが、「最もプレイ時間の長い上位100タイトルを調査したところ、ほぼ全てのタイトルが発売時にPS5上でスムーズに動作するであろうことが確認」できたとするなど、互換性に対する検証テストを進めていることもアピールされた。

スペック表
CPUx86-64-AMD Ryzen "Zen 2"
8コア / 16 スレッド
周波数:最大 3.5GHz まで可変
GPUAMD Radeon RDNA 2-based graphics engine
レイトレーシング アクセラレーション
周波数:最大 2.23GHz まで可変(10.3 TFLOPS)
システムメモリGDDR6 16GB
バンド幅:448GB/s
SSD825GB
読み込み速度:5.5GB/s(Raw)
PS5 ゲームディスクUltra HD Blu-ray(100GBまで)
映像出力4K 120Hz TV、 8K TV、VRR 対応(HDMI2.1規格による)
オーディオ"Tempest" 3Dオーディオ技術

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 オーディオ銘機賞「ベストバリュー大賞」受賞! DALIの技術と美学を凝縮した「KUPID」の実力に迫る
2 “スイング式”インシュレーターに薄型モデルが登場!セレニティ 静寂-Shijima-の「SWI-10」使いこなしレポート
3 トップクラスのながら聴きイヤホンにさらなる機能性がプラス!Shokz「OpenFit 2+」レビュー
4 <ポタフェス>SHANLING、水月雨監修のポータブルCDプレーヤー「Crossover」世界初公開/ONIX、超小型DAC「Tocata XM2」初展示
5 <ポタフェス>見た目も音もこだわった、HiBy Digitalの「初音ミク」コラボアイテム展示/FAudio「Major」に後継機か
6 大好きな車とバイクを眺める6畳空間に、4K/100型のホームシアターを実現
7 SHANLING、サブミニチュア真空管をデュアル搭載したポータブルDAC/アンプ「UA7」
8 Oriolus、落ち着いた音色と現代的な機能性を両立したBluetoothアンプ「1795MKII」
9 ピクセラ、テレビを見るとポイントが貯まるワイヤレスチューナー「ポイテレ」
10 <ポタフェス>オーディオテクニカ、フラグシップ機「ATH-ADX7000」「ATH-TWX9M2」を堪能
12/15 11:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX