公開日 2025/11/07 10:19

FIIO、“ポータブルの常識を突き破る” 卓上オーディオ級のフラグシップDAP「M27」

デュアルmicroSDカードスロットで約4TBのライブラリを持ち歩ける
編集部:成藤正宣
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エミライは、同社取り扱いブランドFIIOから、デスクトッププレーヤー並の物量を投入したと謳う新フラグシップDAP「M27」を、11月14日(金)に発売する。

「M27」

航空グレードのTC4チタン合金ボディ/アルミニウム合金ボディの2モデルをラインナップ。価格はどちらもオープンだが、チタンモデルは税込374,000円前後、アルミモデルは税込299,530円前後での実売が予想される。さらに2026年1月14日(水)までの期間限定価格として、チタンモデルは26,000円引き、アルミモデルは30,000円引きにて販売する。

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航空グレードのTC4チタン合金を採用したチタンモデル
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黒色仕上げのアルミモデル

従来モデル「M17」に変わるFIIOの新たなフラグシップとして、4年をかけて研究開発を行ったというDAP。最先端のDAPチップ/プロセッサーや最大出力5,000mWのハイパワーアンプ、豊富な入出力端子と機能を備え、ポータブルの枠を超えたHi-Fiシステム構築が可能だとアピールしている。

回路設計はデスクトップオーディオ機器クラスの充実した構成を採用。クロストークを効果的に低減し、信号の安定性と一貫性を確保する6段構成フルバランス回路や、Ti製ハイエンドオペアンプ「OPA2211」を用いた高精度かつ低ノイズなディスクリートAB級ヘッドホンアンプ、厳選したオーディオグレードの部品によって、高精度かつ高ダイナミクスな再生を企図した。

デスクトップオーディオ級の充実した回路構成

合わせて、超大規模な電源マージン、超低インピーダンス回路、放熱性の高い銅ブロック、超低損失リレー回路から成るブランド独自の「HYPER DRIVEアーキテクチャー」を投入した。これによりゲインレベルとインピーダンスを最適化し、出力電流/電圧を大幅に改善することで、これまで以上に幅広いイヤホン/ヘッドホンから優れたパフォーマンスを引き出せるという。

さらに、外部給電のみで動作する「デスクトップモード」中は「Ultra Highゲインモード」へ切り替え可能。バランス接続時に最大5,000mW(32Ω)という大出力を発揮するとしている。

「HYPER DRIVEアーキテクチャー」で大出力を実現。「Ultra Highゲインモード」では最大出力5,000mWを発揮する

ヘッドホン出力として、3.5mmシングル/6.3mmシングル/4.4mmバランス端子を搭載。また、出力専用USB Type-C/同軸デジタル/光デジタル端子も装備する。入力端子もデータ専用USB Type-Cと同軸デジタルを備え、デスクトップオーディオシステムにも組み込める拡張性をもたせた。

入出力端子も豊富。同軸/光デジタル端子と6.3mmヘッドホン端子は防塵プラグが付属する

デジタル部にはESS社の最上位DACチップ「ES9039S PRO」をデュアル構成で搭載し、さらに超低ノイズレギュレーター「ES9312」も2基搭載。本DACチップの搭載には卓上ヘッドホンアンプ「K19」の開発で培ったノウハウを活用したといい、4系統の独立電源で4つの作動モジュールをダイレクトに駆動することで、超広帯域のダイナミックレンジ、ゼロに近い歪み、超低ノイズを兼備。リアルで臨場感に満ちたサウンドディテールを再現するとしている。

ヘッドホンアンプ開発で培ったノウハウを活かし、「ES9039S PRO」2基によるD/A回路を実現

デジタル信号処理用に、独自開発の「第6世代DAPS(Digital Audio Purification System)」を採用。大容量FPGAとリバーエレテック製高精度フェムトクロックによって極限までジッターを排除。PCM 768kHz/32bit、DSD512(22.4MHz)までを高精度かつ安定して再生するという。XMOSのUSBコントローラー「XU316」も搭載するため、USB-DACとしても活用可能だ。

