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FIIO、紫の天然木ハウジングに60mmドライバーを搭載した密閉型ヘッドホン「FT13」
エミライは、同社取り扱いブランドFIIOから、天然木パープルハートウッド製のハウジングと、直径60mmのダイナミックドライバーを採用した密閉型ヘッドホン「FT13」を11月21日(金)に発売する。価格はオープンだが、市場では税込53,900円前後での実売が予想される。カラーバリエーションはブラック/ナチュラルの2色をラインナップする。
ハウジングに北米産ブラックウォールナットまたはバーチ材を採用する同ブランドの密閉型ヘッドホン「FT1」のコンセプトを受け継ぎ、さらに進化させたとするモデル。
今回ハウジング素材に採用したパープルハートウッドは、1920年代から高級家具や楽器に用いられてきた南米熱帯雨林原産の希少な木材。一般的な木材をはるかに上回る密度と硬度を備えるため、ヘッドホン内部の不要共振を抑制し、素早く正確かつクリアなサウンドを実現可能だとする。
また、名前のとおり木材の断面は紫色で、経年にともない落ち着いた紫褐色へ変わっていくことも特徴。本モデルに使用するパープルハート材は、南米から中国に到着後、江蘇省連雲港にて高温釜による安定化処理を実施。その後、90日間の暗室熟成を行い、赤ワインのような深紫色に変化したものを加工している。
CNC精密切断、丁寧な研磨、高光沢ラッカー塗装といった複雑な工程を重ねて仕上げられ、1点1点異なる木目と色合いを持つとのこと。
60mmダイナミックドライバーには「ウール複合バーチ材ナノファイバー振動板」を採用。ヨーロッパ寒冷地産の白樺の強靭な繊維に、軽量で硬いカーボンファイバー、柔軟なウール繊維をブレンドしたもので、独特の温かみある音色と、深く豊かでエモーショナルなサウンドを再現できるという。
加えて、スピーカーコーンに着想を得たW字型振動板形状を採用し、一般的なヘッドホン振動板よりも有効振動面積を25.8%拡大。ハードドームとソフトサスペンションを組み合わせた構造により駆動効率を向上させ、分割振動による歪みも軽減した。
ボイスコイルは日本製の25mm CCAWボイスコイルを搭載。軽量のため応答速度を高めつつ残響を抑えることができ、中域のエネルギー密度と過渡特性にも優れると説明している。
音をより低歪かつクリアに鼓膜まで届けるため、ドライバーユニットは外耳道と並行になるよう角度をつけて配置。さらにハウジング内には、定在波放散チャンバーや特別設計のリアキャビティ吸音綿、空気の流れを利用して共振低減と低域の制御を行うU字型ダンピングチューブも装備する。これらの密閉設計により遮音性も高まり、外部からの騒音/ヘッドホンからの音漏れどちらも抑制している。
イヤーパッドは着脱交換が可能で、滑らかな質感と高い耐汗性を持つプレミアム天然ラムスキンパッドと、柔らかなスエードイヤーパッドの2種類が付属。音質もそれぞれ異なり、前者はクリアでクリーンな中音域とスピード感ある低域、後者は豊かなボーカルと力強い低音、艷やかな雰囲気が楽しめるとのこと。
ヘッドバンドには、強度と軽さを兼ね備えたダイキャストマグネシウム合金製U字フレームや、スムーズな動きと小気味良いクリック感のあるボールベアリングスライダー、堅牢なヒンジ/ジョイントなどを採用。さまざまな頭の形状に柔軟にフィットする3軸アダプティブステアリングを投入するほか、頭頂部には柔らかく耐久性/通気性もあるラムスキンを配し、装着時の快適さも高めた。
ケーブルは左右両出しタイプで着脱に対応。付属ケーブルは古河電工製単結晶銅+銀メッキ無酸素銅ハイブリッド導体の8芯構造で、3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスを使い分けられる交換式プラグを採用する。また、3.5mmから6.3mm標準プラグへの変換アダプター、4.4mmからXLR 4pinプラグへの変換アダプターも同梱する。
再生周波数帯域は7Hz - 40kHz、インピーダンスは32Ω、感度は98dB/mW(@1kHz)。本体質量は約356g。付属品として、上述のケーブルや変換アダプター、イヤーパッドのほか、Yaoliリネン製収納バッグや収納袋、クリーニングクロスなどが用意される。



































