HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
Sonos、サウンドバー「Sonos Arc Ultra」にAIセリフ強調機能を追加。強さは4段階
Sonos(ソノス)は、同社のプレミアムサウンドバー「Sonos Arc Ultra」に向けた無料ソフトウェア・アップデートを、本日5月13日(火)より提供開始。新機能としてAIを搭載したスピーチエンハンスメント機能を追加する。
本機能は、Sonosアプリのホーム画面から簡単に操作できる音声明瞭化ソフトウェアツール。映画やドラマのセリフが聞き取りにくいと感じる場面において機能をオンにすることで、AIがセンターチャンネルからリアルタイムでダイアログを抽出し、全体の音響バランスや映画の臨場感を損なうこと無く、ユーザーの聴こえ方に合わせてセリフの明瞭さを調節できる。
4段階の音声明瞭度レベルが用意され、もっとも効果の弱いLowでは作品本来の演出や制作者の意図を尊重し、自然な強調でセリフを引き立てる。ひとつ上のMediumは周囲の音とのバランスを維持しながらセリフの明瞭度をより高め、さらにHighレベルではセリフを明確に際立たせ、背景音を控えめにする。最も強力なMaxレベルは、全体のダイナミクスを丁寧に整えつつ、セリフを最優先に再生する設定だという。
本機能は英国の聴覚障害者支援団体RNID(Royal National Institute for Deaf People)との共同開発によって開発されており、このコミュニティがテレビ視聴時に直面している課題を本質的に解決するため、スピーチエンハンスメント機能の開発に取り組み、約1年間にわたる実地テストを経て完成。テストには年齢・聴力レベルの異なる37名が参加し、さまざまなコンテンツを使って機能の検証と改良を重ねたとのこと。
加えて、アカデミー賞受賞歴を持つ映画音響ミキサー、クリス・ジェンキンス氏とも連携。映画制作現場で使用されているセリフ抽出技術を家庭向けに応用し、効果音や音楽などのサウンド要素を損なうことなく、セリフをより明瞭に際立たせる音響体験を実現させたとしている。






