クアルコムQCC5181チップによりBluetooth送受信もサポート。コーデックはLDAC/aptX Adaptive/aptX HD/aptX/AAC/SBCに対応することに加え、送信時のみLHDC、受信時のみaptX Losslessも利用できる。

電源部もアナログ/デジタルを徹底的に分離した独立4系統設計で、安定性と低ノイズを両立。アルミニウム電解コンデンサー/タンタルコンデンサー/セラミックコンデンサー/薄膜コンデンサーを巧みに組み合わせることで、様々な周波数特性に正確に適応した効率的なフィルタリングネットワークを構築したといい、優れた音質の土台となる電源精度と安定性の確保を図っている。

プロセッサーには、FIIOとして初めてクアルコム “Dragonwingファミリー” の「QCS6490」を採用。高い処理性能により、スムーズなシステム動作やコンテンツ再生を実現したとする。RAMは8GB、本体ストレージは256GBを内蔵する上、最大2TBまで認識するmicroSDカードスロットを2基搭載。パワフルなプロセッサーにより音楽ファイルを高速で読み取り、大量の音楽コレクションを持ち運んで再生することができる。

microSDカードスロット2基を搭載。約4TBもの音楽ライブラリを持ち歩ける

筐体デザインは、最上位モデルにふさわしいメカニカルかつラグジュアリーな雰囲気で統一。コーニング第5世代ゴリラガラスでカバーした5.99型 1,080×2,160タッチディスプレイ、直径22mmの大口径ボリュームノブ、ガラス繊維バックパネル、ミキサーコンソールを思わせるRGBライティングなどを配した。外形寸法は約84W×157.4H×28Dmmで、質量はチタンモデルが約630g、アルミモデルが約556gとなる。

デザインはチタン/アルミモデル共通だが、チタンモデルは素材の特性と入念な加工でより風格ある外観に仕上げたという

高い性能を長時間維持するための放熱構造も工夫しており、熱をすばやく拡散するグラファイトベイパーチャンバーとグラフェン素材、強度と放熱効率を兼ね備えるI字型の一体成型ボディ構造、アンプの内部抵抗と放熱効率を採用する分散型オンボード放熱銅ブロックなどを装備した。

バッテリー容量は9,200mAhで、バランス接続では最長約9時間の連続再生が可能。充電については35Wの急速充電に対応し、1時間で約80%を充電できる。バッテリー劣化を抑制する制御機能を備えるだけでなく、バッテリーを簡単に着脱交換できる構造も取り入れており、バッテリー交換対応を日本国内で安価かつ素早く行えるとのこと。なお、ユーザー自らバッテリーを交換することはできない。

大容量バッテリーは長期間使い続けられるよう制御機能を設けたほか、交換も簡単な設計とした

OSはAndroid 13を採用。本機専用の機能として31バンドのパラメトリック・イコライザー(PEQ)機能を装備し、アナログ出力の音質をユーザー好みに細かく調整できる。PCM 96kHzまでの信号であればサンプルレート変換せずロスレス処理可能だといい、ダイナミックレンジ・コンプレッション(DRC)、ダイナミックレンジ・エクスパンション(DRE)、リミッター、コンプレッサーといった多彩な効果を装備。特定のヘッドホンの周波数応答曲線を再現したり、EQ設定をインポート/エクスポート、友人と共有するといった使い方も可能とのこと。

付属品も豊富に用意。ステンレス製メッシュとゲル素材で放熱効率を高めたレザーケース、USB給電により動作する冷却ドッグ、2層仕切り構造の収納バッグ、6.3mm/同軸デジタル/光デジタル端子用防塵プラグなどが同梱する。

放熱性を高めたレザーケースや冷却機能付きドック、キャリングケースなど付属品も充実


 

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