FIIO、エントリーDAP「JM21」に新色Blackを追加。専用ケースも2色展開に
エミライは、同社取り扱いブランドFIIOから、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)「JM21」の新色 “Black” を5月23日に発売する。価格はオープンだが、既存カラーと同じく税込32,890円前後での実売が予想される。

JM21は、シーラスロジック「CS43198」DACとSGマイクロ「SGM8262」アンプによるフルバランス・オーディオ構成を採用したDAP。薄型ボディのエントリーモデルという位置付けながら、高い機能性と大きなアンプ出力を実現したとしている。これまではBlue 1色のみだったところ、この度Blackの追加により2色展開となる格好だ。

スペックについては従来と共通。SoCはクアルコムの「Snapdragon 680」を搭載。6nmプロセス製造技術と8コア「Kryo 265」アーキテクチャを採用し、2.4GHzの高クロック駆動により処理性能と省電力性を高い次元で両立、なめらかで快適な操作性を実現する。
デュアルDACかつデュアルアンプを搭載したフルバランス・オーディオ構成。回路設計を独自に最適化して、豊かなダイナミックレンジとクリアな音質表現を確保した。
上位モデル「M11 Plus ESS」と同様の自社開発デジタル信号処理システム「DAPS(デジタル・オーディオ・ピューリフィケーション・システム)」も採用。FPGAを中心としたデジタル領域信号処理回路、ならびに44.1kHz系/48kHz系独立構成のフェムト秒クロック水晶発振器によって低ジッターのマスタークロックを確保、正確なD/A変換を実現するとしている。
電源回路はデジタルとアナログを完全に分離して設計。DAC/電圧/電流増幅の3段階で電源供給処理が行われる。また4chのヘッドホンアンプには4つの独立したLDOレギュレーターをそれぞれ搭載し、低ノイズ化を図った。
高駆動力の電源回路と出力セクションの組み合わせにより、バランス出力時で最大700mW(32Ω)という高出力を実現。力強い音の躍動感と繊細な表現力を両立するとしている。
Android 13をベースとしたカスタムOSを搭載しており、主要な音楽ストリーミングアプリのインストールに対応。最大でPCM 384kHz/32bit、DSD256までの再生に対応するほか、USBオーディオ出力では768kHz/32bit、DSD512までサポートする。また、音楽ストリーミングアプリでの再生時やUSB-DACへの出力時も、音質劣化の原因となるSRC処理をカットすることで音源のサンプリングレートを維持。より高純度な音楽再生を実現する。
最大出力はアンバランス接続時で245mW(32Ω/THD+N<1%)、バランス接続時で最大700mW(32Ω/THD+N<1%)。それぞれに個別の音量カーブを採用した低音域/中音域/高音域の3段階のゲイン設定を装備しており、さまざまなインピーダンスのイヤホンやヘッドホンに対して最適な音量カーブ設定が可能とするだけでなく、ヘッドホンアンプとの組み合わせも想定した設計となっている。
S/Nは130dB、出力インピーダンスは1Ω、THD+Nは0.0006%。連続再生時間は最大12.5時間となる。
ボディには4.7型の高精細ディスプレイを搭載。人間工学に基づいた設計で、指先でなめらかに操作できる薄型デザインを追求している。
接続端子として3.5mmアンバランス出力(ヘッドホン/ライン/同軸デジタル兼用)、4.4mmバランス出力(ヘッドホン/ライン兼用)、USB Type-C(USB 2.0)を装備。Bluetoothはv5.0をサポートし、LDAC/LHDC/aptX HD/aptX/AAC/SBCコーデックによる送信、LDAC/AAC/SBCコーデックによる受信に対応する。
外形寸法は約68W×120.7H×13Dmm、質量は約156g。PET保護シート(本体に貼付済)、クリアケース(本体に装着済)、USB Type-C to Aケーブルなどが同梱される。
また、別売の専用PUレザーケースについても新色Blackを追加する。構造は既存カラーと変わらず、本体を着脱しやすく、イヤホンやボタンが操作しやすいレイアウトで設計。内部にはスチールフレームを配置して安定性と柔軟性を確保したほか、ケースのフタはマジックテープ開閉式とすることで不意の落下を防止している。価格は税込2,420円前後が見込まれる。
