公開日 2009/01/09 18:17

サントリー、2009年の酒類事業方針を説明

analogニュース
季刊・analog編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
くつろげるアナログ感覚の大人の趣味の雑誌『季刊・analog』では、ウイスキーをはじめとしてお酒の記事も取り扱っている。この1月8日にサントリー(株)が、2009年の酒類事業方針を、東京国際フォーラムにて発表した。


方針発表会場におけるサントリー(株)代表取締役社長・佐治信忠氏(中央)、専務取締役 酒類カンパニー社長・内藤俊一氏(左)、常務取締役 ビール事業部長・相場康則氏(右)
2008年のサントリーの酒類事業は、前年比約103%と伸びを示し、増収利益となることになった。その大きな要因に、ビール事業の大きな伸びがある。08年のビール市場の総市場(ビール・発泡酒・新ジャンル)は、前年を3%程度下回ったと推定される中、同社の販売数量は対前年比109%と大幅に伸張し、中でもプレミアム戦略の核となる『ザ・プレミアム・モルツ』が対前年比121%と推移、また新ジャンルの『金麦』が当初の計画を大幅に上回り、販売数の対前年比2.3倍というビッグブランドに成長。『ジョッキ生』などと合わせて新ジャンルは対前年比129%となり、サントリーがビール事業をスタートして以来、初の黒字となる予定という。

佐治信忠社長は「景気の冷え込みと原材料の高騰により、これまでにない厳しい状態が続いているなか、『ザ・プレミアム・モルツ』と『金麦』が好評を博し、ビール事業は初めて黒字となるめどとなった。また、ウイスキー関連はプレミアム商品である『山崎』『白州』が引き続き好調であると共に、『角ハイボール』という訴求が成功し、酒類事業部は増収増益となる見込みとなっている。今年はサントリー創業110年の節目の年にあたり、酒類事業の持続的な成長が必要となり、その位置付けは大きい。環境はさらに厳しくなるが、サントリーのDNAである“やってみなはれ”の精神で、さらなる発展を続けたい。ピンチの時こそチャンスをつかめると、考えている」と語った。

2009年のビール市場は前年を若干割り込むと推定されるが、サントリーは伸長が予測されるプレミアムビール市場および新ジャンルにおいて、『ザ・プレミアム・モルツ』『金麦』を軸に積極的なマーケティング活動を行い、さらに“充実のコクと後味のキレ”を極めた新ジャンルの商品『ザ・ストレート』を4月から投入することでさらなる需要を獲得し、ビール事業計の販売数量で対前年比105%を目指す。

また、analog誌で取り上げているウイスキー分野は、ウイスキーのリーディングカンパニーとして、ウイスキーの新たな需要創出とウイスキーファンのさらなる獲得を目指す。その中でも、昨年来積極的に訴求し大きな支持を受けた、ウイスキーを気軽においしく、また日常の食中酒として楽しめる飲み方『角ハイボール』の、徹底した働きかけにより新規ユーザーの拡大を図るともに、シングルモルトウイスキー『山崎』『白州』『ザ・マッカラン』や、ウイスキーの最高峰『響』、またスコッチを代表するブレンデッドウイスキー『バランタイン』を中心に、ブランドの付加価値を訴求する活動を引き続き展開。特に、25周年を迎える『山崎』については、様々な販売促進活動や情報発信を強化するとともに、日本を代表するシングルモルトとして、日本から世界へ、グローバルなマーケティング活動に注力するという。

なお、サントリー(株)はこの4月に純粋持株会社制に移行する。ますます激化すると予想される酒類市場において、スピーディかつ柔軟な意思決定ができる体制となり、このような厳しい環境の中にも、魅力ある商品を創出していくという。積極的な姿勢を常に持つサントリーの今後の展開に大いに期待したい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX