公開日 2025/12/19 13:31

他社製品もOK。Ankerがモバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンの回収実証実験

埼玉県内のAnker Storeで回収ボックスを設置
編集部:原田郁未
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アンカー・ジャパンは、リチウムイオン電池を内蔵したモバイルバッテリー、イヤホンなどの製品回収を2025年12月22日(月)から2026年1月23日(金)までの期間限定で実施する。

経産省の委託事業として実施

回収は「Anker Store 越谷レイクタウン」「Anker Store Outlet 入間」「Anker Store Outlet ふかや花園」の、埼玉県内にある3店舗で実施。

リチウムイオン電池を内蔵した使用済みモバイルバッテリー、およびリチウムイオン電池を内蔵した使用済みワイヤレスイヤホンを対象に回収を行い、Anker以外のメーカー製でも受け付ける。

本取り組みは、経済産業省の委託事業の一環として行われるもので、合同会社デロイトトーマツ、埼玉県、松田産業、良品計画と連携した、計6者による共同実証実験となる。

実証実験においてアンカー・ジャパンは、中心的な実施主体として埼玉県内のAnker Store 3店舗に回収ボックスを設置し、店舗での回収および管理業務を担当する。また、経済産業省および合同会社デロイトトーマツは事業受託者・実証事業事務局として制度設計や進行管理を担い、埼玉県は協力自治体として市民への周知などを行う。

回収された対象製品は、一定量が集積した段階で松田産業が回収・輸送を行い、リサイクル工程へと引き渡される。また、良品計画は指定された2店舗において回収ボックスの設置および回収・管理業務を担当し、アンカー・ジャパンと連携して本事業を推進する。

企業間連携のイメージ

今回の取り組みは、合同会社デロイトトーマツが経済産業省から受託した「令和7年度 資源自律経済確立産官学連携加速化事業費(小型リチウムイオン蓄電池の資源循環実現に向けた調査分析)」に基づく回収実証事業の一環として実施される。リサイクラーと製品製造・販売事業者、行政が連携し、回収から再資源化までの実務プロセスを検証することを目的としている。

背景として、近年、家電製品やデジタル機器を中心にリチウムイオン電池を使用した製品の普及が進む一方、廃棄方法の適正化という課題があると同社は説明。

リチウムイオン電池には希少金属が含まれており、回収および再資源化の重要性が高まっているという。特にモバイルバッテリーについては、2026年4月から「指定再資源化製品」に追加される予定で、メーカーおよび輸入販売事業者に対し、自主回収と再資源化が求められる見通しだ。

アンカー・ジャパンは、これまで自社製モバイルバッテリーを対象とした回収を実施してきたが、今回の実証実験では対象を他社製品にも拡大する。関係機関および事業者と連携しながら、リチウムイオン電池搭載製品の回収およびリサイクルに関する実効性の検証を進めるとしている。

実施概要

実施期間:
・2025年12月22日(月)-2026年1月23日(金)

回収実施店舗:
・Anker Store 越谷レイクタウン(埼玉県越谷市レイクタウン4-2-2)
・Anker Store Outlet 入間(埼玉県入間市宮寺3169-1)
・Anker Store Outlet ふかや花園(埼玉県深谷市花園1番地)

回収対象製品:
・リチウムイオン電池を内蔵した使用済みモバイルバッテリー
・リチウムイオン電池を内蔵した使用済みワイヤレスイヤホン

※Ankerグループ製品および他社製品を含む

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